イントロが始まった瞬間、思いっきり耳と心を持って行かれてしまった。
今まさに何かが始まるようなトキメキの予感。 そんな高揚感を持って彼の曲は我々の目の前に登場しました。 メジャーデビュー前からKREVAやマボロシらの楽曲にフィーチャリング・アーティストとして参加し、音楽ファンの間では既に注目されていた、さかいゆうが遂にメジャーデビューです! まるで光が零れ落ちて行くようなキラキラとしたピアノの音色とホーン・セクションに彩られたサウンド、そしてシルキーヴォイスと称される彼ならではの繊細な歌声が、聴き手にポジティブなパワーをもたらす楽曲となっています。 2曲目には打って変わって心地良いテンポの「ララバイ」、さかいゆうの楽曲の卓越したセンスを堪能できる1曲。 そして今回3曲目には土岐麻子に提供した楽曲「How Beautiful」をピアノの弾き語りでのセルフ・カヴァーしており、こちらの楽曲もまさに秀悦。 彼の楽曲はどれも美しさを湛えているけれど、それはただひたすらに美しいというだけではなく、楽曲の根底にPOPさを兼ね備えている気がします。 才気溢れるシンガーソングライターの登場にこちらまでワクワクが止まりません。 デビュー・シングルにして並々ならぬ才能を感じさせる、さかいゆうの繰り出す楽曲達をぜひとも心行くまで味わって下さい。 あなたもこの作品を聴いて、彼との音楽の“ストーリー”を始めてみませんか? さかいゆう
オフィシャルサイト
http://www.office-augusta.com/sakaiyu/ ◆プロフィール◆ 高知県出身
高校卒業後、18歳の時に、突如、音楽に目覚め20歳で上京。 22歳、単身でLA に渡り、独学でピアノを始める。 帰国後、数々のミュージシャンとセッションを重ね、そのオリジナリティあふれるプレイで徐々に、その名が広まってゆく。 並行して自身のソロ活動を開始。 R&B をベースとしたビートの効いた楽曲と、あふれ出るポップセンス、そして聴く人の心に響くスウィートヴォイスで徐々にファンを獲得。 ライブでは圧倒的なパフォーマンスとその歌声で観客を魅了している。 2009年10月7日シングル「ストーリー」でデビュー。 |
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――まず最初に20歳の時から音楽に目覚めたということなんですが、その目覚めは突然だったりしたんですか?
さかい:はい、突然だったりしましたね。
――そうなんですか、それはどういうところからだったのですか?
さかい:ミュージシャンを目指していた友達が音楽を断念しなきゃならなくなって、だったら俺がやるよっていう、何かよくわからない感じの(笑)。
――じゃあ、俺が!みたいな。
さかい:そう、僕がちょっとじゃあ、みたいな感じですね(笑)。
――それまでは音楽は聴いてはいたけど・・・・。
さかい:バンドをやったこともなかったし、楽器も弾いたことがなかったですね。
――それなのにミュージシャンを目指しちゃうってすごくないですか?
さかい:すごいっっていうか、バカというか、若気の至りというか、40歳を過ぎては出来ないことですよね、そんなの趣味で留めとけよみたいな感じですよね。
もうなんか若かったからとしか言い様がないんですけど、でもそれにしても当時、19、20歳だっただから、音楽をゼロから始めるには決して若くはないですよね。
――ピアノとかは特にそうですよね。
さかい:でもあまり不安とかはなくて流れるようにそっちの方に行っちゃったって感じですね。
――じゃあ、不安とかよりもやりたい!やろう!っていう。
さかい:やろう!って決めたって感じですね。
――なるほど、そこで留学しちゃったりとかってすごいなぁと思いましたね。普通は怖気づいちゃったりとかするじゃないですか、でも若さというのもあったんでしょうけれど、そこで行っちゃうのはやはりすごいですよね。
さかい:運が良かったっていうのもありますよね。
奨学金みたいなのも取れてお金が免除になって、しかもビザが1年間取れるんで、普通の旅行ビザだったら3ヶ月なんですけど、1年間取れるってことで、もう行こう!と思って。当時21歳でしたし、これが20歳だったらもしかしたら行ってないかもしれないですね。
アメリカは20歳だとライブハウスに入れなくて、21歳からって聞いてたんです。
まぁ、年齢を誤魔化して入る人もいるんですけど(笑)、でも入れない所も多いだろうなと。
20ドルぐらいでこっちの5〜6千円分ぐらいのライブが見れますから、2日に1回はライブを見てましたね。基本的にライブを見たりするためにアメリカに行ったって感じですね。
――音楽漬けな感じですね。
さかい:そうですね。
――そこでピアノを弾かれるようになって・・・、さかいさんの作品ってさかいさん自身の歌声っていうのもすごく重要な部分を占めていると思うんですけれど、自分で歌を歌おうという時点で自分の声の綺麗さとかに気づいていたりとかしたんですか?
