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そこにあるのは心揺さぶるピアノの旋律。
天才ピアノマン、ミトカツユキ復活! 心機一転“MITO”から“ミトカツユキ”として新たなスタートを切った、ミトカツユキのデビュー・ミニ・アルバム「39」が8月8日にリリースされた。 全編を通して繰り広げられるそのズバ抜けたピアノのテクニックもさることながら、圧倒的な歌唱力とJAZZ、FUNK、SOUL、そしてJ-POPのエッセンスを散りばめた、間口の広いサウンドメイキングのセンスはまさに圧巻。 アルバムの幕を開けるファンキーな1曲目の「MISS YOU」を始めとして、彼を取り巻く様々な人への感謝の意を込めたアルバムの表題曲である2曲目の「39」、ミラーボール煌めくディスコで青春時代を謳歌した世代にはたまらない1曲となる、グルーヴ感溢れる4曲目の「Crew on the Earth」、そして作品のラストを締め括る5曲目の感動的なゴスペル・ソング「BRAND NEW DAY」と、ミトカツユキの楽曲の魅力をふんだんに盛り込んだ、音楽ファンを唸らすこと間違いなしの高いクオリティを誇る充実の1枚に仕上がっている。 彼は時として悲運の天才ピアノマンと呼ばれることがあるけれど、近い将来“悲運”なんて形容詞は彼には必要なくなるはずだ、こんなにも彼の歌声、そしてピアノの旋律からはとめどない幸福感が伝わってくるのだから。 ミトカツユキが生み出した作品達に出会えること、それは紛れもなく“幸運”なことだ。 ミトカツユキが放つ至福のアルバム「39」。 まずは一度聴いてみてほしい。
■ ミトカツユキ Official Web Site
■プロフィール
1978年 北海道出身。リスペクトするブラックミュージックとJポップスを融合し、温もりと遊び心を持ち合わせたサウンドで普遍の自由・愛・感謝を歌う。
4歳から鍵盤楽器を習い始め、17歳の時ラジオで聴いたEW&Fの「September」に衝撃を受け歌に目覚める。その後、札幌のライブバーで働く傍ら、毎晩黒人シンガー達とのセッションに明け暮れ、ジャズ、ソウル、ファンク、ゴスペルなど様々な音楽に触れ、歌と演奏力を磨く。上京後、新宿を中心としたストリートライブで独自のスタイルを追求。高い歌唱力とピアノパフォーマンスが話題となり、06年4月PORTSIDEレーベルよりシングル「Identity」でメジャーデビュー。 ジャンルに囚われない繊細かつ奔放なソングライティングと圧倒的スキルを誇るライヴパフォーマンスで魂からの音楽を放つ男性シンガーソングライター。 |
ミトカツユキさんから
ネオ・ウイングにコメントを頂きました!
ミト:4歳の時にエレクトーンを習い始めたんですが、当然まだ全然プロになろうとは考えてなくて。高校を卒業してから音楽の専門学校に行って、そこでコンピューターミュージックを勉強してるうちにだんだんと音楽志向は強くなったんですが、その頃はシンガーソングライターっていうよりかは、どちらかと言うと裏方な方っていうか。例えばCM音楽だったりとか、カラオケを作ったりっていう仕事に就ければ良いかなっていう感覚でした。
専門学校を卒業してからは、札幌のすすきののライブバーで働き始めたんですよ。これが転機ですね。そこは札幌在住の黒人さん達が歌ってるバーで、僕はバーテンをやりながら一緒に歌える曲があったら歌うっていう。それこそスティーヴィー・ワンダーやアース・ウインド
& ファイアー、テンプテーションズ、スタイリスティックスとか、モータウン系の曲が多くて。そういう曲を一緒に歌うっていう仕事ですね。その頃から歌うことにハマり出して、そこのライブバーを皮切りに違うバーやホテルのラウンジでピアノを弾きながら歌うチャンスもだんだん増えてきて。こういう仕事をずっと続けて行きたいなっていうのが芽生え始めたのはその頃ですね。
――なるほど、その後、東京にいらっしゃったわけですよね?
