あなたはこの夏、耳にしましたか? あの切ないフレーズとリリックを。 着うた110万ダウンロード突破! レコ直週間着うた・着うたフル・RBTチャート第1位! オリコン週間チャート初登場7位! リリースと共にリスナーの心をガッチリと掴み、大ヒットとなったあの歌、Spontania feat. JUJUの「君のすべてに」。 好きなのに素直になれない・・・そんな男女の心のすれちがいを切なく描いたラブ・ソングです。誰でも一度はこんな経験があるはず。涙なくしては聴けないですよね。 メジャーデビュー前からの友人であったという盟友JUJUをゲストに迎えることによって、通常のフューチャリング・アーティストという枠組みを超えた楽曲となっています。JUJUの切なくも透明感溢れる歌声と抜きん出た歌唱力が楽曲の切なさをよりリアルなものにしてくれています。 そして10月1日には彼らの待望の2ndアルバム「MUSIC」のリリースが予定されています。 3rdシングルの「サヨナラ...」を始めとして「君のすべてに」ももちろんのこと、「君のすべてに」(AUTUMN VERSION) も収録されているとのこと。 こちらのバージョンもぜひとも聴いてみたいですよね。 この夏も、そしてこの秋もSpontaniaの楽曲達があなたのハートを捉えて離さないことでしょう。 Spontania
Official Web Site
http://www.spontania.jp/index_pc.html ◆プロフィール◆ Spontania(スポンテニア)
英語で「自然発生的・自発的」の意味をもつ”spontaneous”を語源とする。 その名の通り、既存の音楽フォーマットとは一線を画すべくあらゆるジャンルのエッセンスを取り入れた正にオルジナルサウンド。 「流されるのでなく、新しい流れを創りだす」為に一つ一つのメッセージを日本から世界へ発信。 Massattack: Tarantula: |
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――お二人はどういうところからお知り合いになったんですか?
Massattack:Tarantulaとは留学先のアメリカのマサチューセッツ州という所で、初めて彼と会いまして、元々から友達というのではなく、たまたま留学先にいた日本人で、英語を全く喋れなかったMassattackのスーツケースをTarantulaが運んでくれまして、「日本人の方ですか?」というので学校とか、いろいろと紹介してくれたんです。
その時に彼はボーズだったんですけど、下町の新小岩の少年だなというような第一印象がありました。
――じゃあ、偶然の出会いなんですね。
Massattack:そうですね。結果的にそれが必然となりましたけど、最初はもう本当に偶然というか、接点もないしお互い出身地も違うので、そこで出会わなければ一生で会うことはなかったです。
――留学というのはどういうところからだったんですか?
Massattack:最初は僕、日本の高校で陸上競技をやってまして、その時に横浜市で2番とか、県で何番っていう、ある程度の順位まで来た時にもっと上に行きたいって、日本の高校に所属しながら大学で練習をしてたんですね。
でもそれが認められなくて、高校の先生は「お前、どれだけタイムが良くても出せないからね」っていうので、そういうのでいろいろとモメまして、なんかイヤだな日本って、って思ったんです。
その時にイヤなことは重なるもので失恋もしてしまいまして、もっとイヤだなと思って、もうこの国にいる理由はないなぐらいに思い込んでしまい、最終的にどうしようと思って、学校も行けなくなっちゃったんです。
それからたまたま海外に行きたいと思って、最初は日本人のことがきっと好きだろうっていうイメージでオーストラリアとかに行きたいなと思ったんですけど、でもやっぱり陸上がやりたいっていう気持ちがまだあったのでアメリカに行くって決めて。
だからもう最初はメチャクチャ逃げです。
――そうなんですか(笑)。
Massattack:逃げで、決意したっていう。 もう絶対この国はもうイヤだ!みたいな感じで、僕は日本を出ることにしました。 丁度、運良く円高だったので、日本の高校に編入するより安かったんですよね。 公立に行けるくらいの頭もなかったので、本当に回りを羨んだ劣等生の生活だったんです。
――えっ(笑)。
Massattack:本当に僕ね。机に座る時間は長いんですけど、テストがダメみたいな。
神奈川はア・テストっていうのもあって、その評点っていうのがメチャクチャ、ビックリするくらいの低さで、ちょっと笑っちゃいましたもんね、本当に。
――それはきっと部活に忙しかったから、勉強をする暇がなかったんじゃないですか?
Massattack:文武両道ってカッコイイやんって思ってて、それは出来てた子もいたので、僕も出来るはずと思ってたんですけど、どうしても机に座って本とか開くと、他のこととか考えてるんですよね。
数式が頭に全然入って来なくて、結局、本当座る時間は長いんだけどテストが出来ないっていう。
――では留学では最初は音楽を目指した感じではなったんですか?
Massattack:最初は全くなかったですね。
――そうだったんですね(笑)。Tarantulaさんから見たMassattackさんはどんな印象でしたか?
Tarantula:几帳面ですよね、ものすごく。相対的に物事を進めるのが上手い人ですよね。 僕は割とのめり込むとそっちにばっかり行っちゃうんですけど、ちゃんと全体的に少しずつ進めるのが上手な人という印象があります。
――じゃあ、バランスが取れているんですね。
Massattack:そういうイメージがあるんですね。嬉しいなぁ。
Tarantula:そうですね。お互い両極端だからコンビとして続いているっていうか、そのバランス感っていうのは長年付き合いがあるので、そこは心得てるんじゃないですかね。
――今、お二人の出会いのお話を伺っていたんですけど、ものすごく運命的な出会いなんですね。
Tarantula:そうですね。
――最初にお話とかをされた時にはどんな印象だったんですか?
Tarantula:初めて会った時には全然僕と違うタイプの人だなと思いましたね。 髪の毛すごいサラサラで爽やかだな!と思って(笑)。
――(笑)、そこで仲良くなられたのはどういうところからだったんですか?