さかい:全くないですね。それは最近ですね。
――そうなんですか。
さかい:最近ようやく自分の歌を好きになって来たみたいな、キライではなかったんですけど、そんなにピンとは来てなかったですね。下手ではないなぁぐらいで。頑張ろうみたいな。
――(笑)、自分で曲を作って自然とというかあまり気負うこともなく、自分の曲だから歌ったみたいな感じが近いですか?
さかい:前から作ってる曲も何曲かはあったんですけど、曲を本格的に作り出したのがここ4、5年くらいなんです。
曲を書き出したのは自分が歌が上手いからというよりは、自分の言葉で人にものを伝えて行きたいなっていう、ベタベタな感じですね。
自分の妄想の中の彼に向けて歌ったみたいな曲が最初の曲だったと思います。
――それってすごいですね(笑)。
さかい:はい、妄想で。
――(笑)。
さかい:それまでは自分の曲がないので人のカバーばかりですね。ソウル・ミュージックのカバーを歌ったりしていました。
――音楽人生がギュッと凝縮されている感じですよね。小さい頃からまんべんにというのではなくて、思春期を過ぎて20歳前からギュッと詰まって来てっていう感じがしますね。
さかい:僕が何か手伝えることがあるとすると、世の中の人に20歳から始めても音楽は出来るんだよ別に特殊技能を元から持ってるって思ってなくても、やり出すと以外に上手く行くもんですねっていう。
上手く行くっていうのは、売れるとかそういうんじゃなくて、ミュージシャンとして楽しいっていうことなんですけど、練習したら練習した分だけ上手くなりますからね。
すごく練習した時期もありましたけど、その時にたまたま暇だったんで助かったっていう感じですね。練習する時間が1日18時間近く、もう寝てる時間以外ずーっと弾いてましたから、それの影響だと思いますね。
――集中力がすごいんですね。
さかい:まぁ、ダラダラしながらずーっと18時間って感じですけどね(笑)。
ずーっと集中しながらってわけじゃなくて、ダラダラとビデオやDVDとかを見ながら、こう弾けたらカッコイイなみたいフレーズを弾いて行く感じですね。
――才能って上手く弾けるようになるのが早いとかよりも、やることが苦にならないことっていうのが本当の才能ですよね。
さかい:そう言ってもらえれば、助けになります(笑)。
――(笑)
さかい:天才って自分で言ってますけど、あくまでも天才“キャラ”ですからね(笑)。
昔、blogのタイトルを「天才スウィート・ボイスの珍獣」っていうのにしてたんですよ。
まぁ、俺が決めたわけじゃないんですけれど、天才って言っちゃえば、なんか頑張るじゃないですか(笑)、下手だって思われたくないから余計に練習するという。
――先に天才っていう言葉があって、そこに自分を近づけて行くみたいな(笑)。
さかい:でも自分がそんなに特殊技能を持ってるわけじゃないって思ってるから、余計に頑張れるってところもありますよね。
――そうですね。天才って思っていたらやらないかもしれないですね。
さかい:やらないかもしれないですね。中にはやらなくてもすごい出来る人もいるんですよ。でも僕はそのタイプじゃないなとは思いますけどね。
――みんなそうだったら困っちゃうから良いんですよ(笑)。
さかい:そうですね。
――今までにあまり会ったことのないタイプの方だなぁとちょっとビックリしちゃいましたね。そして以前からKREVAさんとかマボロシなどの楽曲とフィーチャリング・アーティストとして参加されてたりしますが、今回メジャーデビューというのが決まったわけじゃないですか、今のお気持ちを教えて頂けますか?
