2006年10月5日
少年は剣を・・・
普通の歌謡とは違う、そしてドラマCDとも違う一風変わった"幻想物語音楽"で、ファンを虜にしている Sound Horizon 。オペラのようなミュージカルのような、詩歌のもつ独特な世界感を重厚に幻想的に奏でる音楽は、聞く者を不思議な世界に誘う。 そのSound Horizonから、初マキシシングルがリリース! それが「少年は剣を・・・」だ。 収録曲のうち2曲がタイアップ(「終端の王と異世界の騎士(PS2対応SRPG『カオスウォーズ』主題歌)」と「神々が愛した楽園(PC対応MMORPG『ベルアイル』主題歌)」)されている。とはいえ、ゲームの世界観を生かしつつもSound Horizonらしさを失っていない。 幻想物語音楽としても十分聴き応えがある。ファンとしても嬉しい限りだ。 1曲目から渋いナレーション―― 「此れは、終端の王と異世界の騎士達との壮大な戦いの序曲である」 そして、力強く壮大な音楽が物語を奏で出す。 まさに戦いを予感させる音楽にシビレル。一気に物語に引き込まれるのだ。 メジャーデビューするとどうしても売れることが前提とされてしまいがちで(主に大人の事情)、作家性が希薄化してしまうことも多々ある中でもしっかりとSound Horizonの特徴である"幻想物語"が息づいている。 それは歌詞カードにも見ることができる。 なんせ、「不親切な親切」なのだ(笑)。 たとえば、歌詞カードには「地平線を渡る旋律」と書いてあっても、実際に歌われている歌詞は「ものがたり」。もちろん、歌詞カードにフリガナはない。しかも、違う言葉で書かれていても、歌われる歌詞は同じというところもある。 そんな箇所が随所に存在する。 カラオケで歌うには、耳コピーしかないという(笑)。 だが、そのおかげで歌詞カードから浮かぶ物語がよりロマンチックになり、メロディにのせて背景が浮かび上がる。幻想物語が音楽と結びつく由縁だ。余計なフリガナや歌われる歌詞がそのままだと、興ざめしてしまうしね。 ストーリーCDと銘打つ Sound Horizon の本領発揮作だといっそうこの傾向が強く、好みがはっきりわかれるかもしれない。だからデビュー作「Elysion〜楽園の前奏曲〜」から「Elysion〜楽園幻想物語組曲〜」や今作でも、ストーリー性は幾分抑えられているので、聞きやすいと言えば聞きやすい。ファンにとっては、物足りない感は多少あるものの。 また、タイアップということで、PC対応MMORPG『ベルアイル』でゲーム内アイテムをゲットできるキャンペーンもあったが、こちらは初回盤限定特典だったので、弊社ではもはや手遅れである。だが、あえて言おう。本命はこのCD本体だ。気にスルナ(ぇ
2006年3月より第2期の音楽活動の開始により、幅広いアーティスト、クリエイターが参加している。今作でも、1曲目のナレーションは俳優・声優の大塚明夫が担当していたり、声優の深見梨加や「FINAL FANTASY X」のテーマソングでも知られている歌姫 RIKKI が参加。もちろん、第1期から参加している我らが(ぇ)じまんぐ も健在だ(個人的にファンなんだ。許してくれ)。 Sound Horizon の「仮面の男」こと「じまんぐ」の魅力をたっぷり堪能するには、ソロデビュー作「じまんぐの世界〜胎動〜」が良い。 「少年は剣を・・・」の2曲目で独特の存在感を持ってナレーションを担当しているが、やはり彼には、傲慢な(誉め言葉)セリフがよく似合う。あるいは、真摯な振る舞いをするようで闇から獲物を狙うようなダークさがたまらない。高笑いがカッコイイ人なのだ。 きっと聞けば、その魅力の虜になるでしょう。戻ってこられるかは保証シマセンケドネ(ククク)。
そんな一癖も二癖もある人たちもいて、幻想楽団"Sound Horizon"と称するだけあり参加人数が作品によって増減する。実際のライブパフォーマンスも、その規模や迫力をライブDVD「Elysion〜楽園パレードへようこそ〜」で見ることができるわけだが、これは見て損はない。幻想物語と音楽の融合を体感できる(第1期のときのライヴではあるけれども)。
そんなSound Horizonからついに、本領発揮のストーリーCDがお目見え! 「5th story CD「Roman」」のリリースが発表された。 Sound Horizonの"領主"ことRevoが公式サイトで、 マキシのマスターアップ後から直ぐにPVの撮影に入り、それが終わってから直ぐに制作に突入、各種プロモーション活動があり、FCイベントがあり、ゲームショウ遠征があり、怒涛の日々を送っております。 http://sound-horizon.net/とのことで、ますます期待が膨らむ。楽団編成も60名近くということで、かなりの壮大な幻想物語音楽になることは確実だろう。 SHの集大成ともいえるアルバム『Roman』是非ともお楽しみに! 諸君の中の「ロマン」という言葉のイメージと定義を塗り替える作品になります。 http://sound-horizon.net/とのことで、実に楽しみだ。 ファンにとっては、"ついに"という感が強いメジャーとして発表されるストーリーCD。 「少年は剣を・・・」で初めて幻想物語音楽の一端に触れた人も、「5th Story CD『Roman』」でSound Horizonの真骨頂を知ることができるだろう。 むしろ、ストーリーCDに触れて初めて、Sound Horizonを堪能できると言っても過言ではない?!
=» Sound Horizon official website:
http://www.soundhorizon.com/ =» じまんぐ.com -Jimang Official Web Site-: http://jimang.com/ =» RIKKIオフィシャルサイト: http://www.office-rikki.com/ |
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