2006年09月25日
「ひぐらしのなく頃に」イメージアルバム かけらむすび
1曲目の「緑の色のやさしい風」で長閑な田舎を感じて、嗚呼、故郷のじーちゃん、ばーちゃん元気かなーとか、夕暮れ時のひぐらしを聞きながら、お家へ帰ろ〜とかそんな郷愁を誘う。 そして、2曲目「my home」を歌う霜月はるかの元気で明るい声でことさらウキウキと歌われ、アニメの「ひぐらしのなく頃に」の陰惨な空気を想定していると見事に裏切られた(笑)。 アニメでも肝なのは、日常風景のなにげない風景と極大の陰惨さとのギャップなわけで、その「日常」を担当しているパートなのだと思えば・・・。嗚呼、この先にダークが待つのかと思うわけだ。つまり、明るければ明るいほど――推して知るべし。 と思ったら。 「M・A・T・S・U・R・I-Meet Your Match!」のまた楽しげなこと・・・(笑)。「祭り囃子」はポップと絶妙に合う。風葉テイストがしっかり息づき、さぁ、いざ祭りだ!(但し「流血」の)と気合が入る。 これから、惨劇の幕が開くのだ。 そう、流血の惨事が始まるのだ。 「オヤシロさまの祟り」が・・・、って、どう考えてもノルかソルかのバクチで惨劇の準備・遂行をしてるとしか思えない(笑)。 そして、竜宮レナのイメージソング「when they cry」を歌うのは片霧烈火。じわじわと、「ひぐらし」の惨劇の側面が顕著になっていく。惨劇のための怒りと悲しみが、片霧烈火によって突きつけられるわけだ。うわぁ・・・最初の方が長閑なだけにボディブローのように効いてくる。 そして、インストゥルメンタル「蝕み」。 ・・・「ひぐらしのなく頃に」だ。 まさに「ひぐらしのなく頃に」だ。 オヤシロさまがやってくるよ((((; ゜Д゜)))ガクガクブルブル 再び、片霧烈火による「hymn」。 まるで暗黒面(笑)から、手を差しのばされているように。「when they cry」が激しい「慟哭」なら、心の深淵でくすくすと片方の顔で邪悪な笑みを浮かべ、もう片方で泣いているという静かなる狂気というところか。水を得た魚のように、片霧烈火テイストが本領発揮され、狂気と混沌を呼び起こすかのよう。 あとは、狂気の淵にまっさかさまに落ちているかのように、「samsara」で茶太のウィスパーボイスが暗い世界で静かに彷徨う。惨劇の後の虚無感。 それでも救いの手を伸ばそうとする様が、癒月の切ない声で「you-Visionen im Spiegel」を歌い上げている。でも決して届かないということをわかってるいるのが、切なく響く。 そして希望は砕かれ、永久に明けることの無い闇と絶望を ひぐらし が告げる。 ・・・ほんと救いがないなぁ・・・orz だが、それがいい。 それこそが「ひぐらしのなく頃に」だしね。 雛見沢に散らばる数多なる事象の「かけら」を「むすんで」ゆくというコンセプトの通り、1つの物語が紡がれるところが圧巻だ。救いは無いけど!(苦) 各アーティストの持ち味が遺憾なく発揮されていて、必聴の一枚DEATH。
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