やって来た来た、やって来た! 粋なキモシャツ(?)にアフロヘアーのニクいヤツ。 あの噂のヤツらがやって来たぞ! 埼玉県鶴ヶ島出身のアフロトリオ、またの名を「ウキウキ&切なさの伝道師」、ミュージックシーンで話題沸騰、巷を席巻中のバンド“鶴”が遂にメジャーデビューです!! 3月19日待望のデビューシングルはその名も「恋のゴング」。 インディーズ時代からライブの楽しさには定評のある彼ら。今回のシングルにはなんと「恋のゴング」のPVの他にライブ映像が収録のDVDも付いちゃってます。シングルでおまけにライブ映像までたっぷり堪能出来ちゃって、なんともお楽しみてんこ盛りな1枚となっています。映像を見ているうちにあなたもきっとアフロを振り回したくなっちゃうはず。 ブレイク必須!将来有望な鶴の三人組。 さぁ、あなたもご一緒に、Let's アフロ!! (text by takahashi) ◆プロフィール◆ 秋野温(あきのあつし)
うたギター 1981年9月11日生まれ 埼玉県鶴ヶ島市出身 特徴:暗い 神田雄一朗(かんだゆういちろう) 笠井快樹(かさいよしき) |
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秋野:鶴、ボーカルの秋野です。
神田:ベースの神田です。よろしくお願いします。
笠井:ドラムの笠井です。
――ではお互い自分以外のメンバーの印象を一言で教えて頂けますか?
秋野:神田は一番、体内が不健康そう、濃いものが好きなんで。どん君は一番窓口的な明るさを持っていながらも、一番腹黒いみたいなそういうイメージです。ちなみに笠井君はどん君って言われてるんです。
――なぜどん君なんですか?
笠井:小学校の時に「ワンツーどん」っていう番組があって、それにどん君っていうクマの人形が出てたんですよ。
「イエー!どん君でーす」ってやつだったんですけど、それを小学校の時になぜかずっと真似してたら「お前、どんでいいよ」って言われて、それ以来どん君ですね。
――それからずっとどん君なんですね。
神田:どん君のイメージは簡単にいうと頑固ですね。そして自分の意見を曲げない。
笠井:それは間違いない。
神田:ただたまにイラッとするんです(笑)。
(一同笑)
秋野:するね、それはあるね(笑)。
神田:その頑固さが鶴にとっては武器になる時もあるし、結構その頑固の根元は意外と合ってたりするので、上手く反抗出来ずに辛い思いばかりしているんです(笑)。
秋野:言い争いしたくないね。
神田:丸め込まれちゃうんです。
――なるほど(笑)。
神田:この人、秋野君はあっつぃーって呼ばれてるんですけども。
秋野:あっつぃーです。
神田:あっつぃーは集中力が凄いんですね。
たぶん1個にしか集中出来ないんだと思うんですけど、集中していることに対してはすごい吸収力があるというか、1回聴いた曲を覚えたりとか、見たものを覚えたりとか、道を覚えたりとか。
だけどその集中力のせいで回りを気にしなきゃいけない時に集中しちゃうと、回りは一切無視で何にも聴こえなくなっちゃうので、それで結構人に迷惑を掛けるタイプです。(笑)
――「ガラスの仮面」の北島マヤ系ですね(笑)。街中でも役のことを考えると回りが見えなくなっちゃうんですよね。
秋野:近いものあるかもしれないです(笑)。
笠井:そういうことだ(笑)。
――天才ですよ(笑)。
神田:天才だ(笑)。
笠井:天才肌だ。
秋野:そうぉ?天才、秋野です。
――(笑)
笠井:神田君は空気が読めない割にズバッと来る。
神田:アハハハ。それは褒められてるのけなされてるの?
笠井:空気が読めないんです、とりあえず会話のキャッチボールが成り立たないんですよ。
秋野:(笑)。
神田:日本語があまり理解出来ないです。
笠井:ちょっとタイ顔だからたぶんタイの国の言葉しかわからないんです。
後は結構ズバッと意見を言うんですよね、ザシッと切られるかのような鋭い意見を投げて来る。
あっつぃーは逆に自分の意見を言わないですね。
――そうなんですか。
笠井:なんかこうやんわりと、こんな感じなんじゃないの・・?みたいな、そういうホワホワ〜ッとした球を投げて来るんですよ。
秋野:(笑)。
笠井:こっちからどういうことなの?っていらない部分をそぎ落として行くと、やっとあっつぃーの言いたいことがチョンって出て来るんですよね。
――あぁ・・・なるほど。
神田:気を使って生きてる人間だから。
秋野:そう、すっごい気を使ってますねー、メンバーにも。
――バランス良く成り立ってるっていう感じですよね。それではバンド結成の経緯などを教えて頂けますか?