Massattack:音楽がきっかけですね。
僕は日本では洋楽ではマイケル・ジャクソンは知ってましたけど、それ以外は安全地帯や松任谷由実さん、徳永英明さんとか、そういう邦楽しかわからなかったんですね。
アメリカに行ってからマサチューセッツっていうボストンがある州で僕らは向こうの寮に入ってて、結構田舎なとこで、そこはバスケが強かったので、NYからいろんな生徒が来てて、そのNYの生徒はいろいろ機材を持ってたんですね。
日本の機材とかサンプラーとか、ドラムマシーンとか、いろいろ持ってて曲を作っててDJもしてて、なんかわけわからんけどすごい!みたいな。
僕はそこで即興で曲を作ってるのを見て、その衝撃が強くてなんでこんな輪になってみんな低く屈みながら歌ってるの?みたいな、こんなリズム取って歌ってるんだろうっていうのがすごくて。
でもそれに僕はすごい感じてしまって、それで友達に「DJとかも、そういうのを全部教えてよ」って言ったら、「マサ、あのな、この音楽は勉強とかじゃないから、自分で機材とかも買って、実践してやりなさい」みたいなことを言われて、たぶん本人も教えるのがメンドくさかったんでしょうけど(笑)。
僕はそれから機材を買うようになって、全く何もわからなかった少年が、そこでレコードとかも買うようになって、そこでTarantulaが僕の寮の部屋に遊びに来て、「おっ、買ったんだー」って言って、「ちょっとラップさせてよ」って、即興でやったりとか、そこからですね。
アメリカの高校なんで、基本的に日本人がほとんどいないから、各々の生活だったり勉強だったりとか、別のアメリカ人とかの友達だったりとか、その中でたまにセッションして、そこから徐々に面白いよねっていうので。
――じゃあ、留学するまでは普通にJ-POPとかを聴いて育っていたんですね。
Massattack:もうー、J-Poperですよ、僕なんかは。
――(笑)。
Massattack:ホントに、Mr.J-Poperって呼んでるくらいですから。
――では留学したことはまさに転機だったんですね。
Massattack:僕はソウルとかブラック・ミュージックに一気にどっぷりハマった時にすごいなぁっていろいろ感じて、音楽の聴き方も日本とはちょっと違うし、例えば踊るために聴いていたりする人もいるし、踊りながら聴いている人もいるし、カラオケって用意されて歌うんではなくて、音楽が掛かってたらどこでも歌っちゃったりとか、能動的に遊んでるし感じてるなって思って、そういう良い部分っていうのはどんどん自分の中に取り込めた気がしますね。
日本は日本で良いものがすごいあるんですけどね、逆にまた向こうは向こうでの良いものっていうのはそこで吸収出来た気がします。
だから「日本とは違うんだー!楽しいー!」っていうので、一気にのめり込みました。
――カルチャー・ショックですよね。
Massattack:ショックでしたねー。
――そこでTarantulaさんはいつから音楽に興味を持ち始めたんですか?
Tarantula:僕はめばえは小学校4年生です、最初はずっと洋楽を聴いていましたね。
僕は地元が青山で先輩とかメッチャおっかなかったんですけど、そういう人達からCDとかが回ってくるんですよ。
その音楽の良し悪しはわかんないけど、カッコイイだろうみたいな(笑)、感じで聴いてて、僕は逆に高校に入った時はある程度、一周してたんで、HIP-HOPを聴き、レゲエも聴き、ロックも聴きみたいな感じでしたね。
――早熟な感じですね。
Tarantula:僕らの地元だと結構それが普通だったんで、周り知らねぇの?みたいな(笑)。
そういう感じでみんな回って来たんですけど、そのジャンル分けとかHIP-HOPには特になかったんで、当時日本に居た時はタワーレコード渋谷店は今の場所とは全然違う場所にあったんですけど、そこでロックのコーナーに行ってHIP-HOPを探してましたね。
今でもそれはすごく覚えてますね。
欲しいCDを探す時、今だったらネットでこの人のこういう曲とかあるけど、あの頃は自分達でソラで聴いた曲のフレーズで、この何とかって言ってるあの曲は何ですか?みたいな感じで探すレベルだったから、自発的に探すっていうのはすごいしてましたよね。
やっぱり向こうに行くとアメリカ人とかって音楽がいろいろ好きじゃないですか、逆にMassattackはそういうDJとか始めた時に、あぁ、同じ日本人でそういう友達が出来たみたいな感じですごく嬉しかったですね。
逆に僕はあんまりHIP-HOP、HIP-HOPしたのは聴いてなかったんですけど、時代がすごいアメリカの商業的に成功して来始めたHIP-HOPの夜明けみたいな感じだったんで、そういう時期に僕らがアメリカに行けたっていうのは、貴重なことだったなっていうのはすごく思っています。
たぶん今留学している子とかよりも、もっと用意されていなかった分、HIP-HOPに関して言えば、毎日、毎日、新しい音楽が出て来てとか、今もそれはそうだと思うんですけど、その当時はまだ商業的過ぎなかったっていうか、どんどん、どんどん新しい才能が次から次に出て来てみたいな、振り返ってみればそれが今で言うクラシック連発みたいな(笑)感じで、僕らはその時代にアメリカに居れたので、その点ではすごい感謝してますよね。
――一番、吸収出来る時期にそういう音楽をたくさん聴くと違いますよね。
Tarantula:そうですよね。たぶん日本に居ても例えば同じように高校に行ってたとして、HIP-HOP好きな仲間で集まったりとかしても、偏った聴き方しかたぶん出来なかったと思うから。
向こうはやっぱりいろんな考えの人がいるから、ロックが好きな子もいれば、HIP-HOPにメチャハマってる子もいるし、いやいや僕はレゲエが・・・、いやいや私はハウスですっていう人もいて、全てみんなお互いを尊重していて、みんな同じ寮に住んでるから、隣の部屋がバンバン、テクノを掛けてたりとかレゲエが掛かっててみたいな、でも別にそれがイヤじゃなかったというか、だからそういう意味では分け隔てなく聴く習慣が付いたっていうか、良いものは良いっていうのがすごいあったんです。
そこでいろいろ聴いてやっぱり取捨選択でHIP-HOPを選んだっていうか。
――いろんなものを聴いた上で選ぶっていうのはやっぱり違いますよね。
Massattack:うんうん、違いますねー。
――お二人ってどういうきっかけでユニットを組もうかって思ったりしたんですか?
