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2004 アテネ・オリンピック
水泳
夏のオリンピックといえばAquatics・水泳!
観戦して猛暑を吹き飛ばそう!!


◆競泳
【見どころ】
一番の見どころは、やはり我が日本代表選手団のエース・北島康介の泳ぎとなるだろう。
彼の泳ぎの技術は「世界一美しい」と評されることもしばしば。世界トップクラスの選手の中でも類を見ないとされる彼のけのびの状態は正に一直線で、そのキックは上半身に抵抗をかけないでつなげていくテクニックを持つと言われている。昨年の世界選手権では100メートル、200メートル平泳ぎの2種目において世界新記録で二冠を達成し、大舞台での活躍がかなり期待できる、今正に波に乗っている選手である。
今回のアテネオリンピックでも「自己ベストを記録して一番いいメダルをとりたい」と公言しているだけに、実力と共に度胸もすわっており、今後も目が離せない。
しかも、もしアテネで北島が100メートル、200メートルと2種目を制覇しようならばこれは日本の五輪競泳史上初の快挙となる。
けれども、そんなにたやすく新しい歴史というものは刻まれるものではない。北島の前に大きく立ちはだかるのが、アメリカのブレンダン・ハンセン。
7月に行われた米国予選の100メートル、200メートルの両方で北島の持つ世界新記録を塗り替えてアテネに挑む。
男子平泳ぎ100メートル、200メートル決勝は正に二人の一騎打ちと言っても過言ではないだろう。
また余談だが、北島が金メダルを獲って、荒川総合スポーツセンターのプールが北島康介記念プールと名称が変わるのか、荒川区区民にはそちらも気になるところだ。

【注目選手】
・イアン・ソープ
今さら注目も何もといった感じだが、やはりこの身長195cm、足のサイズ35cmの正にスケールの大きい選手には注目せざるを得ない。今年3月に行われたアテネ五輪豪州代表選考会では勿論何の問題もなく、代表権を獲得するであろうと思われていたが、最も得意とする400メートル自由形でフライングにより失格となり、世界に衝撃を走らせた。結局、選考会2位で代表権を得ていたクレイグ・スティーブンスの出場辞退によりソープがアテネへの切符を手にしたのだが…。紆余曲折を経てアテネの舞台に立つソープ。フライングの後遺症はあるのか、ないのか?!
色んな意味でドラマを巻き起こしてくれそうな選手だ。

・マイケル・フェルプス
1972年のミュンヘン・オリンピックでマーク・スピッツ(アメリカ)が成し遂げた7冠に挑戦することを宣言した19歳の怪物。この宣言で周りからは色々と言われてきた ようだが、本人はいたってマイペース。なんと、スタート台に立つ直前ギリギリまでは ヘッドフォンを外さず、ラップを聞いているそうだ。アテネでこの怪物が本当の意味で 大怪物となり、メダルをかっさらっていくのか是非注目してもらいたい。

飛び込み
【見どころ】
正直言って、飛び込みがオリンピック競技として存在していたことをご存知でない方の方が多いのではないだろうか。何を隠そう、実は自分も知らなかった一人である。
しかも、飛び込みと一括りにいっても種目としては3つあるのだ。
3メートルの高さから飛び板の反動を使って飛び込む「板飛び込み」、10メートル台から飛び込む「高飛び込み」、2人同時に台から飛び込む「シンクロナイズドダイビング」。この日本ではマイナー競技といってもおかしくはない競技が、メダル獲得に一歩ずつだが、近づいている。
1996年のアトランタでは女子板飛び込みで元渕幸が6位、前回のシドニー・オリンピックでは寺内健が男子高飛び込みで5位と健闘しているのだ。
今回のアテネ五輪日本代表は、男子板飛び込みの寺内健と女子高飛び込みの宮崎多紀理。二人とも、国際大会で活躍の実績もある選手とのこと。過去に一度もメダルを獲得したことのない大穴的な競技なだけに、前もってチェックしておけばちょっと自慢できるかも?!

シンクロナイズドスイミング
【見どころ】
オリンピックのシンクロにはデュエットとチームの2種目があり、どちらもテクニック と芸術性を競う競技である。両種目とも、技術力を中心に見る「テクニカル・ルーティン(TR)」と芸術性に重点を置く「フリー・ルーティン(FR)」を実施する。
ロサンゼルス・オリンピック以来、5大会連続でメダルを獲得しているだけに、シンクロは日本の得意競技といっていいだろう。もちろん今大会でもメダルは期待できるが、気になるのはその色だ。
デュエット、チームの両種目で金を目指す日本代表。日本的な和風テイストをモチーフにしたり、テーマにすることが多い印象だが、今回は何と「阿波踊り」を取り入れた演技をチームでは披露する予定だそうだ。
日本にとって最大のライバルはロシア。前回はデュエットもチームもテクニカル・ルー ティンでロシアに及ばなかっただけあって、今回は力を入れてきたという。
特にデュエットは、立花美哉・武田美保ペアのベテランコンビが日本シンクロ界初のオリンピック3大会連続出場という偉業を成し遂げ、金メダルがかなり期待できるところだ。
ところで、今年の夏、日本でシンクロといえばTVドラマでも放映中の「ウォーターボーイズ2」を思い浮かべる人も多いと思うのだが、男子シンクロが公式競技として認められ、オリンピックの桧舞台に登場する日は果たして近いのか?その点でも今後も注目していくべき競技である。

【注目選手】
・ビルジニー・デデュー
フランスの水の妖精といわれているデデュー。
2000年のシドニー・オリンピックでデュエットで銅メダル、2001年世界水泳選手権ではソロで銀メダル、そして2002年FINAワールドカップのソロ世界チャンピオンとなり、2003年には世界水泳大会ソロで金メダルを獲得と、ソロでは無敵といってもいいくらいだ。
(残念ながらオリンピックにはソロはないのだが…。)
建築を学ぶ学生でもある彼女はその容姿もため息が出るほど美しいのだが、その表現力が何とも素晴らしい。また、彼女はあのシンクロ特有の鼻栓をしないで演技をすることでも有名。
それでもピンとこない人もいるかもしれないが、コカ・コーラダイエットのCMに出ていた彼女なのだといえば、ああ!と思う人もいるだろう。
今年O.A.されていたCMでNYの渋滞の中、我慢しきれずコーラを飲んでそのまま海に飛び込んでいく彼女が、デデューなのだ。
CM初出演となるこのCMは、アテネオリンピック後にはさらに貴重なものとなるかもしれない。

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