さかい:あんまり今までとの違いはないですね。
ただ曲に関しては変わったのかもしれないです。普通の人は逆で音楽は変わらずに気持ちの面では違ったっておっしゃる方が多いかもしれないですけど、僕は音楽は変わって良いと思うので、人と会うとその人の影響ももらえるし。
でもずっと音楽をやりたいなっていう気持ちはずーっと変わってないですね。
10年間も20年間も変わらないと思うんですけど、毎日音楽が出来たら良いなぁぐらいに思っていますね(笑)。
――ではあまり気負いとかはなく・・・。
さかい:この曲で天下取ってやろう!とか(笑)、そういうのはないですね。身の丈に合ったものをゆっくり作って行ってって感じですね。
――なるほど、あまり気負い過ぎてもね。ガチガチで頑張ります!みたいなのよりは良いですよね。
さかい:(笑)、でも今がすごい頑張り時っていうのはわかるので、音楽とか制作の面でもそうですけど、出来るだけプロモーションとかやらせてもらいたいと思っていて、人と話したりするのも好きなんですけど、やっぱりすごい気を使うじゃないですか、そういった点では今までと全然違う筋力なので、メンタルな面では変わらないとは言え、何か一つ大人になったような気がしますけどね(笑)。
――なるほど、そうなんですね。では10月7日に発売されるシングル「ストーリー」のお話をお伺いしようと思うんですけれども、この待望のメジャーデビューシングルですよね。この「ストーリー」という作品ですが、ラブソングなんですよね。
さかい:アッパーなラブソングだと思ってもらえれば。
――何気に歌詞が王子様っぽいですよね。
さかい:(笑)。
――歌に出てくる主人公は素敵な男の子じゃないですか。
さかい:そうですね。自分が思ってるだけなんですけど、自分の中でおせっかいで厚かましい部分ってすごく強いんですよ。
それが歌詞のサビとかに出てて、傷口隠してるんだから触るなよっていう自分と、そんなのも含めて好きだよっていう、ちょっとウザイというか、人の心にちょっと入っちゃうような、そういうところが自分はあるので、その汚れた部分も綺麗な部分も両方とも見せてほしいっていうのも込めたラブソングですね。
――メジャー・デビュー・シングルって記念のシングルじゃないですが、そこでこの曲を持って来たのはどういうところからだったりしたんですか?
さかい:いろいろ候補の曲はあったんですけど、まず出来上がった時に歌詞が♪始めよう♪っていう前向きだというのと、タイトルの「ストーリー」っていうのが、これから聴いてくれるお客さん、今まで聴いてくれてるお客さん、そして自分ともリンクするということで、やっぱりいろいろな面に対してリンクする方が良いかなと思ったんです。
ラブソングなんだけれど、その中で自分なりにリアルなところを出したかっていうのもあったし、それと歌詞的に見てもこの曲は一番最初に出すのに相応しいなって思って。
あとスタッフさんに好評だったっていうのももちろんありますし、何より自分がこれが良いなって思ったのが強いですね。
――サウンドでイントロのところからピアノが始まるじゃないですか、そこが何かが始まるワクワクした感じが伝わってくる感じですよね。
さかい:そうですね。それも大事で、それも含めてって感じですね。
キラキラした感じで何かが始まるよっていう音楽が良いなと思ったんですよね。なにか考えさせられる音楽じゃなくて、ただアッパーな曲でもなくて、何かが始まるような。
それが「ストーリー」だったって感じですね。
――デビュー・シングルってずっと残って行くわけじゃないですか、記念になるシングルになるわけですし、そういうところでキラキラしたこれから始まるんだ!っていう気持ちのシングルっていうのは相応しいかもしれないですね。この「ストーリー」をこれから10月にリリースしてより多くの人に聴いてもらえると良いですよね。そして2曲目の「ララバイ」を聴いた時に、どんな点を意識して作られたのかなというのをお聴きしたかったんですけれども。
さかい:「ララバイ」はかなり瞬発力で作ったって感じで、演奏も含めて1日で出来た曲なんですよ。
自分の曲って自分なりにですけど、真っ直ぐなんだけれどもちょっとだけ真っ直ぐじゃなくて、かと言って思いっきり曲がってるわけじゃないというか、でも僕が今まで生きて来て世の中そんな人の方が多いかなって思ってるんですね。
だから自分の個性を前面に押し出すっていう気持ちでその曲を作ったわけじゃなくて、ちょこっと小耳に挟んで、ちょこっと元気になるみたいな曲に敢えてしたくて。
これは初めて話すんですけれど葉山の海で寝そべってて、波の音って結構大きいんだけど全然うるさくなくて、そういう音を目指したって感じですね(笑)。