Massattack:NYに僕らが住むようになってから、組もうって別にお互いが言ったわけではないんですけど、僕が更に機材を買うようになって、その時にたぶん無意識にやんないとマズイなと思ったんでしょうね。 ちょっと無理にローンとか組んでちょっと高い機材とかも買ったりとかして、使い方もわかんないのに(笑)。
――(笑)。
Massattack:日本で買って来て、それをNYに持って行って、それでレコードの音とかをサンプリングして、曲ってものを作ってみたいと思って、それからもう一気にドンドン自分達で作るようになって来てからでしょうね。
本当にユニットというか、もっと言っちゃうと僕はTarantulaとの曲しか最初の時点では作ってなかったので、他にオケが欲しいっていうアメリカ人の友達もいたんだけど、ちょっと自分もやりたいことだけ先に没頭しようと思って、そこからですね。
ほんと機材わかんないって感じだったので、向こうのスタジオとかにも見習いで飛び込んだりとかして、いろいろ学びましたね、トイレ掃除とか。
――(笑)。
Massattack:うん、トイレってこうやって掃除すんだなーみたいな、これが一番落ちるんだなーとか(笑)。 その掃除してる間とかで機材とかを見させてもらったりとか、やってる作業とかを覗き見したりとかして。
――じゃあ、見て学んで行ったって感じですか。
Massattack:そうするしかなかったですね。 最初に会った、高校の時の友達が言うことは正しかったんだなと思いました。 時間もないし誰もなかなか丁寧に教えてはくれないので、自分で吸収してメモしたりとかするしかなくて。
――見て盗め!みたいな。
Massattack:そう、まさにそう! 後はもう遊んでみろってよく言われるんですけど、自分で家帰っていろいろいじってみて、ちょこっとずつわかってくるっていう。
――じゃあ、お話を伺ってると何となく自然にお二人でユニットを組んでたって感じなんですね。
Massattack:その方が近いかもしれないですね。 自分で曲をいろいろ作ってたんですけど、僕は音楽をやるに当たってTarantula以外の人でやるっていうのは全く考えてなかったんですね。
――もう一緒にやるものみたいな(笑)。
Massattack:なんでしょうね。 なんかいろいろな部分でやりやすかったっていうのもきっとあるし、Tarantulaは僕が持っていないものを持っているという魅力の部分もあったから、それで面白いものが出来るんじゃないのかなっていうのはありましたよね。
――ではTarantulaさんはどうだったんですか?やはり自然に・・・。
Tarantula:そうですね。どこが起点になりましたかって言ったら、やっぱりNYに越したことっていうか、どうにかなるとかではなくて、どうにかしないとっていう部分が強くありました。 僕は当時居候をしてて、HIP-HOPでやって行くためにはやっぱりボストンに居ても何にもならないなと思って、で、その日のうちにバスに乗って、NYで金も無いのにアパートを勝手に借りてみたいな(笑)。それで戻って来て俺、NY行きますみたいな。
――すごいですね(笑)。
Tarantula:でもそこで「じゃあ、頑張ってね」ってMassattackが言っていたら、別に今こういうふうに僕らはこの場でインタビューも受けさせてもらっていないだろうし。 そういう意味ではあそこでもう既に気持ちは固まっていたっていうか、じゃあ、NY行きましょうかっていう。 普通、「じゃあ、行きましょうね」とは言えないじゃないですか(笑)、彼はボストンにアパートがあるんですから(笑)。
――そうですよね。行こうって言えないですよね(笑)。
Massattack:うん。
Tarantula:じゃ、行くかってなるっていうか、でもそれぐらいHIP-HOPに対して熱いものをお互い持っていたから、別に全然それは大丈夫っていうのはありましたけどね。行けば何とかなるでしょっていう気持ちっていうか、結構、僕、そういうところが楽天的っていうか、ポジティブにどうにかなるさと思っちゃうんですよ(笑)。
どうにかするしかないっしょ、行ってから考えれば良いっしょみたいな(笑)。
その頃まだ若かったし、10代とかだから、そこで僕も逆にMassattackが来るだろうなっていう前提で僕も勝手に動いちゃってたしっていうか(笑)、でもまぁ、それで一緒に2人で行ったので、そこでしっかり固まってましたね。
――じゃあ、2人で行こうかってことではなくて、俺、行くけど、どうする?っていう。
Massattack:僕はマジ?っていう感じでしたね。大丈夫かな・・・?まぁ、でも大丈夫だろうなと(笑)。
ボストンって良くも悪くも優しいので、居たら居たで別にほんわかしてるんですよ。
NYはむちゃくちゃ人がみんな忙しいし、道とか聞いてもあんまり良い態度じゃないので、なんかあんまり良い印象がないなと思ったんだけど、Tarantulaが引っ越して一回遊びに行った時にラジオとかを聴いたり、外を普通に歩いてて、探さなくても音楽がいろんなところからボンボン掛かってるんですよね、それもデカイ音で。
ボストンとかだったら、なかなかそういう機会が無くて、テレビもMTVとかだったり、いろいろチャンネルをいじって見てて・・っていうのしかなかったんですよね。
例えばクラブとかに遊びに行っても、あんまり自分の求めてるものがそこになかったりとかもして、そういう部分でたぶん欲求っていうのはきっとあったんだろうなと思います。
で、NYに行った時にあっ、ここだ!っていうのは直感的に思いましたね。
ちょっと嫌っててごめんね、今日からよろしく!っていうようなぐらい、もう一気に見方が変わりましたね。
――そうなんですね。
Massattack:はい、不思議です、本当に。
――またNYに行くことでまたより新しい刺激を受けて・・・。
Massattack:メチャメチャ刺激ありましたね! ここに居ればもっともっと自分のやりたいことっていうのが、明確になって行くなっていうのはもう確信しましたね。 もっとここに居たいなっていうもの思ったし。
――でも今こうやって日本に帰って来て下さって、デビューしているわけじゃないですか、日本に帰って来てデビューしようかなっていうのは、何かきっかけとかはあったんですか?
Massattack:元々、JUJUを引き合わせてくれたDJ HIROさんっていう方がNYにいまして、DJ
HIROさんは僕らが作ってた、ある意味無茶苦茶なデモを「すごい良いねぇ」って言ってくれて、「僕、スタジオ持ってるんで遊びに来ませんか」って言ってくれたんです。
僕らは今度行ってみようと思って、訪ねて行ったら、本当にボーカルブースとかもあって、スタジオだったんですよね。
そこでJUJUを紹介してもらったんです。
JUJUは歌が上手い子で、僕らもデビューする前だし、その時に一緒にたまに曲でも作ってみたら?っていう話をしてて、そういう中で同じ共通のDJ繋がりでDJ
MASTERKEYさんっていう方がいて、僕はMASTERKEYさんは結構昔から知っていて、少しだけ面識があったんですけれども、たまたまNYに来てる機会を聞いて、その時にデモを渡して、良いじゃん、良いじゃんって、俺、CDを出すから参加してくれない?みたいなことを言われたんですよね。
NYの人って良くも悪くもフっかけて来る人が多いんですよ。例えば絶対一緒にイベントやろう!でも電話がなかなか来ないとか、そういうことが結構あったので、どうだろうなって思ってたんですけど、そしたら電話が掛かって来て、やろう!って曲を送るから作ってねっていうので、そこで初めて作らせてもらった曲が、僕ら前はHi-Timezっていうグループをやってたんですけども、、Hi-Timez
feat.まさにJUJUで、その曲が一番最初に4人揃ってたというか、それがきっかけで音楽が出来るんじゃないのかなっていうのもあったんですよね。
2001年のテロもあったので僕はちょっと一足先に帰って来たんですけど、テロの後にまたNYに戻った時、街がすごく元気がなくなっちゃってたし、やっぱりこれはタイミングの時だなと思って、もう迷うことなく帰ることを決意して帰って来ました。
――Tarantulaさんとお二人で帰って来たんですか?
