商品説明
1960年代まで日本人の大腸がんの罹患者は現在の8分の1と少なかった。背景に、麦飯から水溶性食物繊維を摂る環境があったのではと、腸の専門医である著者は言う。水溶性食物繊維は大腸の主要エネルギー源である酪酸の産生を促す。この酪酸には、整腸作用のほか、潰瘍性大腸炎などの腸疾患の改善、制御性T細胞の増殖による自己免疫疾患の抑制、肥満細胞の抑制、血糖値のコントロールなどの効果があることが分かってきた。食事内容、腸管機能、腸内フローラで構成される腸内環境を整えることで疾患の多くが改善する可能性がある。
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