2番の歌詞の♪テンポフリーのバロック♪っていうのはバロック音楽、バッハとかすごく疲れてる時でも空気みたいに聴けるというか、僕はこの「ララバイ」は空気みたいには聴けないんですけど、もっとなんかバッハぐらいになってくると空気みたいに聴こえるというか、それを歌のキャンパスで説明した曲って感じですね。
寝てる時にすごい小っちゃい頃をデジャヴしちゃって、なんか小っちゃい頃って昼間に太陽を見ただけで、ワーッ!ってイヤなことも忘れてたかなと思って、むしろそのイヤ自体もそんなになかったような気がするし(笑)、僕の中ではこの曲は癒しですね。
――3曲入っている中の真ん中の曲じゃないですか、「ストーリー」でキラキラって気持ちが上がったところで、この2曲目の「ララバイ」でホッとする曲だなって思います。とてもシングルとしてバランスが取れてる気がしますね。
さかい:そうですね。違う言い方をするとシングルなのにミニ・アルバムを聴いちゃったみたいな、1個1個は軽いのに全部筋力が違うし、耳の使うところというか感じる場所が違うから、お腹いっぱいになりますね、僕は(笑)。
――言われていることはわかりますね。
さかい:統一されてないし、同じ方がミックスしたにも関わらずすごい違うというか、かと言って、なにかストーリーがあるわけじゃなくて、曲が1個1個違う場所にいるなぁと思って(笑)。
――シングルって名刺的な意味合いもあると思うんですよね。特にデビュー・シングルはこういうアーティストですって知らしめて行くことになるので、いろいろな面が見えて充実しているというのは良いと思いますね。
さかい:今はまだ予定とかはないんですけど、既に曲とかはたくさん出揃っていて、1枚目のアルバムはもっと振り幅が広いアルバムになるかなと思っています。たぶんシングルとも被らない曲がいっぱい出て来るので、よりいろんな面を出した作品になるのかなと。
周りの人達もみんなそれを楽しんでくれてるから助かってますね。
全曲がいわゆるJ-POPみたいな感じでデビューは出さなきゃダメだって言う人も一人もいないし(笑)、バラバラでも良いっていうか。
3曲目の「How Beautiful」なんか弾き語りみたいな感じですしね。
――「How Beautiful」はほぼピアノ1本ですよね。
さかい:そうですね。
――この「How Beautiful」はメチャクチャ綺麗な曲ですよね。土岐麻子さんに提供した楽曲ですけれども、これを今回セルフ・カヴァーという形で収録していますが、敢えてセルフ・カヴァー曲を今回入れたのはどういうところからなんですか?
さかい:まず曲調は他の2曲とは離れているワルツで、自分はすごくワルツが好きなんですよね。小っちゃい頃を思い出すっていうか、メロディーとかにしてもコード感にしてもスローな曲だけど、スガさんにはスロー・グルーヴだって言われたんです。
スガさんは遅い曲をやるとテンポが遅い曲になるって言われていて、僕の場合はたぶんピアノっていう特性もあるんですけど、ノロいグルーヴみたいな感じになるんですよね。
ゆったりとした流れ、ハーモニーもそうだし、グルーヴもそうだし、この曲はそういうのが合ってる曲だなと。
そして歌詞は土岐ちゃんが書いてるし、それがまた良いかなと思ったんですよね。
一応セルフ・プロデュースとはなってるんですけど、全部自分の言葉なわけじゃなくて、人も入って来た感じの、世界が小っちゃくなり過ぎず良いかなと思いました。
僕はPOPミュージックがやりたいんで、全然自分の曲しか歌わないっていうのはないですね。
人の言葉って楽しいですからね。
それだけだったらカヴァーみたいな感じになっちゃうんですけど、共作ってすごく楽しいですよね。単純に曲が好きっていうので入れちゃいました。
――お話を伺ってると発想が自由なというか、こうじゃなきゃいけないっていうのはないタイプなんですね。
さかい:そうですね。
――それって聴き手の方は気構えせずに聴ける気はしますよね。とりあえず楽しんでよみたいな。
さかい:そうですね。1枚目からもう遊んでる感じはありますよね。
音楽を使って積み木みたいに遊んでるというか。
至って真面目に遊んでるんですけど、それが自分には合ってるかなと思って。
――そういうふうにお伺いしてるとこの3曲目の「How Beautiful」もセルフ・カヴァーで入れたのは正解だったと思いますね。ピアノの音も綺麗で良い余韻も残しますしね。
さかい:そうですね。
――3曲いろいろな曲が入っているんですけれども、このシングルは作品として敢えて聴きどころを語るならばどんなところだと思いますか?
