やっぱり好きなものは好きだって思います。
――今回のライブでは衣装もとても素敵でしたので、DVDだとそちらもチェックできますよね。
槇原:全ツアー通して衣装は4パターン以上あったのかな。組み合わせによっては数えきれない程でしたね。
あの衣装はBEAMSさんが作って下さって、しかも大阪のクリスマスの時にもまた違う衣装を作って下さって、本当に嬉しかったです。
いろいろな人に支えられたコンサートでした。
このDVDには東京公演で着た1種類しか衣装が映ってないですが、どこか別の機会にお見せ出来ると良いですね。
――あ、そうですね!それも素敵ですよね。今回のDVDでまたライブを思い返したいと思います。
そしてDVDと同時発売のニューシングルのお話をお伺いしたいと思うんですけれども、槇原さんのインターネットラジオで今度の新曲は恋の歌と言われていたので、どんな曲なのかな?と思っていたんです。でもよく考えるとラブソングもここ最近でもアルバムに1曲ずつぐらいのペースで発表されていますよね。
槇原:そうです。アルバムには入っているんですよね。
――そういうところで今回は敢えてシングルでラブソングを出されるんだなって思いつつ、聴かせて頂いた時に最初はちょっとビックリしたんですよ。
今までのラブソングと違っていて、すごく挑戦に溢れたラブソングな気がしたんですよね。
槇原:あ、嬉しいです!実を言うとそうなんです。
非常に抽象的で、僕のいつもの曲だと聴き終わった頃には明快なポイントが示されているものが多かったんですけど、今回は敢えてそれを全部省きました。
そしてオケに関してもものすごくシンプルにして淡々と進んで行くという。
「コーヒープリンス1号店」は僕が唯一見ていた大好きな韓国ドラマだったので、演出家の方から今回ミュージカルの劇中歌でありテーマソングである曲の依頼を頂いた時はとても嬉しかったです。
周りのみんなに「コーヒープリンス1号店」は見なきゃーって言ってたらたまたまお話を頂いて、それはもう願ったり叶ったりという感じで!
演出家の方からいくつか曲を書く候補のシーンを頂いたんですが、それで選んだシーンがもうグッチャグチャになってるシーンなんですよ(笑)。
でもそこは僕がそのドラマの中で一番好きなシーンで、それこそ見てる方は「何でー!!」って思うんですけど、でもその「何でー!!」っていうのが恋愛の楽しさだなっていうのが溢れている一番魅力的なシーンだったんです。
ただ、「じゃあ、ここのシーンにします!」って言ったのは良いんですが、難しくて!(笑)
登場人物の4人がそれぞれに想い焦がれて試行錯誤しているシーンなんですが、4人がそれぞれに叶わぬ行き場のない想いを抱いているシーンで、もう本当に切なさの極みみたいなシーンなんです。
でも僕はすごくそこが好きで、ここじゃないとね!って感じで、ちょっと偉そうに言っちゃったんですけど(笑)、出来上がるまですごく時間が掛かりまして。
そこまで初々しい恋愛の歌を書くメンタリティになるまでに時間が掛かったっていうのと(笑)、「Heart to Heart」をずーっと作っていたのが終わって突然その曲に入ったので、曲作りに入るのにも時間が掛かったのと、あともう1つは自分の思ったイメージが正しいのかどうか。
いつもなら大体男女の内のどっちかに気持ちが入り込むんですが、このストーリーに入り込み過ぎちゃって、今回は全員の登場人物に入り込んじゃったんですよ。
どんな曲がいいのかずっと悩み考えている中で、一つ拭い去れない"月=ルナティック"っていうテーマが僕の中に出て来たんです。自分の心ではどうすることも出来ない満月の力と、恋愛をする感じが重なって、「あっ、この4人の歌を書こうと思うからダメなんだ。それを見ている何かみたいな歌にしたいな」っていうように視点を変えて書いてみようと思いました。でもまだミュージカルの経験も全然ないんで、それが本当にミュージカルの歌として良いのかとも思ってしまったりしたんです。
でも待てよと。恋愛ってみんなわからない、わからないと思い悩むんだけれども、冷静になれば絶対答えが出ているんですよ。
そう思って、登場人物としての熱がこもった歌ではなく、それをまるで客観的に誰かの恋の歌を歌うようにその4人が歌うと面白いなと思って出来たのがこの曲です!時間が掛かりましたー!(笑)
――大変だったんですね。今回最初に聴かせて頂いた時は歌詞を読まずに音だけで聴いていたんですが、今までのラブソングはそれぞれにシチュエーションがありましたが、今回の作品は剥き出しの心のみたいものが描かれているのがとても驚きました。
槇原:そうですね、はい。