ミト:はい。
――そこからどんどん音楽活動をやって行こうかなみたいな感じで、最初から志して東京に来られたんですか?
ミト:それもきっかけをくれた人がいて、札幌で活動してるときに、たまたま東京の音楽関係の人がそのお店に聴きに来ていて、そこで初めて「オリジナルの曲を作らないの?」みたいな話をされたんです。
あぁ、そういえば最近全然作ってないなぁーっていうような感じになってて(笑)。
その頃はたぶん24歳位だったと思うんですけど、何か自分の曲を作ってみたいなぁっていうふうに、丁度思ってた時期でもあったんですよ。「じゃあちょっと東京でやってみない?」っていう話も頂いて。それがターニングポイントになったんですよね。
例えばその人に会っていなかったら、たぶん東京に来てないと思うんですけど、そこで初めて自分の楽曲なり自分の歌っていうのをもっとたくさんの人に聴いてほしいとか、どこまで通用するのかなっていうのを試したいっていう気持ちが強く芽生えて来て、それで東京でやってみようっていう気持ちになりましたね。
――北海道とかから東京に行くっていうのは結構、決心がいりますよね。
ミト:すごい勇気いりますよ。ほんとに。(笑)
僕は札幌出身じゃなくて、白老町という所の出身なんですけど、そこから札幌に出るだけでもすごいドキドキだったんですよ。
なんかもう、ただ札幌の街中を歩いてるだけでも人に笑われてるんじゃないかみたいな、自分の服はダサイんじゃないかなとか(笑)。
――(笑)
ミト:そんな田舎者コンプレックス的なのがあったので(笑)。だからもう札幌から東京っていうのは、極端かもしれないんですけど全然関係ない人に刺されて死んじゃうんじゃないかなってうような、そういう感覚ってありません?
――東京はコワイ街だみたいな(笑)。
ミト:そうそう、すごいあったんですよ(笑)。
なんかダマされたり、犯罪に巻き込まれたりするんじゃないかなっていう(笑)。
――あ、それ思いますよね(笑)。
ミト:すごいそういう気持ちがあって(笑)、ドキドキはたくさんあったんですけど、その気持ちより自分で挑戦したいっていう気持ちがたぶんちょっと勝ってたんだと思うんです。
それで出る決心をして、東京では札幌ではやったことがないストリート・ライブから始めたんですよ。
――すごいですねー、もうここまで来たらやっちゃえ!みたいな感じだったんですかね。
ミト:新宿の南口でやってたんですけど、その頃はまだオリジナルの曲が少なかったんで、MDからオケを出して、それに鍵盤被せて、アース・ウインド & ファイアーの「セプテンバー」だったり、そういうような曲を歌いながら、自分のオリジナル曲を織り交ぜて聴いてもらうっていうような感じの形を取ってやってたんです。
新宿南口の他に代々木公園通りの大体2ヶ所を中心でやってたんですけが、代々木公園通りは若い世代の人やバンド系の人が集まってて、なかなか食いついてくれないっていうのはありましたね。新宿南口はサラリーマンとかOLの方達がすごい多くて、それこそアースとかそこら辺の曲をリアルタイムで聴いていた世代の人達が普通に歩いていたりするんで、そこで「セプテンバー」歌うと、「あっ、なんだ懐かしいな」みたいな感じで立ち止まって聴いてくれる人が結構いて、そして自分で作ったサンプルのCDとかっていうのを配ってました。新宿南口で度胸がつきましたね。
――それはすごくミトさんの中で大きい糧になったんでしょうね。
ミト:なりましたねー。それこそライブバーで歌ってる時もそうだったんですけど、やっぱりいろんな人がいるわけじゃないですか。基本的にライブバーはそういう音楽を聴きに来る人達がほとんどなんですけが、ストリートライブって、「お腹減ったし家に帰ろう」とか、「居酒屋に行こう」とか、そういう別の目的がある人達が普通に歩いていて、それを立ち止まらせるっていうのは、やっぱりミュージシャンとしても勝負だと思うし、そういう駆け引きだと思うんですよ。
そこで立ち止まってくれた時っていうのは、すっごいなんかもう「おー!やるぞ!」みたいな感じになるし、逆に全然立ち止まらなくてずーっと人が歩いてるっていうこともあったし、なにかそこら辺の勝負根性っていうんですかね、そういう度胸はすごいついたと思いますね。
――そして紆余曲折があり、8月8日にミニ・アルバム「39」が出るわけなんですけれども、作品が完成した現在はどんなお気持ちなんですか?