秋野:元々、中学校の同級生ということで、高校はバラバラだったんですけれども地元が同じだったので、同じコピーバンドをずっと3年間やってて、そして高校卒業で解散してからはそれぞれ別々に音楽をやってたんですけれども、丁度5年前ぐらいにまた一緒にやる機会がありまして、そこで「おっ!良い感じだねっ!やろうよ!」みたいな。
――また一緒に始めた時点では今のバンド形態っていうのは見えてる感じだったんですか?
秋野:その当時はまだ鶴ではないんですけれども4人だったんですね。
もう1人別にギター&ボーカルの人がいて、僕がギターだけだったんですども、それでソリが合わなくて3人で好きなことをやろうって始めたバンドなんで、だから3人であるこだわりみたいなのは、当時は無かったんですけども、だんだんやってるうちに3ピースの難しさとか面白さっていうのがわかって来て、今が楽しいですね。
――最初にライブを拝見させて頂いた時にとても息も合ってるような感じがすごくしたんですよね?
神田:昔から一緒にいる時間が長いので、中学校ぐらいから普通に遊ぶ友達でバンドよりも友達の方が先だったんですよね。
――じゃあ、人生の半分近くぐらいまで一緒ですか?
神田:あっつぃーとどん君の2人は幼稚園から一緒だったですよ。
笠井:同じ幼稚園だったんだよね。
――じゃあ、幼馴染かつバンドメンバーという感じなんですね。
神田:まぁ、そんな感じですね。
――本当に自然な感じであまり違和感がなくバンドが始まり、今に・・・。
秋野:はい、すんなりっていう感じですね。
神田:最初はもう遊びの延長みたいな感じで、遊びのいろんな種類があるうちのバンドやろうよみたいな感じですね。
――そうしてここまで来て今はお仕事になったんですね。
神田:そうですね。
秋野:昔から音楽でゴハンをもし食べることが出来たら、それって素敵なことだよね的な憧れみたいなのはあったんですけどね。
神田:漠然とね。
秋野:ただどうしたらこうなるとかがわからなかったので、どちらかと言うとただひたすらにそれに向かってたというよりかは、楽しいから前面に楽しさを出すっていうのが最初だったんですけど、
それが今どんどんいろんな人を巻き込みつつ、そして巻き込まれつつ前へと進んでるかなと思います。
――そうして今に至る感じですね。それではやはり鶴と言えばアフロとキモシャツ(笑)、キモいんですかね、カワイイと思うんですけども(笑)、こちらの2つがトレードマークかと思いますが。
秋野:カワイらしさはありますね。
最近やっとカワイらしさとカッコ良さがわかり始めたんですよね。
笠井:(笑)。
秋野:昔は何て言うんですかね。柄がエグいとか生地がツルツルしててキモチ悪いとか、そういうイメージで自分達の間でキモシャツって言ってたんですよ。
神田:愛を込めてのキモシャツですね。
秋野:キライなキモいじゃなくて、キモカワイイ(ハート)。
(一同笑)
――いやいやカワイイですよ(笑)。アフロとこのシャツというルックスを決めたのはどういうところからなんですか?
秋野:まず最初に思ったのがライブを始めて少し経った時に、何か違う!俺達が求めるのはこんなんじゃないみたいな感じになりまして、ステージに出て行った時のインパクトやライブのインパクトに差を着けたいっていうところから始まってるんですけど、じゃあ、何をしようかって考えた時にこんなカッコ良いんじゃないのって(笑)。
神田:アフロというアイテムを見つけてしまったんです。
秋野:ただその勢い任せ的なところもあったんですけども、その背景としては一応そういう時代の音楽も好きっていうのも無意識の中の意識的なところにあったと思うんですよね。
笠井:あとステージに上がった時にやっぱり変身じゃないけど、パリッとするスイッチみたいなものが欲しかったっていうところもあって。
――いつもと違う自分にみたいな・・・。
笠井:そうですね。普段、本当にもう俺達シャイでどうしようもないんですよ。
神田:(笑)。
笠井:だからステージに上がった時ぐらいはパリッとしたヒーローになろうっていうことで。
秋野:変身願望。
――じゃあ、アフロが生えて来た瞬間に魔女っ子みたいに変身しちゃう感じなんですね。
神田:そうですね。
秋野:スーパーマンになりますね。
――じゃあ、魔法のアイテムですね。
秋野:そうなんです。
――でも音楽性とかにやはり近いものは感じますよね。ではCDのお話を伺おうと思うんですけれども、3月19日に待望のメジャーデビューお披露目作品「恋のゴング」がリリースされますが、こちらは現在出来上がってみてどんなお気持ちですか?