さかい:それはもう最初の「ストーリー」に集約されますよね。
なにかワクワクだったり、ドキドキだったりしてくれれば、もうそれだけで良いですね。
自分では世の中にあまりないタイプの曲だと思うので、ラジオから流れて来て、「何?これ?」みたいに思ってくれれば、まずは良いと思いますけれどもね(笑)。
――曲を最初に聴いた時の心の高揚感っていうのは、最近の曲ではあまりなかったなと思いましたね。
さかい:ロックな感じの曲だとあるんですけどね、ドキドキする感じの、汗掻いてる感じの。
そうじゃなくて僕はもっと皿洗いしながらドキドキしたいし、トイレの中でも聴きたいし、お風呂の中でも聴きたいし、生活に密着したというか、生活の中でちょこっとファンタジックになれるとか、そういうのが楽しいなと思うんです。
クラブに行って夜通し踊るってのも最近やらないし、日常生活の中で僕が「イエーッ!!」って叫んだりすることはそんなにないので、自分の今の生活、普通に山手線に乗って、普通に生活している中で、その生活の隙間の中でドキドキしたいっていうか、それが一番リアルだと思うんですよ。
何も世の中は悲しいとか政治家が腐ってるとか、そんなことを言わなくても、それがリアルってわけじゃなくて、楽しいことに目を向けると、こういうシングルになっちゃったって感じですね。
――まさに日常生活の中のトキメキって感じですかね。それは大切ですよね。
さかい:大切だし、無理はしてないですよね。
でもその無理してない中で歌詞に関しても何に関しても斬新なことっていくらでも出来るから。
やっぱりそれですね。
――なるほど、今回の楽曲ってどんな人達に聴いてほしいなと思いますか?
さかい:僕としては女性が聴くのは何となく想像できるんですよ。
でも実はおじさんとか聴いてほしいかなとは思ったりするんですけど、聴いてくれるかなーって感じですけどね(笑)。
――いやいや、これからですよ(笑)。
さかい:最近って明るい曲が多いじゃないですか、暗くて現実的な感じの曲って少なくないですか?
――確かに少ないですね。
さかい:たぶん世の中が暗いからなんですよ。
キューバ人に聴いたんですけど、キューバ人がブルースをやらないのは生活が苦しいからなんですよね。
ヨーロッパの音楽って斬新でソウル・ミュージックでも、気高くて、なんかちょっとお城が見えるっていうか、古い建物が見える感じの音楽が多いのは、やっぱりお金が回ってるし、より刺激を求めるからだと思うし、それに対して日本人は貧乏じゃなくても寂しい人っていっぱいると思ってて、お金持ちでも病んでる人とかもいっぱいいるわけで、願わくばそういう人達に届いてほしいっていうのはありますよね。
それで僕の曲を聴いて楽しいって言ってくれたら、それは嬉しいんですけど、とりあえず届いてほしいですよね。
だからそういう意味ではメジャー・デビューさせていただくっていうことで、そういうきっかけが増えるから、僕としてはラッキーですね。
――これから毎日ツライなって思ってるおじさんの耳にも届く機会が増えるっていうのもありますものね。
さかい:歌詞がクサかったらメロディーを聴いてほしいし、メロディーもクサかったらビートを聴いてほしいし、楽しいところがいっぱいあると思うのでいろいろ切り取って、なんかどう聴いて頂いても良いですね。
だから全ての人って感じですね(笑)。
――なるほど(笑)、これからが楽しみですよね。それでは最後にみなさんに向けてメッセージをお願いします。
さかい:これから始まります、さかいゆう、ゆっくり長いお付き合いをお願いします。
――ありがとうございました。
さかい:ありがとうございました。
(text by takahashi)