ミト:そうですね、何よりやっぱり待ち遠しいのが一番なんですけど、僕は、っていうか結構ミュージシャンの人達はほとんどそうかもしれないんですけど、作ったものって常に動き出してるっていう感覚っていうか。やっぱりオリジナル曲を作る人間ってずっと吐き出して行かなきゃならないじゃないですか。だから僕の中だと発売が待ち遠しいっていう気持ちとは裏腹に出来上がって、さぁ、もう次のものっていうような感覚になってるというんですかね(笑)。
――走り出してるんですね。
ミト:常に何か新しいものを作り出して行きたいっていう気持ちになってるんですね。
僕は常に進行形な感じかもしれないですね(笑)。
――今は一区切りまたリリースされて、またもう次をその時点で見つめてるってことですね。
ミト:そうですね。まだ新しい作品をライブでそんなに歌っていないので、ライブに関して言えばすごい楽しみではあるんですよ。
まだほとんどレコーディングでしか歌ってないような曲だったりするんで、ライブだとどういう感じで歌おうかなとか、そういう楽しみはすごいあったりとかするんですけど、作曲っていうことだけに関して考えたとすると、常に進行形かもしれないです(笑)。
――なるほど、最初にMITOさんのお名前で活動していて「Identity」を聴いた時に、まだ2曲だけしか知らなかったので、どんな曲を作るのかすごくアルバムを聴いてみたかったんですよ。今回、ミニ・アルバムを聴かせて頂いて、楽曲のタイプがすごくバラエティに富んでいるのにビックリしたんですね。サウンドのスタイルも間口が広いというか、たくさん音楽を聴いている方なんだなっていうはすごく感じたんですよね。
ミト:ありがとうございます。
――このミニ・アルバム「39」なんですけれども、自分の中ではどのような作品になったと思われますか?
ミト:幅広い作品に仕上がったなっていうのは第一感想ですが、今回のアルバムで一番の芯になっているのは鍵盤なんです。以前の「Identity」の頃はどちらかというと立って歌うスタイルだったんですよ。
――そうだったんですか!
ミト:鍵盤を弾くのは弾き語りの時だけで、ほとんど立って歌ってっていうスタイルだったんですが、今回の新体制ミトカツユキっていうカタカナ表記にして始めてからは、ピアノを弾きながら歌うっていうスタイルに変わったんですよ。
そう考えた時にピアノと歌の絡み合いだったり、そういうものを大事にして作ったというか。ピアノひとつ取ってもバラエティに富んで幅広く聴いてもらいたいなと思ったんで、バラード調だったりとか打楽器的に刻んで行くものだったりとか、ファンキーに弾いたりだったり、いういろいろなピアノの音色、ピアノの性格をいろいろと出したいなと思ったので、そういった意味ですごい幅広い作品にはなったかなと思います。
――今回、敢えてピアノというところもあると思うんですけれど、サウンドとかでこだわったところとか重点を置いたところはありますか?