秋野:出来上がってみて、本当に作品云々っていうよりかは、いよいよか!みたいな感じもありますね。
自分達がインディーズでやっていたのよりももっとまた大きなところで広がって、それがどういう反応が起きるのかなっていうのは楽しみですね。
――楽曲的には今回のアレンジはホッピー神山さんと一緒にやられてますが、サウンド面などで特に重視した点などはありましたか?
秋野:過去、自分達のインディーズの時代の作品よりもそれぞれの音をもっとクリアに出したいっていうのがあったんです。
昔は3Pのグッチャリしてる感じも好きだったんですけれども、自分達で聴くCDはクリアでハッキリしててもっとみんながここにいるみたいな、そういう音にしたいなっていうつもりでやってるんです。なので今回、今までよりは出来たんですけども、これから先もっと改良して行きたいなっていう面もありますね。
――聴いていて思ったのがとても言葉もハッキリしているし、サウンド自体が言葉を前に出しているサウンドだからだと思うんですけども、歌詞とかがすごく耳に残るんですよね。そういうところで鶴というバンドの音楽性とか歌詞の世界とかをキチンと強調している作品なんじゃないかなって思いますね。それではリードシングルである「恋のゴング」というのは作品としてどんな作品になりましたか?
秋野:バンド的にはいろいろと曲がある中で、鶴のストレートというよりどちらかと言うとフック的なところだと思ってるんですけれども、意外とそういうところで鶴の痛い男の情けないカッコ良さというかダサさの良さみたいなのを歌ってたりするんですよね。
それが良いって言ってくれる人もいて、ゴングは鶴の面白い表現っていうか、情けない男心を歌う表現に成功してると思いますね。
でも鶴らしさはとても入ってると思います。
僕の個人的な聴きどころとしてはいっぱいあるんですけど、サビに入る時のバーニング感ですかね。
神田:(笑)。
秋野:♪バーニング♪っていう、あそこはバーニングしてるんですよ。
いつかライブでボーン!って特殊効果をやりたいんですよね。
そういう作品ですね。
――聴いてると知らず知らずのうちに巻き込まれて行く感じですよね。
神田:とりあえず取り込んだ後にいろんな曲でガシッと行こうみたいな感じですね。
――最初の掴みって感じなんですね。
神田:一発目のパンチとしては。
――ガスッと行く感じ(笑)。
秋野:ガスッと行って掴み過ぎちゃおうみたいな(笑)、そういう感覚ですね。
秋野:今後ライブでいっぱいやると思います。
――えぇ、その時は是非、特殊効果を(笑)。
秋野:いつか僕が火を吐くかもしれないです(笑)。
――ある意味とても見たいですね(笑)。お2人はいかがですか?
神田:楽器よりも今回は歌詞を3人で書いたんで鶴らしいものにすごくなったので、やっぱり俺は歌詞を聴いてほしいですね。
――気がついたら取り込まれてる感じの歌詞ですよね。
神田:そうですね。聴いてる側がもうパンチドランカーの如く(笑)。
――ぶっ倒れてるみたいな(笑)。
笠井:やってる側も(笑)。
(一同笑)
――では2曲目の「不健康ミュージック」、こちらはバンドマンのお話なのかなと思ったんですけれども。
秋野:これは僕が書いたんですけれども、自分達がライブハウス育ちだったりするんですけど、もうそのまんまです。
外から見たらライブハウスってすごい場所だと思うんですよね。
汚くて不健康で空気が悪くて、そんな所なんだけどそういう所で育った自分達が好きだし、そういうところで音楽を楽しむ人達も好きだし、自分達ももちろん自分達以外もそういうところでやってる人達が上に行けばもっと世の中面白くなるんじゃないの?っていうのが、大前提に僕の中にあって、フニャフニャッと書いたような曲なんですけども(笑)。
――じゃあ、2曲目は自分達のルーツを込めた感じなんですかね。
秋野:そうですね。ライブハウスへの愛みたいなつもりで歌ってるんです。
神田:そうですね。
秋野:だけど不健康!って叫んじゃってる面白さみたいな(笑)。そんな不健康なとこが俺達は好きだー!みたいな感じですね。
神田:しかもそれをメジャーで出す感じが堪らない(笑)。
(一同笑)
神田:それをOKしてくれたワーナーさん。
秋野:やるな!みたいな。
――(笑)、それでは3曲目の「デッド・オア・ラブ」。
秋野:死ぬか愛かっていうことなんですね、テーマは。
――失敗したら死んじゃうんですね(笑)、それくらい根性を入れてるってことなんですね。
秋野:僕は歌詞を書く時に架空の物語って作れないタイプなんですよ。
どちらかというと自分の考えとか自分の経験から導き出すみたいな時が多くて、それは何も考えずに一気に書いたとしてもたぶんそういうことになると思うんです。
これもその一つで、死ぬか愛かっていう感覚は僕はゼロじゃないですね。
――すごい情熱的だということですね。
秋野:えぇ、それをでもサラッとみんなで歌う感じが好きです。
――お2人はどうですか?この恋愛感に関しては(笑)。
神田:いやいやもうナイスな歌を作って来たな、良いぞと(笑)。
笠井:可愛らしさがまたミスマッチな感じで。
――ミスマッチって(笑)。
神田:内容がデッド・オア・ラブって言ってるくせに曲自体はちょっと可愛らしい感じですよね。
――どの曲もチャーミングさみたいなものがありますよね。それでは今回、初めてのメジャーでのレコーディングということで苦労した点などはありましたか?