Massattack:僕が1、2ヶ月だけ先に帰って来ましたね。
――なるほど、では今回のシングルっていうのはまさに再会という感じなんですかね。
Massattack:そうですね。さっき説明させて頂いたHi-Timezっていうグループの時にも実は数曲、JUJUとはやらせてもらってるんですが、JUJUがNY在住なので、僕ら日本でレコーディングしたものをデータで向こうに送ってこんな感じでみたいなので、お互い顔を見ることがなかったので、やっぱり顔を見て作るものの方が全然良いんだなっていう。
今回は日本に居る時に捉まえて、久々に一緒にレコーディングをして、僕らボーカルブースとかないところで、この曲を録ったりもしてるので、今からJUJU録るから、ちょっと静かにしてねって、ヘッドフォンして、やっぱりJUJUは歌が上手いなぁとか。
ホントにお互いドンドン成長して行けてるのが、すごく感じられて、それはすごい楽しかったですね。
切ない曲なんだけどやってて、楽しいんですけど!みたいな。
小池に小石をポンと投げて、波及して行くような感じで、僕らの心に刺さって行くっていうか、お互いそんな感じで曲が作れました。
――じゃあ、良い感じで作れてたんですね。
Massattack:そうですね。やっぱりJUJUという人間を友達としてももちろんよく知ってるし、プライベートも恋愛観も人間的な部分も全部知ってるというのは大きかったですね。
――今回のシングルっていうのは、最初からこういう作品に作ろうかなとか、イメージがあって作られたりしたんですか?
Tarantula:イメージはありましたね。僕らが今まで作って来たラブソングは割と過去のことだったりとかが多くて、もちろんポジティブではあるんですが、ただ、今、現在この瞬間っていうことにスポットを当てて、男女の恋愛観の違いだったりとか、お互い好きなんだけど素直になれないとか、ホントは向き合えば良いのにっていうところが、やっぱり誰しもが出来そうで出来ないっていうか。
そういうところの曲を作りましょうっていう話になって、ラブソングを作りましょう、じゃあ、どういうラブソングを作りたいのかっていうところまで話して、じゃあ、それでやりましょうっていうことになったんです。
もっと言うとこの曲が元々シングルとして大々的に作ってこうでっていうところではスタートしてないんですよね。
だからホントにピュアな気持ちで作った曲なんですよね。
じゃあ、フューチャリングって言ったら、だったらこの曲に関してはJUJUしかいませんねっていう。
例えば初めて顔を合わせて一緒にやらせて頂くアーティストの方とかだったりすると、やっぱりその人とまず話す時間が大事だったりとかして、どういうふうに恋愛について考えてますかっていうところまで時間が掛かってしまうことがあるとは思うんですけど、JUJUの場合は僕らもう10年近く知ってる間柄なんで、そういう作業をそんなにせずに済んだというか、もう勝手知ったる阿吽の呼吸じゃないですけど、もっとより深く突っ込んだ恋愛についての話が出来たっていうか、だから当たり障りないところとかではなくて、そこから更に踏み込んだお互いの気持ちの男から見た恋愛観とか、女性から見た恋愛観とかをリリックに落とし込むことが出来たなっていうのはすごい思っています。
JUJUとマジで奇麗事だったりとか当たり障りのないラブソングにだけはしたくないねっていう話をしてて、やっぱり普遍的の意味は違うんだなっていうのは、今回、僕らもすごく気づかせてもらって、当たり障りないことを言うんじゃなくて、ホントに剥き出しなれるかどうかっていうのかが、より多くの人に届くんじゃないかなっていう、みんなが共感出来るっていうのは、そういうことなのかもなっていうのはすごい感じましたね。
――今回、ネットで曲のフレーズからこの曲を探しているという人がたくさんいて、このリリックに共感している女の子が多かったんですよね。
Tarantula:あぁ、嬉しいですね。
――そこがやっぱり届いているっていう証拠っていうか、剥き出しの気持ちで奇麗事じゃなく言ってるっていうことがリスナーに届いているのかなっていう気はしますよね。
Tarantula:そうですよね。「君のすべてに」って言われたら、結構ハッとするけど、そういう意味だけじゃないからっていうところも・・・。 だから最初「君のすべてに触れたくて」っていうフレーズのところだけリリックに隙間が出来ていて、それをどうする、でもそれは・・・・って言ってたんだけど、JUJUが「いや、それは気持ちっていう部分に触れたいっていうのもあるから良いじゃん」って話で、あぁ、そっか・・・っていうところで、「君のすべてに」っていうタイトルとかも出来て。 ただ一生懸命であるっていうか剥き出しであるっていうところは、そのタイトルも含めすごい伝えられたかなっていうのはすごい思いますね。
――この作品は出来上がってみて、自分達の中でどんな位置づけの作品になったなと思いますか?
Massattack:僕、個人的には恋愛の曲を書く時は自分の経験だったり、体験だったりとかを持って行っちゃうと、伝える人がいるんですよ、この人っていう。
それがないと僕はちょっと出来ないので、今回の曲を作る時も幸か不幸か、そういういろんな経験をして伝えたい人が出来たんですね、この人だったら伝えたいっていう。だから絶対伝わるかどうかは、ちょっとわからないですけど、自分の中で更に少し成長出来て、少しだけ前より裸になれたのかなっていうのは思いますね。
いつもある程度、えぇ格好しぃしちゃってて、オブラートに包んじゃう部分って、歌とかだとあると思うんですけど、そうじゃなくて、格好悪いところをたくさん見せたいなっていう。
特に男なんかは弱いし、女々しいし。
――(笑)。
Massattack:女々しいんですよ。フラれちゃったりとかすると、もう顔とか見せたくないですからね。
鏡ももう見たくないですからね。だからそういうのとかももっともっと出したいし、自分の思い出だけとかじゃ、やっぱりどうしても無理なので、今、伝える人がいる時に出来た曲だったんで、いろんなものに感謝出来た曲になりましたね。
――なるほど、Tarantulaさんはいかがですか?