ミト:僕はいつもイメージしてる、一番根本に置いているものはどちらかと言うと今風のサウンドよりもちょっと古臭いというか、イナタいというか、キーワード的には僕は“ダサカッコイイ!”っていうふうに自分で言葉を作ってるんですけど(笑)。
――“エロカワイイ”系の・・・・(笑)。
ミト:“エロカワイイ”系の(笑)、“ダサカッコイイ!”っていうのをいつもキーワードに置いてて、それは何でかって考えたら、アース・ウインド & ファイアーの「レッツ・グルーヴ」のPVとかって、キンキラのスパンコールみたいな衣装を着て、みんな踊りながら前進して来るっていう(笑)、今見るとカッコイイんですけど、どこかダサいんですよ(笑)、あの頃はカッコ良かったのかもしれないんですけど。
これだ!って僕はもう昔から思っていて、キーワード的には“ダサカッコイイ!”っていうのを日本語で言うとちょっとなんかこうイナタい感じって言うんですかね。
そういう空気感を出せたら良いなーっていつも思って作ってるので、必然的にちょっと懐かしいアレンジというか、そういうものにはなってると思います。
――新しいもの、新しいものってしてしまうと、それはいつか必ず古くなってしまうじゃないですか。
ミト:そうですね。
――でも古いものって今見ると、あっ・・・て思っても、その積み重ねて来た年輪で抗えないものがありますよね。あのパンタロンも(笑)。
ミト:アハハハ。
――今見たら、あっ・・・て思っても、その楽曲は古びないので、その上であってありますよね。
ミト:ありますねー。
――ミトさんの音楽もずっとこれから残って行くものを作って行って頂きたいですね。
ミト:はい、頑張りたいと思います。
――聴いてみて70年代の音楽を聴いて来た人達にもすごく良いと思ってもらえるんじゃないかなと思いますね。最後に収録されている「BRAND NEW DAY」は感動的なバラードに仕上がってますよね。
ミト:ゴスペルが好きなんですよ。
インディーズの頃にも英詞にしてゴスペルを一度作ったことがあって、今回は2回目です。自分はクリスチャンではないんですが、何かゴスペルを歌ってる時の躍動感って、ポップスを歌ってるのとはちょっと別な世界にいるような感じがしていて。それがクワイアだともっと更に、みんながワンボイスになってるのを体験するとすぐわかると思うんですが。
――アルバムの中でもこの曲は少しだけ毛色が違っていて、アルバムを締めるのに相応しい曲だなと思いましたね。最初のピアノところからもハッとさせられてしまいますね。
ミト:あのピアノのフレーズはまさに降って来たっていう感じなんですよね。
――なるほど、あのピアノの部分でグッと捉まれてしまう感じがしますね。それを聴いてもう1回最初から聴こうかなって聴いてしまうっていう(笑)、あれは良いかもしれないですね。
ミト:(爆笑)、ありがとうございます。
――まず1曲目の「MissYou」のお話とかも伺おうかなと思うんですけれど、これはもうアルバムの最初にキャッチーな感じに仕上がってますよね。これはどのような気持ちで作られたんですか?
