矢井田瞳7枚目のオリジナル・アルバム! SINGLEとして発表された「I love youの形」(NINTENDO DSソフト"佐伯チズ式 夢美肌"CMソング)、「ハネユメ」(TV朝日系全国ネットドラマ『ガンジス河でバタフライ』主題歌)の他、"さんまのまんま"エンディングテーマ曲として書き下ろされた「ミラクルワイパー」、昨年に引き続き今年も"赤い羽根共同募金CMソング"を依頼され書き下ろした「靴音」等々、魅力ある曲が満載。なかでも、小田和正との共作「恋バス (ヤイコ ALバージョン)」は2007年のクリスマスにTBS『クリスマスの約束』でO.A.されてから話題騒然。今回はヤイコ アルバム・ヴァージョンとして収録!
【矢井田瞳 「colorhythm」 セルフライナーノーツ】
01.YES
アルバムの序章としての曲で、初めての1人多重録音。私を近くで感じていただけるような音の録り方を心がけました。
この曲で、アルバムを聞いてくれる人達への挨拶みたいなものを感じて いただけたらなぁ、という想いで曲を作りました。「NO」という事よりも、全てに「YES」と言う事の方が、よっぽど強い気持ち と受け皿が必要なんじゃないかと思った29歳です。
02.ハッピースピナー
イントロのリフから作り始めた曲。一小節の中に言葉を詰め込みながら 語感遊びをしました。背伸びしていた10代には書けなかった曲だと思う。タンバリン(田邊晋一氏)がグルーヴマスターになってくれています。意味の無いようで、何かを伝えたがっている歌詞にしました。 ちょっと駄目人間なんだけど、ガーリーな感じは残したつもりです。 『Ah 風呂ためて入ろう〜』なんて歌詞を書けて気持ち良いです。演奏の難易度は高い方なんですけど、何故かこういう曲の方が、みんな集中して良い感じに出来ました。私はいつも、間奏のシンセソロ (村田昭)にやられちゃう。何度聴いても笑顔になる、しびれる格好良さです。次のツアー(『COLOROCK LIVE2008』)メンバーで録音しました。
03.ミラクルワイパー
さんまのまんまのエンディングテーマソングのお話を頂いた時、その時 書きたいと思っていた曲のイメージと合っていたので、頭の隅に「明石家さんまさん」を置きながら曲を書きました。「さんまさんなら、こういう事を言いそうだなぁ〜」とかを考えながら...。だけどこの 曲の主人公は車に付いている「ワイパー」なんです。人間じゃありません。この曲では久しぶりに塩谷~salt~哲氏がpianoを弾きに来てくれました!さすが世界のソルト氏。見事なプレイを楽しんで欲しいです。コーラスには、可愛い子供の声も入ってるんですよ!
04.ネバーランド行き
ある日、人混みや電車の中で「この中に宇宙人がいるかもしれない」と 馬鹿げたことを思ったんです(笑)。そこからインスピレーションが湧いてきて、曲を書きました。妄想と現実を行き来する、少し不思議な世界観です。ドラムは、電車が「ガッタンゴットン」と動いているリズムを表しています。個人的に気に入っているパートは、間奏のファンキー guitar(光太郎氏&yaiko)です。特に何も起こらないのが最高です。イントロのテインホイッスル(アイルランドの笛)を吹くのも楽しかったです。演奏していくうちにどんどんアッパーな気分になる愛すべき曲。
05.Siren
曲を書き始めた頃はUKロック色の強いアレンジにしていたんですが、メロディや歌詞のはまり等、途中で少々煮詰まってしまいまして、 一度白紙に戻した曰く付きの曲です。私がさじを投げた後(笑)、村田 昭氏(Arranger&Key.)の素晴らしい発想の転換により、道が開けました。内省的な曲だけれど、聴いた後に、「明日も頑張ろう」というエネルギーが残るようにしました。いばらの道をなぎ倒して駆け抜けていくような疾走感溢れる曲です。サブリミナル的に、フランス語も喋っています。
06.I Love You の 形
おもちゃ箱をひっくり返したようなリズム遊びとアレンジのカラフルさ。リズムがコロコロと変わる感じと、恋愛して二人が楽しく転がっていく感じを重ねたんです。ある日突然、冒頭部分のピアノ&唄のフレー ズが浮かんだんですよね。照れる程のストレートな歌詞だから、やりすぎ位のアレンジにしたかった。アルバムの中では唯一、デジタルな遊びをした曲ですね。エレキギターのとびっぷり(西川進氏)が、楽曲を更にカラフルにしてくれています。ハッピーさ満開。
07.恋バス 〜colorhythm ver.〜
昨年の夏、小田和正氏さんから「番組用に一緒にクリスマスソングを書こう」と誘っていただきました。信じられないやら嬉しいやらで、必死で曲と格闘しました。沢山の事を学ばせて頂きました。小田さんと出会ってなかったら生まれていなかった曲だと思うと、とても感慨深いです。番組アレンジとは雰囲気を変えて、季節を問わず聞けるアコースティックアレンジにしました。小田さんもバッキングボーカルで参加してくれています。二人が耳元で歌っているかのような素朴さを心がけま した。小田さんのファンにも喜んでいただけると嬉しいです。恋をして、不安と期待で胸が一杯の女の子の物語です。
08.ハネユメ