Tarantula:僕は前から漠然と次にもしJUJUと曲を作るんだったらラブソングをやりたいなっていうのを個人的にすごく思っていて、今回、然るべきタイミングでこういう曲を作らせてもらって、自分が思い描いていたイメージ以上に行ったなっていう部分の良い意味での達成感はすごいあって、やっぱりこの人とやって良かったなっていうのもすごいありました。
Spontaniaとしての位置付けや意味合いに関しては、一番フォーカスしてるっていうか、今っていう瞬間が全てだっていうところにフォーカス出来てて。
もちろん今まで作って来た曲も自分達では胸を張って世の中に出しているし、ただここがきっかけになってもっとより多くの人にポジティブでいようっていうメッセージだったりとか、さっきの話じゃないけど剥き出しの部分とか、Spontaniaのそういうところを知ってもらうきっかけにはなるかなっていう手応えはありましたね。
アーティストって手前ミソだと思うんですよ、僕は。
自分がこの曲すごい好きじゃなかったら、胸を張って世の中には出せないし、そこを変に謙虚になり過ぎても意味ないと思うし、普段から別に偉そうにしてろとかじゃなくて、やっぱり音楽に対して誠実に、やっぱり自分達がこの曲だ、これだ!っていう曲を世の中に出すっていうことが、僕達の仕事だとするならば、今回の曲はまさにそうだと思いますね。
――自信を持って、胸を張って人に聴いてもらえるっていうところがあるってことですよね。
Tarantula:そうですね、はい。
――聴いていて思ったのが、JUJUさんは十年来のお友達ということで、客演を超えた3人組ユニットの如く、しっくり来る感じで演奏されているなという印象があったんですよね。
Massattack:嬉しいですね。今回も僕らデビューシングルをプロデュースしてくれたJeff
Miyahara君と一緒に製作をしたんですけど、彼はアメリカ人で僕らもずっとアメリカで暮らしている中で、英語も日本語も飛び交う環境の中での切ない曲を作っていたんですけど、その現場が暗くないというか、じゃあ、こうしようよ、あぁしようよっていうアイディアがポンポン降って来たので、結局、JUJUも言葉の骨組みの部分を1日で出来ちゃったので、JUJUも歌詞を全然書いて来なかったのにサビの部分とかの大まかなところやJUJUのところは全部出来ちゃったりとかして、その時に今までサビはJUJUにお任せとか、この部分は全部お任せっていうふうにしてたんですけど。
今回もっと絡みたいなって思って、それは僕らにとってはある意味チャレンジではあったんですけど、そこにJeff君が入ることによっていろいろスパイスを入れてくれて出来たから、スタジオに居た人が誰一人欠けることがある意味、許されなかったし、スタッフの人もそうだし、みんなが主役で出来たからこそ出来た曲だったなって思いましたね。
――なるほど。
Massattack:みんなで歌ってたし、みんなそこのスタジオに居たから、マイクでは拾わないかもしれないけれど、みんなの呼吸もその中に入って来てたから、そういう空気みたいなのも、きっとこの曲には入れることが出来たんだろうなっていうのは感じてますね。
――お話をお伺いしてそれはあるのかなという気はしましたね。
Massattack:聴こえるわけは絶対無いんでしょうけど、ホントにみんなでセッションしたっていうような感じです。 打ち込みですけど生バンドのようにドンドンやって行くっていう。
――レコーディングの現場の空気感を切り取ったシングルというところで、リスナーの方がどんなふうに聴いてくれるのかなと思いますよね。
Massattack:もうー、ここから先は僕らの仕事じゃないですからね。 後は逆に感じてくれる人は感じてたくさん恋愛もしてもらいたいし、傷ついてる人ももう一回立ち上がってもらいたいし、僕らにとってはまた一つ良い子供じゃないけど、そういう存在の曲が出来たので可愛がってもらいたいし、成長させてあげてほしいしっていう、いろんな想いが詰まった曲になりましたね。
――楽しみですよね。
Massattack:本当に楽しみですね。後はもうみなさんにお任せで。
――この曲は例えばどんな人達に聴いてほしいなと思いますか?
Tarantula:この曲が作り始めた時から一人でに歩き出してるっていうか、良い曲が生まれる時って作ろうとしなくても勝手にその曲自体が歩いて行ってくれるんで、その速度に僕らも乗せられて更に加速して行くっていう感じなんで、僕はこの全ての人に聴いてほしいなってすごく思いますね。
特に恋愛をしている人だけとかじゃなくて、例えばその自分の前の恋愛に照らし合わせて聴く人もいれば今まさにこういうシチュエーションだっていう人もいるだろうし。
もし僕が何かそういう注文がつけられるなら、たぶん人を好きにならない人はいないから、一番ピュアな気持ちだから理由とかをつけずに聴いてほしいなっていうのが、すごくありますね。
先入観なくいろんな・・・例えば別に幼稚園の子とか言ったら無理があるかもしれないけど(笑)、ある程度お年の行っている方でも、自分がそういう経験がしたことないっていう人はたぶんいないと思うから。
この曲は切ないです、ハイ、終わり!っていう曲ではないので、聴いた後に暖かくなれる感じっていうか、ハッピーエンドを匂わせる曲にはなってるので。
でもこういう状況にいる人が一番深く届くのかなっていう気はしますけど、それだけじゃなくて、ラブソングってあるだけじゃなくて、やっぱり人間の人を好きになるっていうことの大切さとか、暖かさとか、切なさとか、そういうのが全部入っていると思うんですよね。
だから人を好きになるっていう一番、人間として尊い行為っていうところをすごく感じながら、全ての人に聴いてもらえればなって思いますね。
――お話を伺ってるとTarantulaさんは本当にこの曲を大切に思っているんですね。
Tarantula:うーん、もっと言うとSpontaniaがこの曲を作りましたっていうことよりも、この曲が僕はもっと一人でも多くの人の心に届けばなっていうところなんで。
あとはもう曲が一人歩きしてくれればそれで満足なんで、だから僕らってやっぱりこれだ!っていう曲を作ることしかほんと出来ないから、そこでそれをどうしてこうしてとかっていうのは僕らの力がまだ及ばないところでも動いていたりとかあるけど、Spontaniaだからこの曲良いねじゃなくて「この曲ほんと良いですね。あぁSpontaniaって人がやってるんだ」っていう方が僕は全然嬉しいですね。
――みなさんがどんなふうに聴いてくれるか楽しみですよね。
Massattack:そうですよね。恋愛ベタの人に聴いてほしいですよね。
――そうですか(笑)。
Massattack:うん、恋愛マスターの人には聴いてもらいたくないっすねー(笑)。
――なるほど(笑)。
Massattack:うん、マスター過ぎちゃってあれかもしれないけど・・・ほんと恋愛ってどうやって上手くなるですかねー。
――いや、でもそれ簡単に出来ちゃうと恋愛マスターになっちゃうんじゃないですかね。
Massattack:そうなんですよね。なりてーな、マスターに!