ミト:これは元に作った原曲はもっとバラード調というか、テンポ感はそんなに変わらないかもしれないですけど、あそこまでちょっとブルージーだったりとかファンキーだったりとかっていうニュアンスではなかったんです。
サビの部分の♪Sha-lalalalala♪っていうところは、初めはちょっと悲しく歌おうぐらいな感じでいたんですよ。
今回、新しくタックを組んだプロデューサーの与田さんという方と話をしていて、もっとピアノをフューチャーしようよっていうところから始まって、あのイントロが生まれたんです。ピアノの音色としてはブルージーな形で行ってみようよって感じで。AメロBメロはちょっとアーバンに押さえた感じにして、サビで一気にガン!って広がるようにしようよっていうような話をしていて。だんだんファンキーな感じに曲が出来上がって行ったっていう感じですね。
――ミニ・アルバムの1曲目、掴みとして相応しい曲ですよね。そして2曲目の「39」なんですけれども、アルバムの表題曲じゃないですか、こちらも感動的な曲に仕上がっていますよね。まずこの曲をタイトルにしたのはどういうところからなのかなということもお伺いしようと思うんですけれども。
ミト:去年「Identity」を出して、丁度4月5月ぐらいで全国にいろいろキャンペーンで回っていた時に事務所がつぶれちゃったんです。「エ!?」って思って、「だけどたぶん大丈夫なんだろうな」ぐらい考えてたんですけど(笑)、やっぱり事務所が無くなると必然的にレコード会社との契約も解消になるんです。
それで宙ぶらりんな感じになってフリーで活動してたんですが、その中でもマネージャーが支えてくれたり、回りのスタッフだったり、ライブハウスの人だったり、言い出せばほんとキリがないぐらい支えてくれた人がいて、そして何よりその中でも支えてくれたファンの人達が毎回、頑張れっ頑張れって言ってパワーをくれたんですよね。
そうして事務所が無くなる前の時点で8月4日にクアトロでワンマンライブが決まっていたので、フリーになった後で、「どうする?」「やるかやらないか」っていう話になって。だけどここでやめたらダメだと思って、手打ちでワンマンライブやることにしたんですよ。その時にもやっぱりいろんな人がまたみんな集まってくれて成功させようよ!っていう気持ちで一丸になって。そこにお客さんが入ってくれてすっごいパワーを貰って、自分がライブ出来たっていう気持ちを歌に乗せて作りたいって思ったのがこの「39」っていう曲で、そのクアトロの時に初めて披露したんですよ。だから今回のアルバムの中で一番思い入れの強い曲ですね。
――じゃあ、もう入るべくしてっていう曲ですよね。
ミト:そうですね。
――でもお客さんっていうのはほんとにアーティストの方を支えてくれる存在ですよね。
ミト:その人達がいないと成立しないですよ。
そうじゃなかったら趣味でずっと音楽をやっていれば良い思うし。自分の音楽や自分の言葉を発信して行きたい、何か感動してほしいっていう気持ちが芽生えてそれを形にしていって、そこで交歓してくれて、感動してくれて、ライブに来てくれて、同じ時間を分かち合えるっていうのは素晴らしいことだなと思います。
――一刻も早くこのアルバムをみんなに聴いてほしいですよね。すごくシンプルなだけにこの曲は心に伝わって来る曲だなって思いましたね。どの曲も個性が際立っていて4曲目の「Crew On the Earth」もグルーヴ感たっぷりでライブで盛り上がりそうな曲ですよね。
ミト:この曲は今まで支えてくれた人達のある意味テーマソングだったりするんですよ。
インディーズで活動していた頃にファンクラブがあったんですが、その名前が「Crew On the Earth」っていう名前だったんです。
地球の乗組員みたいな感じなんですけど、HPとかでも「Crewのみなさんこんにちは」みたいな感じで書いてくれてた人がいて、その頃にみんなのテーマソングとして作ったのがこの作品です。自分的にはミラーボールが回ってるイメージだったんですけど。
ちょっとディスコ的なもので、コーラスワークを大事にしたいなと思っていて、ライブをイメージして作って行くと、ここでこうなるとこうやるよなーとか。「Crew
On the Earth」の中で♪baby♪っていうところがあるんですけど、そこは必ずみんなフリをしてくれるんですよ。
そういう一瞬でも良いから、みんなと一体感的を感じられるものっていうのを作って行きたいなと思って。全体的にファンキーな形に作ったので、これはまたアルバムに入った5曲の中ではちょっと異色な作品かなとは思います。
――でもこれはライブで見たいなって思う曲ですね。みんなが踊ってるところをニヤニヤして見たい(笑)。
ミト:アハハハ、踊って下さいよ(笑)。
――リズム感悪いんですよ、恥を掻いてしまうかなって(笑)、でもみなさんがノリノリで踊って見てるんだろうなっていうのは想像がつきましたね、ライブが楽しみですよね。では少しアルバム以外のお話も伺おうと思うですけれど、ミトさんは小さい頃から鍵盤楽器をやられてるじゃないですか、それはミトさんにとってどのような関係にあるものだと思っていますか?
