これぞまさにTRICERATOPSの真骨頂という傑作アルバムが誕生した。
2005年3月2日にリリースされた通算7枚目となるアルバム「THE 7TH VOYAGE OF TRICERATOPS」だ。
昨年2月にリリースされた前作「LICKS & ROCKS」では、彼らの持ち味の一つであるギター・リフ全開のロック・チューン満載、これぞロックアルバム！といった作品を聴かせてくれたが、今回はアルバムタイトルである「THE 7TH VOYAGE OF TRICERATOPS」という言葉どおり、TRICERATOPSの新たな船出に向けての勢いと揺るぎない決意に溢れた作品となっている。

今回のアルバムの中でサウンドのみならず、まず最初に目を引くのが歌の中に登場する言葉達だ。
和田唱ならではの素直な語り口調で綴られる言葉は、殻を破ろうとする葛藤や決意、他人へのジェラシーといった、今までの彼らの作品ではあまり見ることのなかった感情がストレートに語られている。
それぞれの楽曲が持つ曲毎のテーマは、アルバムの根底を流れる全体的なテーマをより明確なものにしているし、トライセラの強い意志の現れもダイレクトに感じさせるように思えるのだ。

歌詞の面だけ見ると、もしかしたらヘヴィなサウンド？と思いきや、そんな心配は全く無用。
先行シングルとしてリリースされた「Jewel」のようにメロディアスかつスピード感のある楽曲や、「THE CAPTAIN」のようなソリッドなギターリフにハードなグルーヴを持った楽曲を始めとして、「心躍るギターリフ」と「ポップで優れたメロディ」という、トライセラを語る上で欠かすことの出来ないサウンドの魅力を遺憾なく発揮した、まさに真正面、直球ストレートのトライセラ然とした楽曲が目白押しのアルバムに仕上がっている。これがなんとも気持ちの良い、ゴキゲンなロックン・ロールアルバムなのだ。

心の内に生じる様々な感情もロックンロールに乗せてポジティブに昇華させる。これぞロックンロールの王道と言っても決して過言じゃないはずだ。このアルバムはTRICERATOPSが最強の3ピースバンドであることを、改めて認識させられる1枚となることだろう。
やっぱりトライセラのサウンドは気持ち良すぎる！

3月11日から全国ツアー「TRICERATOPS "COME VOYAGE WITH US TOUR"」がスタートする。ライブバンドとしても定評のある彼らのことだから、きっとドキドキするようなギター・リフのサウンドで観客の心を酔わせてくれることだろう。
今まさに新たな航海に旅立とうとする彼らの姿を連想させる今回のアルバム。
TRICERATOPSの7度目の航海、待ち受けるのは荒波か？それとも穏やかな凪の海か？
いや、きっとそんなことはトライセラの3人にとってはどちらでも問題のないことなのだ。
彼らはどんな海だって勇敢に立ち向かうAceなんだから。

	THE 7TH VOYAGE OF TRICERATOPS TRICERATOPS 発売日: 2005/03/02 | アルバム CD	販売終了(購入不可) 3190円(税込)
	THE CAPTAIN TRICERATOPS 発売日: 2005/01/26 | シングル CD	メーカー在庫あり:2-4日 1100円(税込)
	Jewel [限定盤] TRICERATOPS 発売日: 2004/10/20 | シングル CD	廃盤(購入不可) 1257円(税込)