秋野:レコーディング自体は今までとほぼ同じ環境でやらせて頂いたので、作業自体はすんなり行ったんですけど、今回の「恋のゴング」とか「デッド・オア・ラブ」はライブでもやったことがない真っ新の新曲だったんです。
しかも時間いっぱいまで曲を悩んで、それでじゃあこれに決めよう、レコーディングしようってなってから日にちがなかったりしたのでそういう流れの速さにちょっと戸惑いましたね。
――じゃあ、書下ろしということで時間がかなりタイトなところだったんですね。
笠井:結構、苦労しましたね。
秋野:うちのバンドは曲をライブでバンバンやったり、自分達で良いノリになるまでやり込まないと気が済まないタイプなんですよ。
今回、メジャーから出すとなって、今後もっとこういう速い流れの中で自分達のおいしいところまで持って行けるようにならなきゃいけないなっていうのは思いましたね。
――そうですね。それでは今回のシングルはどのような人達に聴いてもらいたいなというのがありますか?
神田:鶴を知らない人全員に聴いてもらいたいです。
秋野:(笑)
笠井:知ってる人にも聴いてほしい。
神田:ま、そりゃそうなんだけどね(笑)。
笠井:(笑)。
神田:これから今まで以上に大勢の人に聴いてもらえる機会が増えると思うし、今回の作品は掴める自信のある曲なので、とりあえず鶴を知らない大勢の人に聴いてもらいたいですね。
秋野:あと、本当はボコボコでもうヤバイのにカッコつけようとしている男の子みたいな人に、僕は昔からそういうメッセージを投げてたり、カッコつける必要のない歌を歌ってたりするんですね。
情けないことをワーッて歌う良さみたいなので、絶対こう思ってる男の人は多いと思うんですよね。カッコつけてるけど本当はナヨナヨしてるんじゃないの?みたいな。
(一同笑)
秋野:いっぱいあるから、それを歌ってるところがあると思うんですよね、こういう曲って。
――痩せ我慢の美学みたいな感じなんですかね。
秋野:痩せ我慢とその痩せ我慢がバレちゃってるダサさの良さみたいな。
そこがダサいけど良いよみたいな。
神田:でもダサいよね(笑)。
秋野:そう、でもダサいよ、結果ダサいよ(笑)。
笠井:全然わかんない(笑)。
神田:その感じですね。
秋野:強がりじゃない部分ですかね。まぁ、強がってるダサさ?
きっと僕らみたいな人いっぱいいるはずなんですけれども、意外ともっとカッコ良い世界に生きようとしてる人が多いのかなっていうのは思うんですよね。
――カッコ悪くても全然良いじゃんってことですよね。それもまた魅力であると、そこが入りやすいというか親しみやすいっていうのはあるかもしれないですね。それでは鶴のみなさんにとって作品を作る上でのモットーとか大切にしていることはありますか?