ミト:うーん、そうですね。一言で言うのは難しいですけど、寝て起きたらすぐ横にあるものって感じですかね。
何か曲を作るっていうこと以前にもうほんと極端かもしれないですけど、僕の部屋は起きると横に鍵盤があるんですよ(笑)。
起きて、顔洗う前に鍵盤は弾いてるかもしれないです。
それぐらいほんと身近にあるものですね。服と一緒かもしれない。
――朝、起きたら一番最初に何をしますか?なんて質問があるじゃないですか、ピアノを弾きます・・・って。
ミト:ちょっとカッコイイですね。
――カッコイイですね。
(一同笑)
――アーティスティックな感じがしますよね(笑)。
ミト:アハハハハ。
――じゃあ、もうほんと自然な感じなんですね。
ミト:そうですね。でもこれが中学、高校の時だとギターだったんですよ。
――ギターも弾かれてたんですね。
ミト:ロック小僧な感じでギターばっかり。歪んだギターをずっとやってたんですよ(笑)。
――ディストーション、バリバリですか(笑)。
ミト:そうですね、バリバリ行ってました(笑)。
――その間はピアノは全然やられてなかったんですか?
ミト:やってなかった。
――そうなんですか!
ミト:まぁ、中学校の学校祭みたいなので伴奏みたいなことはやってたんですけど、中学、高校の時は習ってもいなかったし。どっちかというとやっぱりギターの方に走ってた感じですね。
――あの年頃はギターを持ってるとカッコ良く思えるんですよね。
ミト:そうなんですよねー、何だったんですかねー(笑)。
――それは・・・青春ですよね(笑)。
ミト:青春ですね(笑)。
――でもブランクとかあったようには全然聴こえないですよね。ずっとやっていたのかなという感じがしてたんですけど。
ミト:そうですね、高校の終わりに音楽の専門学校への進学が決まっていて、そこからちょっと勘を取り戻すのに高校3年生の後半ぐらいから、またエレクトーンを習いに。ピアノの弾いてる人って意外にコードがわからない人が多いんですけど、エレクトーンってもうコードが書いてるから、それとギターって共通するものがあったんですよ。
ギターを始めた時もやっぱりコードから始めて、それこそ尾崎豊さんだったり、そういうところから始めたんで、共通するのはコードかなと思ってて。そして小さい頃からエレクトーンをやっていたから何となく音感もあったんで、Cはボーンって弾くけど、音として聴こえるのはドミソなんだなっていうような。だからすぐにスライド出来たかなっていう感じだったんですね。
そこら辺はあまりブランク感じなく出来たかもしれないですね。
――確かにエレクトーンってピアノよりはギターとかに近いかもしれないですね。
ミト:そうですね。
――じゃあ、エレクトーンが主だったんですね。
ミト:そうです、エレクトーンです。
――なるほどエレクトーンというところが大きかったんですね。
ミト:でも僕はあんまり楽譜どおり弾くのが好きじゃなかったんですよ。
どっちかって言うと、ドレミって弾くのにも自分の色を出したかったんですかね。自分なりにアレンジして弾くっていうことが好きだったので、そういうところでちょっとヒネくれてるのかもしれないです(笑)。いまでも、曲を作ってはまたアレンジしてみたりしてるんで。
――それは今のミトさんにとって大きく貢献してる感じなんですね。
ミト:大きいですね、はい。
――では曲を作る上で一番大切にしてることというのは何ですか?
