うーん、MSTRったら、またもやCoolでイカしたアルバムを作ってくれちゃいました。
MSTRとは誰ぞやって?今更こんなことを説明するのは野暮なんですが、MSTRの正体を語るにはまずはCrack 6の説明から始めねばなりません。
ご存知PENICILLINのギタリストである千聖のソロ・プロジェクトそれがCrack 6、そしてそのCrack 6のヴォーカル&ギターを担当しているのが、MSTR(ミスター)こと千聖氏ご本人なのだ。Crack
6名義では約1年振りとなる待望の2ndアルバム「FIGHT WITHOUT FRONTIERS」が1月26日に遂にリリースされる。バンドのメンバーの1人がソロ活動としてアルバム作るなんてよくある話だよね、なんて言ってナメてちゃいけない。
CHISATO時代から定評のある彼のソロ作品のクオリティの高さは既に実証済み、彼のニュープロジェクトであるCrack 6のサウンドは、油断して聴くとガツン!と一発ノックアウトをくらっちゃう程の勢いと攻撃力を兼ね備えているのだ。
Crack 6のサウンドの魅力はそのパワフルでハードなMSTRのギターは言うまでもないが、様々な音楽のジャンルの要素が盛り込まれたミクスチャー色の強いヘヴィなサウンドとスピード感にある。
まるでジェットコースターにでも乗っているようなそのスピード感は、脳髄をダイレクトに刺激するような快感に溢れている。
いや、これがマジで気持ちイイんです。
サンプリングやループをを駆使した前作「Trinity」に比べてシンプルなサウンドの楽曲が増えているが、今回のアルバム「FIGHT WITHOUT
FRONTIERS」でもそのサウンドの魅力は健在、
今作でもウカウカしてると持ってかれちゃいそうなくらいの疾走感に溢れた作品に仕上がっている。そしてギタリストとしてだけでなく、ボーカリストとしても全く遜色ないMSTRのボーカルもまたCrack
6の聴きどころの一つ。
シャウトするような激しい楽曲は勿論のこと、ミディアム・テンポやバラードでも映えるMSTRのワイルドな低音ボイスはまさに必聴モノ。
MSTRのCoolな歌声にグッと来てる人もきっと大勢いることでしょう。
今回もまたMSTRの歌声を存分に堪能出来るこのアルバムで、思いっきりハートを射抜かれちゃって下さい。
今作「FIGHT WITHOUT FRONTIERS」では「Maneuver 6」や「ROCKETEER」でサーフィンやドラッグ・レースといった、かつてないモチーフを取り入れた作品も収録されているところも特徴的。
今までにない新しいテーマを試みることによって、アルバム全体の作品としての幅をより広げる結果となっている。
今回のアルバムには同じくPENICILLINのベーシストであるGISHOこと大滝純監督による映画「狼少女 〜Day After Tomorrow〜」の主題歌&劇中歌として使用された「ROCKETEER」、「Bang!」、「404」も収録されている点にも注目だ。
そして忘れちゃいけないのは、ファンの方にはお馴染みのMSTRのソロ作品では恒例のオールスター総出演ソング、今作でもしっかり収録されてます。
今回はどんなネタで攻めて来るのか、今からお楽しみに。
今までPENICILLINでの活動だけでしかMSTRの事を知らなかった人、固定観念にとらわれて聴かないままでいるのは勿体ない。
ヘヴィ・メタル、ハード・ロックファンだけではなく、ミクスチャーサウンド好きにもお薦めの聴きどころ満載のこのアルバム、Crack 6のCoolでヘヴィネスなサウンドにシビレちゃって下さい。