秋野:まず昔からやっているのはキャッチーであることっていうのはありますね。これはすごく難しいんですけどね。
たぶんみなさんキャッチーなものを狙って作ると思うんですけども、鶴のキャッチーっていうのは自分達が育って来た時の音楽、何かいつの間にか耳に入っている音楽ってきっとあると思うんですね。誰が歌ってるかわかんないけどこの曲知ってるみたいな、あれが本当のすごいキャッチーだと思うんですよね。
だからまず曲を作る時にそういうものを目指したいっていう感じですね。
――ではやはりキャッチーが一番っていう感じですかね。
秋野:まず鶴の音楽のモットーとしてはそうですね。
僕らはジャンルは特に決めてないので、何をやっても結果、鶴っぽくなるから大丈夫だよというのはありますね。
神田:後はウキウキした感じですね。ウキウキって言ってもなかなか難しいけどね(笑)。
秋野:ウキウキでもね。
神田:胸がキュンとなるというか、キラッとしてる感じ。お祭りの最後みたいな。
――(笑)。
神田:切ないけど嬉しい、そして楽しいみたいな。ウキウキ、キラキラな感じですね。
秋野:あれを音楽で再現出来たら良いなって、映画のエンディングみたいな心の感覚って言うんですかね。
神田:たまらない感じですね。
――みなさん、とても音楽をピュアに愛しているんですね。
神田:ピュアですよ。
(一同笑)
――真顔で言われてると・・・(笑)。
神田:透き通ってるんです(笑)。
(一同笑)
――(笑)、それでは他のバンドにはない鶴というバンドの魅力というのを語って頂けますか?
秋野:3人の愛ですね。
(一同笑)
秋野:3人の愛、これは他のバンドにはない。
笠井:それは外に伝わるかどうかちょっと(笑)。
秋野:そうなんです。外に伝わるかどうかはちょっとわかんないんですけども。ライブを見てもらえればわかると思うんですよね。
神田:3人って好き同士だよねーみたいな、そんな素振りは見せてないんですけど、他の人から言われたりするので。
――ライブを拝見させて頂いた時も、あうんの呼吸みたいなのがある感じがしましたよね。
秋野:ありがとうございます。他のバンドさんが入り込めてない精神の奥の(笑)、部分で繋がってるんです。
(一同笑)
秋野:本当にもう長いカップルみたいな(笑)。
神田:そうね、熟年カップルみたいな感じだよね。
秋野:そういう感覚っていろんな人を見てて、やれそうでみんなやれないのかなっていうのはありますね。
例えば音楽だけで繋がってるっていう人もいればいろんな繋がり方してるんですけど、僕らは音楽が後で先に人が繋がった上での音楽だったんで、鶴はこの部分が大きいかなと思いますね。
何をやってもみんなが同じ方向を向くことが出来るっていうのは強みじゃないかなと思います。
――ずっと学生の時も仲良しだったんですか?一緒に帰ったりとか。
神田:そういう時期もありましたよね。
秋野:2人は公園でなんか・・・。
神田:公園で好きな人の話で盛り上がってとか、好きな子を誘って一緒に。
笠井:フラれて(笑)。
神田:そういう完全に青春時代の友達だから、恥ずかしさも全部知ってる感じですね。
笠井:全部知ってますね。
――それは他のバンドには出せない強みですよね。大人になってから出会ったメンバーだとそういう思い出は共有出来ないですものね。
秋野:そうですね。どうしてもそのくらいになってからだとやっぱり音楽上の付き合いが優先になったりする時があると思うんですよね。
神田:音楽だけで繋がっているバンドさん達は音楽であうんの呼吸があると思うんです。僕らはちょっとそこが足りない分、人間の繋がりでカバーしてる(笑)。
笠井:そこのあうんですね。
――でもそれも個性だしこれから先変わって来るかもしれないし楽しみですよね。より一歩、鶴のみなさんに近づいた感じですよね。それでは音楽からちょっと離れた話でプライベートなお話を少しお伺いしようと思うんですけれども、今、みなさんそれぞれ一番欲しいものを一つ教えて頂けますか?
秋野:今、一番欲しいもの、僕はギターアンプが欲しいです(笑)。
神田:おー、良いねぇ、ミュージシャンな感じで。
秋野:欲しいですねぇ、夢がないかもしれないんですけど。
ギターアンプもギターとか楽器って常に欲しいんですよ。
――1つ買ってもまた新しいのが欲しくなっちゃう感じですか?
秋野:欲しくなっちゃいますね。
買う時はこれ最高!って使ってるんですけど、2、3年使うとあんな音も良いなこんな音も良いなって、またどんどん出て来るんで、次から次へとギターは欲しいですね。
――ギター収集家になっちゃかもしれないですね。
秋野:そうですね、お金があればなんですけれども。
でも俺はギター運が良いみたいで、結構人から回ってくることが多いんですね。
もらったりとか、安く売ってもらえたりとか、作ってもらえたりとか。
――じゃあ、ギター運がツイてるんですね。
秋野:ギター運がツイてるみたいですね。
――ではこれからもそのギター運を駆使して(笑)。
秋野:駆使してもっともっとおいしいものを手に入れようかなと(笑)。
――なるほど、ではギターで。お2人はいかがですか?