――ちょっと不安な気持ちもメロディに出ていますよね。
槇原:かなり不安ですよね。
――今までは恋って楽しいなぁっていう歌が多かったのに、これは不安な気持ちの丸ごとが書かれていると思ってしまいました。
槇原:はい、全く答えも出ていないし。
――そうなんですよね、今、この気持ちみたいな。
槇原:そうです!まさに時間にすると何秒とかの気持ちなんですよ。
それが僕にとってすごく楽しくて、結果書いた後の方が楽しいですね、歌っていて。
歌番組に出ても、バックミュージシャンの方がビックリするんですよ。
「槇原君、今回の曲すごい珍しいね」って言われて、ニヤッって笑って、「珍しいでしょ?」って(笑)。「こういう感じで良いかなっていう、こうあてどもない感じが答えなんです」って言ったらメンバーの方も共感して演奏してくれて、今すごい楽しい経験をしています。
――新しさに溢れていますよね。
槇原:意外と新しいですよね(笑)。
今年もう43歳なので、そろそろ厄明けもし、ちょっと新しいこともやりたいなと。
このミュージカルのプロジェクトで、とても良い経験をさせてもらえたと思ってます。
――この曲を聴いてまだ聴いていないタイプの曲がたくさんあるんだなって思いました。
槇原:ですね、僕も作っていて思いました(笑)。
だからまだまだいろいろ作ってみようかなと思います。
――まだ開いていない引き出しがきっとたくさんあるんですね。
槇原:だと思います。
先日、今回の主演の高畑充希さんと仲良しな方とたまたま仕事場でお会いしたんですが、「槇原さんの今回の曲がすごく好きです」って高畑さんがおっしゃっていたと教えてくれました。
それを聞いて「そうか!」と思って。確かに「恋とはこういうものでございましょう?」みたいなことを歌ったって、そんな年の女の子が気に入るわけないじゃないですか。
この年って不安でいっぱいで、前も何も見えないし、一回一回出会う人によってその不安も違うし。そういう年の彼女が共感してくれたっていうのを聞けて、一つの自分の中での気づきでもありましたね。自分が知っていることだけが全てだと思ってしまうけど、でも知らないことが全てっていうのもあるんだっていう。
――結果がわからないから恋愛なんですよね。
槇原:そう!それが何か良いよね(笑)。
ちょっと久しぶりに思い出しちゃって。
――不安な気持ちの方が多いですよね。
槇原:多いです、幸せなんてその中の数パーセントですよね。
――そうやって考えると何気に初々しい曲ですよね。
槇原:そうですね、何気に初々しくてリアルタイム感漂う(笑)。
――そうなんです、不安な気持ちになる。
槇原:不安です、だからたぶん聴いていて不安になる感じが正解なんだと思います。
ある種、僕としてもいわゆるアーティストとしての挑戦ではありますよね。
今まではエキシビションするならば明快なハッピーだったり、明快なジョイだったりなことが多かったけど、この不安というものに、前回のアルバム「不安の中に手を突っ込んで」以上に不安な感じ。
――恋の不安ってこうだったよねって。
槇原:だよねって(笑)。
――思い出す(笑)。
槇原:そうです(笑)。
今の若い子がこの曲を受け入れてくれるか不安だったんですけど、高畑さんの話を聞いたり、「好きです、この曲」って今の若い子が言ってくれるのを聞くと、最初は不安だったんですけど妙に納得したりもして。
――そこはきっと昔も今もあまり変わらないのかもしれませんね。
槇原:変わらないんですよ。
それがすごい嬉しいです。
――ということはまた何かこう幅広い世代にキュンって来る曲を書いてしまったかもしれないですね。
槇原:書ければ良いなと思っています。
これをきっかけにアルバムでもいろいろ挑戦してみようかなと思っているんです。
久し振りにわりかしラブリーなテーマをいっぱい書こうと思っていて。
今までライフを見つめて、見つめてって、見つめて行くとラブがポコッと水面に浮かんで来るような感じだったんですけど、今度はラブということを見つめて、見つめて、何がわかってくるのかっていうのが今僕の中ですごく興味がありますね。
――個人的にはラブもライフも根底が繋がっているんだろうなって思うんですよね。
槇原:実はそうなんですよね。
見つめたその方法によっての浮かび上がり方が違うんですよ。
ラブを直接的に言ってラブを知るよりも、ライフから突っ込んで行った方がものすごくラブを感じたりするようなことがあって。ベストアルバムの「Best LOVE」「Best LIFE」を聴いていて、結局ライフをずっと続けたらラブなんじゃん!と思ったんですよね。