「自分の気持ちに羽が生えて、あなたの胸へ届きますように」という願いを込めて書いた曲です。広い世界観と、前向きな力強さが共存しているサウンドを目指しました。歌詞とか、全体の優しくて強い雰囲気を感じてもらえると嬉しいです。個人的に気に入ってるアイディアは、 2番のAメロ、ソロのチェロパートです。シングルバージョンとは 別に、曲の頭にストリングスパートが増えています。
09.ドキドキのつぼみ
恋の始まる予感にときめいている、とてもロマンティックな曲です。生のチューブラベル(昭氏)の音は必聴です。スタジオに居た全員が、とりあえず「のど自慢大会」のフレーズを叩いていました。勿論私も。ド ラム(こせやん)の暴れっぷりが格好良い一曲です。「もしかして好きかも...」という人が夢に出てきたら、すごく嬉しいですよね! 何故か男子の人気が高い一曲。
10.靴音
長く愛される中古車のような(勿論褒め言葉!)曲になってくれました。哀しい時も嬉しい時も、いつも傍に居てくれるのは、その日の空と 自分の靴音だということに気付きました。外を歩きながら聴くと、とても気持ちがいいです。さりげなくも存在感を放つホーンセクションにも 注目です!イントロのリフは、いつ聴いても気持ちが良い!
11.君こそ道しるべ
このアルバムの中で一番最後に録った記念すべき曲。根暗を発揮しつつも(笑)、パワフルなサウンドです。特筆すべきは、他で聴いたことのない格好良さのストリングス(昭氏アレンジ)。UKエレキサウン ドをイメージして作った曲です。やたら良い音のキックが気持ち良いです。珍しく男性目線で書いた曲です。
言葉も大事だけれど、人となりや感情を一番表すのは『瞳』かも知れない。『瞳』=『本当の言葉』。
12.Not Enough
この曲は次曲の『.〜period〜』とセットなんです。曲をA.Guitarで作り上げた後、レコーディングメンバーの田邊晋一氏 (Per.)と村田昭氏(Piano)と共にリハーサルスタジオ に入り、セッションを重ねました。本番も「せーの」でレコーディングした為、独特の「揺れ」や「息使い」が個性豊かな曲に鳴ってくれました。キラキラした鈴の音は、アコースティックguitarのネックに ぶら下げて演奏したもの。ストリングス隊長の弦一徹氏に「一曲の中で 「愛してる」って言い過ぎ(笑)」って言われた時には、「やった!」って思いました。だってそれが狙いというか、本当に人を愛した時には、何度言っても足りないと思うから。
13. .〜period〜
タイトル通り、このアルバム全体を受け止める強さを持った「終わりの曲」。実はアルバム制作に入る前から、『YES』『Not Enough』『.~period~』の流れは決めていたんです。コードや歌 詞やサウンドにおいて、一曲目と関連性を持たせました。大変だったけ ど、とてもやり甲斐のある作業でした。
■矢井田瞳 /「colorhythm」の音源を試聴できます
(いずれも、Windows MediaPlayerをご利用下さい)
●001.「YES」
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●002. 「ハッピースピナー」
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●003. 「ミラクルワイパー」
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●004.「ネバーランド行き」
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●005. 「Siren」
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●006.「I Love You の 形」
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●007. 「恋バス 〜colorhythm ver.〜」
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●008. 「ハネユメ」
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●009.「ドキドキのつぼみ」
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●010. 「靴音」
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●011. 「君こそ道しるべ」
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●012.「Not Enough」
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●013. 「.〜period〜」
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