笠井:俺はiPodかな。
(一同笑)
神田:現実的だなー、お前。
秋野:結構すぐ買えるでしょ。
笠井:現実にちょっと手が届かないんだよね。全然詳しくわかんないですけど、とりあえず持ち運びで音楽が聴けるものが今なくて。
神田:カセットのヤツとか買えば良いんじゃない?(笑)
秋野:安いよ今(笑)。
笠井:伸びちゃうから、だから俺、神田君のiPodを狙ってるんだよね。
神田:俺、nanoを持ってるんですけど、容量が足りなくなって来たので、普通の大きいやつが欲しいなと思って、それを半額で売ろうかなと思ってるんです。
――あげないんですね。
神田:あげないです。次の資金のためにそこはガッチリ行きます(笑)。
――ではiPodということですね。神田さんはいかがですか?
神田:欲しいものはね・・・レーザー脱毛器。
(一同笑)
――高いですよね。
神田:高いですよね。もしくはレーザー脱毛出来るエステの券みたいな。
――脱毛に興味があるんですね。
神田:ヒゲがなかなかナイスな濃さなんですね。
自分でヒゲを抜いてみたら、その結果ヒゲ剃りが楽なんですよ。
なのでこの際、レーザー脱毛器にすれば相手を一発で倒せるなと(笑)。
――じゃあ、ヒゲが薄くなっているのを見たら、あぁ・・・買われたんだな・・・って思いますね。
神田:はい、メジャーで頑張ると共に俺はヒゲを薄くして行きます。
(一同笑)
――1位とか獲ったら。
笠井:もうツルッツルだよね。
神田:将来的にはツルッとしてるから。
――なるほど、その時は密かに良かった・・・って思いますね。
神田:はい、思ってて下さい。
――成功おめでとう!みたいな(笑)。
神田:ちょっとケーキとかくれれば(笑)。
――それではレーザー脱毛器ということで(笑)。ではメンバーのみなさんそれぞれ宝物というのを1つ教えて頂けると。
秋野:宝物はですね。今僕がこれがないとっていうのは、え?そんなもん?って思われるかもしれないんですけど、ノートパソコンです。
僕、去年初めて自分でパソコンを買ったんですよ。
それまではそんなにパソコンに対する興味とかなくて、全然わかんないことがたくさんあったんですけど、ところがどっこい周りの人にいろいろ手助けしてもらって、使い方を教わったらもう何て素敵な魔法のオモチャと思って、もう最高のオモチャだなと。
だから最近は常にいつも持ち歩いてますね。
――もうパソコンがない生活は考えられないですよね。
神田:考えられなくない人がここにいるんですよ。
秋野:そう真逆なんですよ。
――自然派なんですね。
笠井:そうですね、DVD見る以外はあんまり・・・。
神田:(笑)
秋野:それ以外にもやることいっぱいあるよ。
笠井:うん・・・・。
秋野:いつもこんな会話ばっかりですけど。こいつだけでやることいっぱいある。
――(笑)。
秋野:本当に最高のオモチャ買っちゃったと思って。
――じゃあ、今はパソコンですね。
秋野:今、一番大事にしてます、ハイ。でもなんかこんなものが宝物なのって言われちゃいそう。
パソコンってなんかちょっともう世の中にありふれてるものじゃん。
神田:ま、今更パソコンが最高のオモチャだって言うのちょっと遅いけどね(笑)。
秋野:俺からすると、でもそれを知った時の喜び。
みんなそういう時代があったと思うんだけど、俺は何でも出来ちゃうわこれっていう、その感動が今来てるから。
――来年辺りはまた言ってることが変わるかもしれないですね。
秋野:どん君も目覚める時が来ると思う。
笠井:来るかなぁー。
――ではお2人はいかがですか?
笠井:僕は物じゃないんですけど、最近フットサルを始めまして週に1回あるんですけど、その時間のために生きて行けるぐらい、最近ハマっていて、だからその時間が宝物ですね。
――フットサルをしている時間。
笠井:そうですね。体力作りも含め、下手くそなんですけどすごい楽しいんですよ。
俺はどっちかって言ったら体を動かしたい派なんです。
秋野:物より思い出派?
笠井:そう、物より思い出派(笑)。
神田:バンドのためになったりする?
笠井:そうそう、一応体力も付くし。
――それではフットサルの時間ということですね。神田さんはいかがですか?
神田:えーとですね、お母さん。
(一同笑)
神田:お母さんですね。
笠井:何、好感度を上げようとしてるの?
(一同笑)
神田:違うよー(笑)、ま、そう思われても良いけどさ(笑)。
笠井:お父さんは?
