ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 Blu-ray 発売! 1995年-1996年放送された『新世紀エヴァンゲリオン』から、リ・ビルドされた・・・・とか、そんなことは些末なことなんでスルー。 とにもかくにも、「エヴァ」をリアルタイムで視聴してきた世代としては、期待半分、不安半分だったのは間違いないし、なぜ今更?というところがある。 だって、10年前の作品ですよ? まぁ、そんなこともあって劇場に足を運ぶでもなく、どうせBlu-ray化されるんだろうから、それまで待てばいっか、と。 で。
うはー、オリジナル版を下敷きにしているが、これは別物――確かに、パラレルワールドでの「ヱヴァ」なストーリーだなーとBlu-rayを観て思った。 細かいセリフ回しとか割と覚えてるもので、ああ、ここでこんなセリフが・・・こ、こねぇwwwwという楽しみ方もしていたが、なによりストーリが微妙にオリジナルとはズレていってる感がヒシヒシと。 うん、これは別物として楽しめるのは間違いない。 そして、やはりというか、面白い。 「エヴァ」ファンだった、ということも大いにあるけれども、昨今の乱発されてるアニメよりも圧倒的に面白い。ストーリーの謎や曰くありげな人々、思惑と節々にあらわれる感情の漏れ。登場人物の誰かに共感し、ストーリーに飲み込まれる感覚がその要因か。 また、ロボットでありながら有機的なエヴァや使徒。「ヱヴァ」では、とくに有機的な側面が強調されていて、ロボット的でありながら異様に生物的な表現なのがグロい(ぇ まぁ、実際のエヴァの紹介でも、 これは人の作り出した究極の汎用人型決戦兵器・・・『人造人間 エヴァンゲリオン』 「人造人間」って言い切ってますけどね(笑) にしても 、第6使徒・ラミエル(オリジナルだと第5使徒)までとは(笑)。しかも、ただのキューブだったオリジナルに比べて、変形しすぎですよ(笑) だがそれがいい。 その他、シミュレーションがホントにシミュレーションっぽい表現になっていたり、あらゆるところで確かに「リ・ビルド」という言葉のごとく新たにストーリーが再建造されていた。おかげで、オリジナルを観ているものにとっても新鮮な気持ちでみることができた。 一大ブームを作り上げたってのを今更、実感してしまった。 そして、一方で、これを越える作品がなかなか出てこない現状に、にんともかんとも、ってな一抹の不安を覚えた。 まぁ、そんなポンポンでてくるような作品ではないけどネ。 そういえば、次作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が6月27日公開。それにあわせて「序」が7月3日の金曜ロードショー(日本テレビ系列/21時〜22時54 分)で地上波放映されるそうだ。放映されるヴァージョンは、2008年4月に発売されたDVD(EVANGELION:1.01)をTV用に再調整した「新劇場版 TV版」とか。 この細かいヴァージョンが存在する部分に関しては、あまりいい感じはしないんだけどなー。