"クラッシュ・イン・アントワープ"を知っている人も知らない人も、彼等の音楽に触れたらきっと一筋の光を見付けられるはず。突き進む事を止めない"クラッシュ・イン・アントワープ"のヴォーカル&ギター担当の穣児氏をNeowingが独占インタビュー!!ぎっしり詰まった大切な"言葉"を受け止め、彼等の音楽に触れてみて下さい。きっとエナジーが漲るはずだから・・・!! (Interview:Isoyama)
※クラッシュ・イン・アントワープのライヴに先着20名様ご招待!!
バンドもこれから旅に出て行くわけじゃないですか・・・
―― ベルギー北部に"アントワープ"と言う都市がありますが、バンド名はそこから来ているのですか?
「そうですね、一応4人集まってバンドやろうぜって言った時に名前は必要だろうと言う事でですね、それぞれ考えてみようと言う事になったんですけど、僕がたまたま家で雑誌を読んでて、そこにアントワープの写真が載ってたんですよ。凄い綺麗な風景が載ってて、最初何処だ?と思ったんですけど、"アントワープ"と言う所で。バンドもこれから旅に出て行くわけじゃないですか。未知な遠くに有る所に向かって行くって言う意味で、聖地みたいな場所を一つ付けたかったんですよ。それでまぁ、"アントワープ"と言う響きも良かったので、そのまま拝借しましてですね、"アントワープ"って付けたんですけど、4人で人間が衝突しながら進んで行くのを現す為に"クラッシュ"と付けて、で、なんとなく"イン"だな、と。それで"クラッシュ・イン・アントワープ"。
―― 4人が集まった経緯を教えて下さい。
「普通に大学でですね、暇だったので、余りに暇だったので、お金もそんなにあったわけじゃないし、何か出来ないかなつって、ま、サークルみたいなところで、音楽部室がただで使えるし、これはいい暇潰しになるんじゃないかと思って。」
―― 最初はバンドで食ってくぞ!と言う感じではなかったんですね?
「全くなくて、普通にテニスサークル入る様な感じと一緒で、ま、音楽を聴くのは好きだったんで、で、やってみようかな位の気持ちでやってて、まぁ、次第にやっぱり自分達で曲とか作って行くうちに、前はメンバー違ったんですけど、やって行くうちに段々音楽に本気になって行くじゃないですか。勝負出来てイケそうな奴を入れて、で、今の形になりました。みんな同じ大学っす。友達だったとかじゃなく、その場で、スタジオ入って初めましてって感じでした。」
―― じゃ、穣児さん以外のメンバーは違うバンドをやっていたりしたんですか?
「そうですね、違うバンドやってましたね。で、一緒にやろうぜって引き抜いたり色々しましたね」
―― メンバー同士で衝突したりもありましたか?
「そうですね。日々考えも感じ方も違う人間が集まるので。でも、そこが面白いところなんですけどね。」
―― 今のメンバーにおさまるまで期間は結構あったんですか?
「ありましたね、若干は。でも、真剣に音楽で勝負、ライヴしたりバンドが回り出すまでは遊び程度だったので、この4人になってからしっかりと"クラッシュ・イン・アントワープ"が発動したみたいな感じですね。」
1+1=2じゃなくて…正に"クラッシュ"する為にはバンドって感じがしましたね。
―― 何故"バンド"と言う形態を選ばれたんですか?
「うーん…、まぁ、身近にあって、一番格好良いと思ってた音楽がバンド形態だったりしたと思うんですけど、やっぱり、単純に音楽って小宇宙を作るもんだと思うんですけど、そこで1+1=2じゃなくて、色んな無限の広がりを持てる攻撃力を持った音って言うのはやっぱり、ドラムとベースとギターとヴォーカルと言う、そう言う気持ちが有って、正に"クラッシュ"する為にはバンドって感じがしましたね。」
―― では、1人で音楽をやって行くと言う事は考えていなかったと言う事ですね?
「そうですね、はい。」
―― 上京するきっかけは何ですか?
「メジャー・デビューがきっかけですね。なかなか仙台って、ツアーとかで大阪とか行っても物凄く時間がかかるんで、便宜上東京がいいかなとも思って。」
―― 特に深い意味はなかったんですね?
「ないっすね、特に。仙台出身ってのは居ないんで、動きやすかったってのはありましたね。」
―― デビュー・アルバムとなる「あゝ、千一夜」のジャケットはインパクトがあって驚きましたが、これは穣児さんご自身ですよね?
「そうです。僕っすね。」
―― これは、真裸ですか?
「(笑)そうっすねー、真裸っすねー(笑)」
―― アルバムを聴かせて頂く前に、ジャケ写だけを拝見させて頂いた時に、きっとさらけ出した楽曲が詰め込まれているんだろうなと思いました。
「そう言う風に伝わって貰えると一番嬉しいですね。最近はラッピングされた物が多い中で、まっさらな物を出すのもいいんじゃないかと思って。」
通り過ぎられるのは嫌なんですよね。
―― 衝撃的ではありましたね。過去のシングルのジャケットとは方向性が違ったので。
「今までは綺麗なものでしたけど、シングルもそうなんですけど、世の中にパッと出る物として、通り過ぎられるのは嫌なんですよね。好きか嫌いかどっちでもハッキリ言って貰えてもいいから、まず立ち止まって欲しいと言う気持ちが有って、聴いて欲しいと言う気持ちが僕をそこまで(ジャケ写)駆り立てたんですけど(笑)素面ですよ。」
―― 「あゝ、千一夜」の千一夜とは何かが経過した期間を表しているのでしょうか?
「まぁ振り返れば11曲作って来て、千夜を終えて闘って生まれてきた11曲と言う意味で千夜なんですけど、そこからやっぱり1歩、新しい一日を作りたいと。全ての曲に対して言えるのは、明日に向かってく気持ちですね。そう言う意味で"千一夜"。"あゝ"と言うのは人間をそこに立たせたかったと言うか、"クラッシュ・イン・アントワープ"が居て、"みんな"が居てって言う、その"人間"を強く意識してやりたかったっすね。空想上のおとぎ話ではなくて、実際に人間がそこに立ってると言う…。このアルバム聴いて、それぞれ聴き手のみんなが、自分がそこに立って貰えたらな、と凄く思いますね。それで「あゝ、千一夜」と。その"、"については凄くもめましたけど(笑)」
―― 穣児さんが描く詞は改めてメッセージ性が強いと感じましたが、アルバムと言う点で、詞や曲の流れ等、構成に一番気を遣った点は何ですか?
「そうっすね、やっぱり、普通にバーっと流れちゃうのは嫌だなと言うところで、全曲が心に残る様に…。早い曲多いんで、スピードとかも結構気にしましたけどね。あと、ファースト・アルバムって事で、知らない人に向けて、頭4曲位は怒涛の曲を持ってこようと言う意思がありまして、たたみ掛けて頭は行こうって言うのは意識しましたね。」
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