神田:お父さんは、まぁ良いんだ。
――お父さんは良いって(笑)。
神田:お父さんも大事なんですけど、お母さんがやっぱりミラクルですよね。何だかんだ言って男はマザコンだと思うので。
今、実家にいるっていうのもあり、こんな良い年になって、ゴハンを作ってもらったり、いろいろやってもらってるんで、お母さんですね。
昔、小さい頃に市民プールに子供だけで行ったんですけど、中学生以下は子供だけじゃ入れませんと言われた時にどうしても行きたかったので、家に電話して「お母さん、ちょっと一緒に来てくれ」と。
それでお母さんはチャリンコで来てくれたんですけど、結構50分ぐらいかかるところなんですよ。
遠い所なんだけど来てくれて一緒に入場してくれたんですね。
その思い出を大人になってから振り返った時期があって、そしたらやたら切なくて「お母さん!」と思って。
(一同笑)
神田:それを思い出すと泣きそうになるんですね。仕事とかもしている時期で仕事が終わって家でのんびりしているところをチャリンコでわざわざ呼び出されて行って、たぶんお母さん的には子供が来いって言うから何も辛くはなかったと思うんで、何かそれを考えると切なくなって、その切ない話で一晩飲み明かしたこともあるんです。
笠井:(笑)。
神田:酔っ払って、「お母さん、良いよね!」って言いながら、泣きながら飲んだこともあって。
なのでお母さんを大事にしようかなと。
最近はちょっと「お代わり」とか言わなくなって、自分でよそおうと。
あ、当たり前か。
(一同笑)
秋野:当たり前だろう。
笠井:どんだけお母さんを頼ってるんだよ(笑)。
秋野:まぁ、家庭によりますけれどもねぇ。食器ぐらいは洗いますよ。
神田:ちょっと甘えてた・・・。最近やるようになりました。
――ちょっとずつ大人の階段を上って母への愛を。
神田:そうそう、ちょっと遅めの。
秋野:うん、君はまだシンデレラだよ。
(一同笑)
神田:遅めの階段を上ってます。
――かつてこんなにお母さんを大事って言った方は初めてお会いしましたね(笑)。
神田:好感度上がるよって書いておいて下さい(笑)。
(一同笑)
――女の子の人気もグッと上がるかもしれないですね(笑)。
神田:それも書いておいて下さい!
秋野:その逆に「えー・・・」って思われるかもしれない。
――あぁ・・・ちょっと将来が不安みたいな。
神田:逆にそういう人はこっちからお断りデス(笑)。
――(笑)、ではみなさんそれぞれお勧めのアルバムというのを1枚ずつ教えて頂けると。
秋野:お奨めというか最近良いなと思うのはいっぱいあるんですけれども、いつも寝る前に聴いてるCDなんですけれども、フランク・シナトラ。
お奨めかどうかって言うとちょっとアレですけれども、好きな曲があって、良いんですよね。
ちょっとビッグ・バンドでジャジーでみたいな、あぁいう要素も鶴はやりたいっていうのがあったりしますね。
――じゃあ、シナトラな感じの曲もいつか聴かせて頂けるんですね。
秋野:はい、やりたいです。フランク・シナトラのベストアルバムをお奨めです。
僕が一番好きなのは「ニューヨーク・ニューヨーク」っていう曲です。
「マイ・ウェイ」は寝る前に聴くとちょっと暗くなっちゃうんで、僕は「ニューヨーク・ニューヨーク」が好きです。
――はい、ではお2人はいかがでしょう。
笠井:Mr.Childrenの「HOME」。
秋野:来たねぇ、俺のと何十年違うんだ。
笠井:あれねぇ、ひとしきり俺はハマった時期があったよ。出てすぐ買ったんですけど、良いですね。メチャクチャ良いです。
――ミスチルも良いですよね。
笠井:ミスチル大好きなんですけどね。
秋野:ミスチルのどういうところが笠井快樹をそんなにも良いって言わせるか教えてよ。
笠井:桜井さんがものすごいカッコイイの!
神田:人だよね(笑)。
笠井:愛、愛だね。
――その想いもいつか桜井さんに届くと良いですね。
秋野:会いたいねぇ。
笠井:会いたい・・・。
――いつか共演出来ると良いですね。
神田:あんまりバンドとか関係ないんですけど、俺も最近ちょっと寝る前によく聴くのがあって、「ディズニー・ファンティリュージョン!」っていうCDがあるんですけど。
(一同笑)
神田:今、エレクトリカルパレードなんですけど、昔はファンティリュージョン!であのパレードの曲が大好きで。
秋野:良いよねぇ。
笠井:昔CDを持ったんですけど、どこかに行っちゃったんで、最近また新たに入手して聴いてるんですけど、もうあの世界観はたまらないですね。
遊園地の閉演前間際のウキウキ切なさみたいな、胸キュンみたいな要素がまさにそれだったりするので、ファンティリュージョン!みたいな曲を作りたいですね(笑)。
秋野:ファンティリュージョン!は本当に良い!