――そうですよね(笑)、この「君のすべてに」は切ない曲なんですけれど、カップリングの「FIESTA」はこちらの方はアゲアゲという感じというか・・・。
Massattack:元々、こちらの方が先に出来た曲です。
――そうなんですか。
Massattack:夏の曲を作りたいねっていうので、元々もらったオケがあって、それを作ったのが、LOONIEってバンドのPASSER君が作ってくれて、実は彼は僕と出身地が近くてプラス高校も近くてプラス年齢も一緒でもっと言っちゃうと誕生日も一緒だったんですね。
――はっ、何か運命的な感じがしますね。
Massattack:何かビックリしちゃって(笑)、そこで一気に距離感が縮まったというか、で、彼はそういう夏の曲を作るのが、すごい上手な方なので、いろいろ試行錯誤して行くうちにサビの案とか、何か良いのないかなーと思っていたら、PASSER君が持って来てくれて。
歌詞をすごく重視するというよりは、語感を重視する人で、すごいDJ的な感覚だ!と思って、それに僕らもちょっと乗っかっちゃおうっていうので、そしたら何か面白い歌になって来たので、今までのSpontaniaにない曲を出来るだけいつもチャレンジしたいと思うので、それで彼のスパイスが入ることによって、またちょっと面白い曲というか夏が始まりました!ドーン!楽しいー!キター!みたいなのプラス、でも始まった瞬間に終わりを感じるような切なさもあったりとかして、その両方が時間軸によって進んで行くような曲にしたいなっていうので。
――なんか聴いていると上がって来ますよね。
Massattack:そうですね。本当に海とか車の中とかで聴いてもらえたらなぁ。 僕も海に行くので、海で泳いだり波乗りした後って、あんまり難しい歌って聴きたくないんですよ。出来るだけゆっくりで気持ち良いものを聴きたいし、楽しいものを聴きたいしっていうがすごいあるんで、ビールとかを飲んでても、何かそういう時は政治の歌ではないと思うし、何かなって思った時に今回のこのトピックが上がったので“太陽”っていうのにしようって。
――「君のすべてに」の余韻の後にこの曲が掛かると元気な気持ちになりますよね。
Massattack:そうなんですよね。だからちょっと感情がいろんなとこに行っちゃうんで、感じやすい人は気をつけてもらいたいなと思いますね。
――(笑)、でもこれはこれで良いですよね。
Massattack:是非ライブに来て感じてもらいたい曲ですね。
――ライブ向きですものね。
Massattack:発売する前からライブで何度かやってるんですけども、知らない人でもジャンプしたり飛び回ったりしてくれてるので、こんなこと言っちゃうと変ですけど、あ、良い曲なんだって思いましたね。
――ではTarantulaさんはこの曲の聴きどころというのを教えて頂けますか?
Tarantula:「FIESTA」についての聴きどころはノーテンキになれるところですかね。
――(笑)。
Tarantula:逆に言うと意味を考えながら聴いてほしくない曲ですね。 噛み締めてとかじゃなくて乗ってみてもらった後から、歌詞を見て、あぁ、そういうことだったのかっていう。 イントロからテンションがマックスに上げてくれるんで、良い意味ですごくおバカさんになって聴いてほしい曲ですね。
――あぁー。
Tarantula:スタイリッシュにちょっとビートを刻んでとか、そういうことを言うのさえちょっとイヤなぐらい(笑)、野性的に聴いて下さい。
――頭で聴くなと(笑)。
Tarantula:はい、感じて下さい、この曲に関しては(笑)ってか、本当にもうそういう理屈抜きでこの曲は上がれるっていうか、楽しめる曲になっているので。
だからリードとカップリングがすごい良い意味で対照的になったと思うんですよ。
やっぱり「君のすべてに」の終わりって噛み締めるようなタイプの曲なんですけど、こっちはもう掛かった瞬間、イっちゃって下さいっていうか(笑)。
――初めて聴く方もいるかと思うんですけれども、こういう面もあるし、「FIESTA」みたいな一面もあるんだなっていうのを知るっていうのは、シングルとしてすごく良いなと思いますね。
Tarantula:そうですね。いろんなジャンルの音楽を僕らのフィルターを通して表現しているつもりではあるので、変に凝り固まらずに聴いて頂きたいなというのはありますよね。
何々にはこの人達っていうのももちろん大事なんですけど、Spontaniaって楽しいなぁと思ってくれれば。
それはもちろん「君のすべてに」も含めてですけどね。
――こんな他の面もあるんだと思うと例えば他の作品はどうなんだろうって聴いてみようかなって思ったりするかなと思うんですよね。
Massattack:ホント一曲一曲、歪なものじゃないけど、僕らの想いは曲に乗せてるので僕ら以上にもっと上手く歌える人もいるし、もっと上手くラップだったり、いろんなことを出来る人もいるんでしょうけど、やっぱり僕らが一曲一曲に対して伝えたい想いっていうのは、すごいはみ出したりとか、もしかしたらピッチとかもずれたりとかもするのかもしれないけど、さっき言った空気だったりこういうのを伝えたい!っていうのは、全部曲に入れてるので、それはJeff君でありいろんなエンジニアさんでありというのはピックアップして録ってくれているし、そうやって曲が出来て行ってるので、それを感じてもらえたらなと思って。
細かいところでなんかちょっとズレてるよねっとか言われても、ハイ、そうです!とかしか言えないよね(笑)。
――(笑)
Massattack:想いだったり、そういう部分を感じてもらえたら・・・。
それがきっかけになって私は歌手をやりたいです。女優さんやりたいです。俳優をやりたいとか、いろいろな自分の中でやりたいっていう希望を持って、前に進んでってもらえたら、これ以上嬉しいことはないですね。
――楽しみですよね。
Massattack:はい。
――では音楽以外のお話を少し伺おうと思うんですけれども、音楽以外で最近ハマっているものとかはありますか?