ミト:そうだなー、一番大事にしてるのは旋律ですね。
いつも曲から先に作るんですけど、好き嫌いだけで言うと、今風のものっていうのは自分の中には入って来ないっていうか。僕の好きなソウル・ミュージックやAORは、ちゃんとした旋律があって、メロディがあって、そこにアレンジが加えられてて。ちゃんと骨組みがされているものが多いと思ってて。何で今でもそういう音楽が色褪せないのかっていうと鼻歌で歌えるからだと思うんですよ。
今のものも歌えるかもしれないですけど、やっぱり自分が鼻歌でも気持ち良くなれるのってあの頃の素晴らしいメロディなので。
――なるほど。
ミト:一回聴いてすぐ覚えられるっていうようなメロディを頭に置いて作ってます。
――やっぱり覚えて自分で口ずさめるっていうことは歌の基本だと思うんですよね。
ミト:そうですね。
――ミトさんの音楽を聴いてアース・ウインド & ファイアーを若い世代が聴いてくれるのもまた良いことだと思うので。
ミト:たぶん30代、40代の人達は懐かしく感じてもらえるだろうし、逆にそういう音楽を聴いてない世代の人達には「これなんかちょっと新しいんじゃない?」って思ってくれたら良いなと思いますね。
――これでまた広がって来たらきっかけになるわけですから、素晴らしいですよね。それではこれから音楽を通してどんなことを伝えて行きたいなと思っていますか?
ミト:きっかけは「自分がどこまで通用するのか」っていう気持ちから東京に出て来て音楽を始めたんですが、今は自分をアピールっていうよりはたくさんの人に感動してほしいっていうのが一番大きくて。そういう気持ちがパワーになって音楽活動が出来てる自分が今いると思うんですよ。
聴いてハッピーになったり、落ち込んでる時には一緒に寄り添ってあげられるような音楽だったり。薬とはちょっと違いますけど、そういう人達の手助けになってあげられるような音楽をこれからも作って行けたら良いなって思いますね。
――はい、それでは少しミトさんにパーソナリティに迫るお話をお伺いしようかなと思うんですけれど、自分自身は客観的に見たらどんなタイプの人ですか?
ミト:うーん、フフフッ(笑)。
――そ、その笑いは・・・(笑)。
ミト:座右の銘があったんですけど・・・・“適当”っていう。
――(笑)
ミト:“適当”とか“その場凌ぎ”とか(笑)。
――あららっ!
ミト:(笑)、そうなんです。僕はあんまりキッチリはしてないんですよ。
そういうちょっと自分の余った部分をケアしてくれるのが、回りの人だったりとかしていて(笑)。
(一同笑)
ミト:考え出しちゃうともうキリがないというか、もう煮詰まっちゃうことが・・・それは音楽に限らずなんですけど、何でも考え過ぎちゃうと今まで良い傾向になったことがなくて。なので元からの性格なのかもしれないですけど、ほんと適当が一番良いなって(笑)。言い方次第では正しいこと言ってるように聞こえるかもしれないですけど(笑)、ほんと適当なですよね。
これぐらいで良いんじゃない?っていう、なんかそういう感じなんですよね、常に(笑)。
――回りに助けられて生きてる。
ミト:そうですね、だってもうほんとに常にターニングポイントにはそういう人達がいて、助けてくれてるっていうか。
基本は自分から発信するのは発信するんですけど、そういうものの角を取ってくれたりとか、何かを付け足してくれたり、あと何かを意見したり、そういう人達に助けられて、音楽に限らず、生活してる・・・やっぱ一人じゃ生きて行けないっていうのは当たり前のことですが、それをすごく強く感じますね。
――きっと何か助けてあげたくなるタイプなんでしょうね。
ミト:そうなんですかねー(笑)。
――ちょっと意外でしたねー(笑)。
ミト:あ、そうですか?(笑)
――しっかりしてそうなのかと(笑)。
ミト:僕ですか?(笑)、やー、しっかりしてないですよ(笑)。
――ヤバイですね。
(一同笑)
ミト:(笑)、そうですね、しっかりしないと(笑)。
――(笑)、では音楽以外で一番興味があることとか集めてるものとか教えて頂けますか?