神田:良いんです。あれは曲がカッコイイです。始まった瞬間にテンションが上がり放題ですね。
秋野:曲もそうだしイベントしてもファンティリュージョン!の方が好きでした。
――なるほど、是非CDを聴いてみますね。それではライブの楽しさに定評のある鶴のみなさんにとってライブとは?
秋野:ライブとはその時にしか出せない、その時にしか味わえない感動の空間ですかね。
音楽によってそれがなされているみたいな。
僕らにとってもライブだし、ライブって見る側であるお客さんにとってもライブだと思うんですよね。だからそうやって作って行くものだと思いますね。
神田:俺の中では音楽は生が一番良いと思ってるので、一番良い状態で良い音楽を聴くにはライブしかないなって。
CDにはCDの良さがあるんですけど、やっぱり生の人間が生でやってる音楽が一番良いと思うので、最高に良い音楽をやったり聴いたりするための場所ですね。
笠井:自分達のやってることを聴いてくれてる人が実際にどうやって受け取ってくれてるのかを初めて実際に直接感じられる場所だなと思っていて、CDが何枚売れたとかそういうことじゃなくて、今やってる曲をお客さんがどういう顔でどういう楽しみ方をしてくれているのかとか、それがもうビシビシ伝わって来るので、それでこっちもテンションが上がって、イエーイ!ってやれるし、そういう場所だと思ってますね。
――ライブの映像を拝見させて頂いて思ったのがリスナーの表情がみんなものすごく楽しそうなんですよね。あんなにみんな笑ってるライブってありそうでない気がするんですよね。そういうところは鶴のみなさんのライブならではなんじゃないなかって思いましたね。
笠井:テンションが上がるんです。
秋野:元気になりますとか、イヤなことがあったんですけど忘れましたとか吹っ飛びましたっていう意見をアンケートとかでもらったりとかするんですけど、自分達はそういうつもりでやってなかったけど意外と歌の内容は元気出せよじゃないけど、出すオーラみたいな、鶴っていうバンドがそういうワッショイ!ワッショイ!するオーラがそういう人達にパワーを与えられてるのかなっていうのが感じる時があるので、それは言ってもらえると嬉しいですね。
――それはバンドとしての強みだと思うんですよ、これも大切にして頂きたいですね。それでは将来の目標を教えて頂けますか?
秋野:将来の目標ですね。バンドとしては東京ドームをアフロにする!
笠井:フフフフ。
――見たい・・・。
(一同笑)
秋野:それはお客さんじゃないです、ドームです。
(一同笑)
――わー!ドームをですか!(笑)
秋野:あの生地をアフロにする、でっかいリボン付けて。そのぐらいの規模でもっと僕らのキャラがドーンと何か出来たら良いな思いますね。
――その時は是非見たいですね。お2人はいかがですか?
神田:今後の目標、とりあえずは俺はツルツル・フェイスですね。
(一同笑)
笠井:そこは外せないのね(笑)。
――それはバンドが売れるということが前提ですものね(笑)。
神田:そうですね。バンド売れるイコール俺のヒゲも無くなって行くんで、逆にボサボサになって行ったり(笑)。
(一同笑)
神田:でもバンドとしては本当に東京ドームの話じゃないですけど、やっぱりいっぱいの人の前でやりたいですね。
そしていっぱいの人に鶴を知ってもらいたいですね、それに尽きる感じですね。
笠井:とりあえず個人的には筋肉を付けてちょっとマッチョな体にして行きたいってことと、バンド的にはまだ行ったことのない県がすごいいっぱいあって、いろんなところでワンマンライブをドーンとやれるようになりたいなっていうのがあります。
――それでは最後にみなさんに向けてメッセージをお願いします。
秋野:これから聴いたことも見たこともない人の前にいっぱい出て行くことになると思うので、鶴の真骨頂はライブにあると思ってるので、音源からでも写真からでも構わないし、興味を持ってくれた方はまずはライブに足を運んで頂きたいと思います。
ぜひぜひ遊びに来て下さい。よろしくお願いします。
神田:あの、気になったことをほったらかしにするとずっと後悔すると思うんですよ。
ちょっとでも気になった人はせっかく気になったんだったらぜひ来て下さい。
笠井:いきなりライブからだとちょっとビビッちゃうと思うんで、ライブDVDが付いてますのでCDの方を買って下さい。
――ありがとうございました。
鶴:ありがとうございました。