Massattack:僕はいろんな所にライブで行かせてもらうのでいろんな場所の温泉巡り、もしくは健康ランド巡り。
――すごい健康的な感じが・・・(笑)。
Massattack:僕、サウナとかに行ってテレビとか見て、そして温泉に入って・・・・。 この前、宮崎に行かせてもらったんですけど、その時に初めてドクター・フィッシュをやらせてもらったんです。 あれ、思った以上にくすぐったくて(笑)、僕一人で行って、一人だし寂しいじゃないですか、なので店員さんといろいろお話ししたりして、ここでテンションをアゲめで、「あ、なんかありますね、フィッシュ!ちょっと良いですか!みたいな」。 ホントにね、すっごいくすぐったいですよ、僕、大爆笑してましたもん、一人で。 だから今いろんな場所に行っての健康ランド巡りというか、出来れば健康ランドツアーを組んでもらいたいですね。
――あぁー、健康ランドがあるところを回って行くみたいな。
Massattack:そう、そこでちょっとライブしたりとか。
――あ、ライブもするんですね(笑)。
Massattack:うん。
――(笑)。
Massattack:まぁ、おジイちゃんとかは結局、何言ってるんだかわかんないと思うんですけどね。 「早口やわー」ってきっと言われると思うんですけど。
――いや、でもそれはニュースになりそうですね(笑)。
Massattack:ニュースにはなると思います。 そしたらもうちょっと僕も健康ランドに行きやすくなるのかもしれないです。
――終わった後、そこにいる!みたいな感じ。
Massattack:そう(笑)、サウナにいるー!みたいな(笑)。
――(笑)、じゃあ、ぜひそちらも企画をして頂くと良いかもしれないですね。ではTarantulaさんはいかがですか?
Tarantula:はい、最近、ハマっていることは・・・別にカッコつけてるわけじゃなくて、最近、ハマっていることは、いろんな意味で音楽ですね(笑)。
――なるほどー。
Tarantula:レコーディングもハマっちゃってるしみたいな(笑)、良い意味でズブズブですね、今。
――そうなんですか(笑)。
Tarantula:でも趣味なんでそこだけに誠実なんで。
忙しければ忙しいほど、ほかのことをする時間もそんなになかったりするじゃないですか、それが別に苦じゃないんで、あんまり息抜きって言っても、そんな多趣味な方でもないんで、お酒飲んだりとかするぐらいじゃないですかね。
Spontaniaとしては今一番スケジュール的なところではピークなんじゃないですかね、なので別にそれでイヤだとか全然思わないですからね。
まぁ、もちろんちょっと休めたら嬉しいなとか思いますけど、でも好きなことを仕事にさせてもらってるっていうのは、すごいありがたいことだなと思って。
後は本を読むとか、僕はあんまりないんですよね。
本を読むのは好きですけど、でもそれって忙しくても暇でもたぶん続けてることなんで。
だからもう音楽って全然飽きないですね。
――すごいですねぇ。
Tarantula:すごいっていうか、たぶんこの仕事してる人はみんなそうだと思うんですよね。
やっぱ常に新しいことをみんな見つけようとしてるし、ただ音楽をやっててインタビューもさせてもらってるんで、それで例えばMassattackが温泉ですねとかあると思うんですけど、でも結局みんなどこかで音楽のことを考えてるっていうか。
Microとメシを食ってる時に話してたんですけど、じゃあ、すごく売れたとして例えば1年間オフにしてあげますって言われたらどうする?って言ったら、「いや、休めないっしょ」って、ウズウズして来ちゃうでしょみたいな。
――(笑)。
Tarantula:どっちにしてもね、だからムリだよねみたいな。 もう中毒みたいなもんですよね。だったら別に一生ハマってりゃ良いやと思うし。 別に歌い手じゃなくなっても、たぶんずっと音楽が好きでいると思うし、その自信もあるし。 だから自分で自分をガッカリさせたくないですね、そういう意味では。 逆に言うとずっとハマっていたいなとすごい思いますね。 新しい音にソソられてたいっていうか、クッソー!じゃあー!みたいな(笑)。 その繰り返しですかね。
――根っから音楽好きなんですね。
Tarantula:まぁ、僕だけじゃないと思いますけどね。
――ではハマってるものは音楽ということで・・・。
Tarantula:そうですね。後は何ですかねー。 後は・・・本を読むとか、そういうんじゃないですかね(笑)。
――普通、本を読むとかって実は意外と趣味とかじゃなかったりしますよね。
Tarantula:まぁ、ライフワークですよね。でも何でそう思うのかっていうと、結局、いつもそういうことをしながら音楽のことを考えてるですよ。
読みながらも、これどうやって生かそうかなとか、例えば酒とか友達と飲んでたら、結局、じゃあ、こういうことしたいね、あぁいうことしたいね、とか。
息抜きで飲むためもありますけど、明日はレコーディングだなーとか、音楽のことだけは忘れることがないんですよ、自分の中で。
だからやっぱり趣味はって言われたら、仕事とかだとあまりにもカッコつけ過ぎなんで、趣味、音楽ですみたいな(笑)。
――(笑)、でも良いと思いますけどね。そういう人はいっぱいいると思うし、特にミュージシャンとか多いですよね。趣味から始まったりしますしね。
Tarantula:うん、好きこそ物の上手なれっていうのもありますけどね。
――そうですよね。
Tarantula:本人とSpontaniaのTarantulaっていう境界線がだんだん無くなって来てるというか、良い意味ではあるなってすごい思いますよね。
――なるほど。ではそれぞれお薦めのアルバムというのを1枚紹介して頂けますか?
