永遠の“キング・オブ・ポップ”
マイケル・ジャクソン追悼特集

　アメリカ現地時間：6月25日（日本時間26日）、マイケル・ジャクソンさんが逝去されました。享年50。

　1969年にジャクソン5としてデビュー、79年からはソロ・アーティストとして輝かしいキャリアを築き上げ、数々の歴史的快挙を成し遂げてきたマイケル。“地球上で最も売れたアルバム”といわれる名作「スリラー」をはじめとする歴代レコードの驚くべきセールス記録（一説には総計7億5000万枚とも）や、数え切れないほどのチャートNO.1獲得記録については、ここで改めて詳しくご紹介するまでもないでしょう。彼は間違いなく、地球上で最も大きな成功を収めたエンターテイナーでした。

　それからまた、マイケルは、常に時代に先んじて道を切り開いたエンターテインメント界の革命家でもありました。ルーツのソウル/R&Bにロックやダンス・ミュージックなどコンテンポラリーな要素を織り交ぜたワールドワイドなポップス指向、ムーンウォークなどの画期的な技術を盛り込んだダンス・パフォーマンス、それまでのミュージック・ビデオの常識を覆した“ショート・フィルム”への強いこだわりなど、彼の実践した手法が後のショウビズ界に与えた影響は本当に図り知れないほど。マイケルがいなかったら、もしかしたら、ポップ・シーンは現在とは違った形になっていたかもしれません。

　より大きな成功を手にするにしたがって、マイケルの周囲にゴシップやスキャンダルが増えていったのもまた事実ですが、はるか昔からスーパースターには悪評もつきもの。逆に、そうしたネガティヴな評判にも屈しないポジティヴな支持が常にあったからこそ、マイケルは最期まで世界に愛されるスーパースターだったといえます。いや、世界の人々が彼の遺した素晴らしい作品を求め続ける限り、マイケル・ジャクソンはこれからも永遠にスーパースターであり続けることでしょう。

　永遠の眠りに就いた“キング・オブ・ポップ”のご冥福を心よりお祈りいたします。

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