聞くところによれば、アメリカの老舗HIP HOPレーベル「DEF JAM」の現在の社長であるジェイ・Zが、彼女の歌声を聴いて、一発で契約を交わしてしまったそうだ。若干17才のティーンの運命が、あっという間に華やかなショウビジネスの世界へ誘われてしまった瞬間。アメリカン・ドリーム、シンデレラ・ストーリー…なんと言われようが、これは紛れもない事実。
そんな幸運をつかんだ彼女の名は「リアーナ」。カリブ海出身のキュートな17才。ビヨンセ、アリシア・キーズ、マライア・キャリーに影響を受けたという彼女の歌声は、チャーミングでありながらも、等身大以上に挑発的な歌声で、聴く者を惹きつける独特の歌いまわしが印象的だ。
満を持して放ったデビュー曲「ポン・デ・リプレイ」。小気味よいレゲエのリズムとHIP HOP的な重厚なリズムは、腰を振らずにはいれないほどのキラー・チューン。当然のことながら、瞬く間に全米を席巻し、ビルボード
HOT100では、デビュー曲にして最高位2位をマーク。2005年、見事大復活を遂げたマライア・キャリーの大ヒット曲「We Belong Together」の通算14週1位という大記録の前に、惜しくも最高位2位となったものの、新人のデビュー曲と考えれば、ナショナル・チャートで最高位2位をマークしたことは十分すぎる快挙と言えよう。
2005年、彗星の如く登場した若干17才の歌声が、世界中を虜にする日は近い。まずは先入観を持たずに聴いていただくことをオススメする。
今をときめく売れっ子、DJ KAORIのDJタイムから始まり、フロアが温められた頃、リアーナ登場。「ちょっとキツい感じのギャルっぽいコ…」というのは、アルバムジャケットの印象。ところが、目の前に現れたリアーナは、満員に膨れ上がった会場にいる観客に向かって、最高の笑みを振りまいて登場した。やられた!やっぱり写真と生は違う。外人アーティストは、写真より実際のほうが体格がよかったり、結構ムチムチしてることが多く、違う意味で「やられた…」と肩を落とすことが多いが、リアーナは実物のほうが圧倒的にかわいい!
日本で生歌初披露となった今回のショウケース・ライブは、バックダンサー2人とDJ1名で構成。生歌もイケてる!口パクなし!(笑)観客の男性をステージに上げてのパフォーマンスは、早くもベテランの風格。個人的には、ラスト2曲は昇天した。あの、ドーン・ペンの名曲「You
Don't Love Me」のカバーから大ヒット曲「ポン・デ・リプレイ」への見事な曲つなぎ!途中、腰振り全開ダンスを混ぜて観客をぐいぐいと惹きつけた。17才とは思えぬ堂々とした歌いっぷりは、大物としての成長を期待させた。