ミト:あー、僕あの、自分で集めてるわけじゃないですけど、最近ファンの方達が持って来てくれるんですけど、「まりもっこり」ってあるじゃないですか。
――あー、ヘンな目付きをしてる(笑)。
ミト:そうです、そうです。元々は阿寒のお土産ものだったらしいんですけど、それに火が付いて、空港にも売ってて。今すごいんですよ。
そのもっこりシリーズが全国にも飛び火してていっぱいあるんですよ。
――(笑)
ミト:あのね、北海道で言えば僕が最近見たのは、その「まりもっこり」と、あとは「じゃがいもっこり」っていうやつがあって(笑)。
――またそういう・・・(笑)。
ミト:アハハハ、それを僕が一回blogでちょっと紹介したんですよ。
そしたらいろんな人からご当地ものを送って来てくれて。沖縄は「べにいもっこり」っていう紅芋の形をしたもっこりしてるってやつと、「もっこりシーサー」。千葉の落花生の「まめもっこり」。全然“も”が入ってない(笑)。
(一同笑)
ミト:そういうキャラクターものが最近いっぱい貯まって来て(笑)。
稲中のキーホルダーとか(笑)、あ、最近あれがあったんですよ。西口プロレスの長州小力のちっちゃいフィギュア。後は西口プロレスの人達なんですけど。
アントニオ小猪木とかそういう人達のが家にたくさんある状態(笑)。
――コレクションになってしまったーみたいな(笑)。
ミト:逆にそんなに集まると他に何があるんだろう?ってちょっと興味が湧いて来たなっていう(笑)。
――blogでコレクションを並べて出してほしいですよね(笑)。
ミト:そろそろ紹介しないと(笑)。
――じゃあ、あのーファンシーグッズ関係なんですかね?集めてる?って言って良いのかあれですけど(笑)。
ミト:そうですね、最近興味が湧いて来ましたね。他の「もっこり」を探したいなっていう(笑)。
――ぜひアップデートして頂きたく・・・(笑)。
(一同笑)
――楽しみにしております(笑)。ではもっこりシリーズということで(笑)。
ミト:はい(笑)。
――ミトさんがこういう方なんだなって一歩近づけたところで、自分以外の作品でオススメのアルバムを1枚紹介して頂けると。
ミト:うーん、1枚ですね。究極ですよね1枚って。うーん、誰に絞ろう・・・自分のスタイルとかのこと全部考えたとしたら、やっぱりダニー・ハサウェイですかね。
ダニー・ハサウェイの「LIVE」。
あれはウーリッツァー、エレピなんですけど、僕はすごいエレピも好きで、弾いて歌うってスタイルで一番尊敬出来る人。
――はい、ではダニー・ハサウェイということで。それでは将来の夢とかがあったら教えて下さい。
ミト:僕はいちアーティストとしては自分でゴスペル・クワイアを作りたいのが夢で。ゴスペル・クワイアがガッといて、ビッグバンドがいて、そして僕がリードを取らなくても誰かが歌うことがあったりっていうような。ライブの中で想像していて、ここにグランドピアノがあって、コンサートマスターのをやりたいうのが一番の夢なんですよ。自分でゴスペルの曲を作って。
――壮大な夢ですね。
ミト:そうですね、それから自分が小さい頃から今まで聴いて来たアーティストの先輩方とやってみたい。僕、子供の頃、親の影響もあって、久保田利伸さんや玉置浩二さん。小さい頃に聴いてた音楽もブラック・ミュージックだったらしく。そういうものを上手く融合して行きたいんですよ。以前中西圭三さんは一緒にやってもらったことがあるんですけど、そういう人達と一緒にセッションやってみたいなっていう夢もあります。
――夢は大きいほど叶え甲斐があるので。
ミト:そうですね、究極はやっぱりスティーヴィー・ワンダーとやってみたいなっていう(笑)。
――すごい!見たい!
ミト:(笑)
――叶うと良いですね。
ミト:はい!