Massattack:CDにしようかなと思ったんですけど、僕、毎回観てるDVDがあって、マイケル・ジャクソンのDVDでブカレストでライブをしてる「ライヴ・イン・ブカレスト」というDVDがあるんですよ。
それがほんとにすごくて、何十万人っていうお客さんがいるのを一人でマイケル・ジャクソンが踊ったりして、人があっち行ったり、こっちに行ったり、逆にお客さんを見てると僕が酔っちゃいそうなぐらい、で、アガる時はドーンってアガって、「Heal
The World」っていう曲になった時には、すごいなと思ったのは、黒人の人も白人の人もみんな手を繋いで、ロウソクを立てて涙を流しているのを見て、僕はそれで涙を流しちゃって。
まさに音楽が持ってる無限の力っていうのをそこで感じてしまって。
マイケル・ジャクソンはまだ生きてるじゃないですか、やっぱりそういうのも含めて会いたいっていう憧れもあるし、あぁいうふうになりたいっていう憧れもあるし、やっぱり音楽が出来る力っていうのはもっともっといろいろあるんだなって感じさせてくれるところなので、それはもう映像と一緒に感じて見て貰えたらなと思います。
ほんと最初から最後まで見てもらいたいですね。
――じゃあ、マイケル・ジャクソンの「ライヴ・イン・ブカレスト」ということで。
Massattack:ブカレストのライブDVDが良いです。あれが最高にヤバイですね。
――てはTarantulaさんはいかがですか?
Tarantula:はい、今、ずーっと考えてました(笑)。
入門編というか、どんな音楽好きな人でもやっぱりこれは絶対聴いておかないとっていうのは、ボブ・マーリーの「レジェンド」ですよね。
聴いた方が良いですよっていうか、聴かないと絶対ソンしてると思うアルバムですね。
リリック良しメロディ良し、メッセージ良しっていうか、20世紀に最も影響を与えたアーティストNo.1だけあるなっていうか、レベル・ミュージックっていうか・・・、まぁ、理屈はどうでも良いんですけど、純粋に音楽として素晴らしいですよね。
生き方のヒントとかも全部そこにあるしっていうか、僕はこう生きます、じゃあ、どうですか。
こうしろ、あぁしろって言ってないけど、自分のメッセージの面でヒシヒシと伝わって来るっていうか。
やっぱりボブ・マーリーの「レジェンド」じゃないですかね。
ボブ・マーリーはもちろん全部、素晴らしいアルバムなんですけど、「レジェンド」はベスト盤的な要素が強いんで、もしレゲエはそんなに・・・っていう人やボブ・マーリーはそんなに・・・っていう人にこそ聴いてほしいっていうか、もうレゲエじゃないですよ、もっと言うと。
音楽ってこういうことだろうっていう生であり、メッセージであり、姿勢であり、生き方であり、全部入ってますね。
――じゃあ、若い世代とかにも聴いてもらいたい感じですね。
Tarantula:もうエイジレスっていうか、タイムレスですよね。 ほんとにいつ聴いても、どんな人が聴いてもカッコイイ、まぁ、英語を理解できないとか言われちゃうと、それまでなんですけど(笑)。 素晴らしいアルバムですね。
――ではボブ・マーリーの「レジェンド」ということで。
Tarantula:はい。
――では今後、音楽の上で挑戦してみたいことを教えて頂けると。
Massattack:音楽の上で挑戦したいことは、僕らいつもCDのオケとかでライブをすることが多いので、セッション的なというかバンド的なことでやれることをもうちょっと増やせることが出来たらなと思っています。
もちろんそれだけじゃないんですけど、いろいろ面白いことをやって行きたいので、ライブではそういう要素を入れて行きたいなっていうのはありますね。
――楽しみですね。
Massattack:そうしたらもっと幅が広がるので、DJはTom君がやってくれてるので、踊れるDJもいて、バンドで出来る人もいてっていう、そうすると更に面白いものが出来るんじゃないのかなっていうのは思いますね。
もっとエンターテインメントの色を出したいというか、見てる人が楽しいねっていうライブに。
だけど楽しいだけじゃなくて、全部刺さってライブが終わった後にああ・・・っていうふうに思ってもらえるような、そういう種みたいなものを植えることが出来たらなと、そして咲かせてもらいたいです。
――楽しみですね。それではTarantulaさんはいかがですか?
Tarantula:そうですね、ライブに関してはやっぱりワンマンですよね、1時間半から2時間のセットで。
今の時点だとまだ6曲とかやって終わることが多いんですけど、最近はそこじゃ物足りなくなってる自分達がいるので(笑)、やっぱり頭からお尻まで身がたっぷり詰まったSpontaniaとしてのエンターテインメントっていうのをお見せしたいなっていうところがありますね。
音楽の制作というか曲に関しては常に挑戦なんで(笑)、やってないことは全部やりたいです。
良い意味で裏切り続けて行きたいなっていうのはすごいありますね。
どんなことをしてもSpontaniaっぽいって言われたいし、だからそういう意味では挑戦し続けるしかないので、それを経てやっと自分達らしさっていうか色が出て来るんじゃないかなって思うので。
その上に掛けるタレを今、煮詰める作業に没頭中っていうか(笑)。
――そうなんですね(笑)、楽しみにしていますね。
Tarantula:はい。
――では最後にリスナーのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
Massattack:どうもNeowingさん、SpontaniaのMassattackと申します。
ありがたいことにいろいろなところで知っていますとか、曲聴いてますっていうのが、最近言ってもらえるようになりまして、僕も音楽をやりたいですとかって言ってくれる人もいるので、僕としてはほんとに僕が出来たんだから絶対出来るんだっていうのは絶対思っててもらいたいし、更に自分が悩んだ時にこそそれは成長している証拠っていうことを感じて前に進んで行ってもらいたいし、もちろんそれは恋愛に対してもそうなので、同じ恋愛ベタ同士前に進んで行けたらなと。
その悲しみも切なさも全部連れて楽しい人生を送ってもらえたらな思います。 SpontaniaのMassattackでした。
Tarantula:SpontaniaのTarantulaです。Neowingをご覧の皆さんへ、初めましてこんにちはです。
「君のすべてに」リリースになりますけれども、さっきも言わせてもらったように、人を好きになることの尊さとか暖かさとかって自分で経験するしか感じることだと出来ないので、それは痛みを伴う行為だったりとかするんですけど、でもそれを経て残るものっていうのは気持ちに残る暖かさだったりとか、その人のことを好きになって良かったなっていう気持ちだったりとかすると思うので、もしも好きな人がいる人はその人のことを思いながら、今回のシングルを聴いてもらえたらなと思います。
また近いうちにライブでお会いしましょう。
ありがとうございます。
――ありがとうございました。
Spontania:ありがとうございました。
(text by takahashi)