ラブを見つめることでライフ、またはライフのリアリティみたいなことが見えて来るのかなって、自分ではかなりそこに興味ありますね。
――これを経て、そういうふうな答えが出た上で、槇原さんが次はどういう方向へ行くのかなって楽しみですね。
槇原:期待されると頑張っちゃうタイプなので期待してて下さい(笑)。
――今回のミュージカルのテーマソングということもありますが、幅広い世代に垣根がなく届きそうな感じですね。
槇原:そうだと良いなと思います。
ぜひ今「こんな気持ちは初めてだ」って思う人がいたら、この曲を聴いてもらいたいなと思います。
――ミュージカルは若い方もたくさん観に来られるのですごい楽しみですね。
槇原:はい、すごい楽しみですね。
「何でミュージカルって突然歌い出すの?」って思っていた子達にもぜひ観てほしいです。
結局、物の品質を上げて行くのは消費者じゃないですか。だからとにかく観てもらわない限りは成長しないものだと思うので、一人でも多くの人がミュージカルというものを実際に観て判断して、これからの日本にもっともっと良いミュージカルが出来る土壌をみんなで作って行けたらなと思います。
――槇原さんがミュージカルをやってみたいっていうのは実は初耳だったんです。
槇原:実は、最終的にミュージカルを僕のライフワークにしたいなと思っているんです。
僕がすごく悔しいのは、日本はまだやっぱり金髪のカツラを被らないと出来ないミュージカルが多い、要するに日本には良いミュージカルがまだ少ないってことですね。
そうじゃなくて浅草のような下町の人々のちょっとした人情が、素敵なミュージカルになってるものが観たいなって。そしてそれを外国の人に見せたいなって。観てもらったらきっとみんな一緒なんだなってこと感じてもらえると思うし、カタルシスを感じてもらえたら良いなと思ったんです。
決まり決まった言葉の羅列ではなく、非常に細かな内情を歌ったりとか、あまり歌としては使わない言葉をミュージカルだと使うじゃないですか。そんなシーンを観ていて自分の歌にも通ずるものを感じ、やっぱり自分はミュージカルが好きなんだっていうのに気づき、それでぜひミュージカルをやってみたいなって思ったんです。
あと、ニューヨークで「アイーダ」を観た時にストーリーも演出も素晴らしかったんだけど、何よりも歌が上手くて。それに僕は心を押されっぱなしで、終わった後、目がすんごい腫れちゃってました(笑)。あんなに人の劇で感動したことはないというくらい感動しすぎて、こんなに歌が上手い人の歌を自分がここの席で全身にそのストーリーと共に受け止められるこの幸せってなんだろう!って思ったんです。
「アイーダ」もそうだったし、「ビリー・エリオット」という作品も、その役柄にピッタリな歌い方でみんなすごく歌が上手くて、「歌の力ってすごい!生で歌を聴くことってこんなにすごいんだ!」って思ったんです。
でも日本のミュージカル作品でそこまで思う作品とは出会えてなかったんです。
それが松たか子さんが主演された、シェイクスピアの「十二夜」という舞台を見た時に衝撃を受けまして。観た瞬間に僕、もうザブ泣きしたんですよ。それはやっぱり才能に触れた瞬間だったんですね。「この人、スッゲーや!」って。歌も歌って、そのうえ一人二役ですよ。その時に僕はむくむくとミュージカルを作りたいって思ったんですよね。
こんな人がいるんだったら、この人に歌わせたい!って。そして最高にあったかい、いろいろと考えさせられるようなストーリーを作ってもらって、そこに良い歌をいっぱい乗せて。最後には、嬉しいことがあった時に歌わずとも、「嬉しいよ!」って素直に言えるみんなになれるようなミュージカルを作りたいなってその時に思ったんです。
それからずっとみんなに「ミュージカルやりたいです!」って丁度言いまくってたんですよ。そしたら今回のお話が来たんです。
――すごいですね!何か運命的ですね。
槇原:運命的でした。
実現出来るのはもうちょっと後でしょうけれど、でもまた観たいなって思えるような、そしてミュージカルだってことを忘れるようなミュージカルを作りたいんです。
ディズニーって突然歌い出してもおかしくないじゃないですか、そういう徹底したものを作りたいと思っています。
――楽しみです!これからいっぱい楽しみなものがあるという感じで私達リスナーは目が離せないですね。
槇原:嬉しいです!とにかく今はすごくみんなに見せたいものが自分の頭の中にいっぱいあるんだけど、それを出す時間が足りなくて。でも頑張りたいと思います。
待っていて下さい。
――楽しみに待ちたいと思います。
そして今回のシングルのカップリング曲は「どんなときも。 キャラメルVer.」が収録されているんですよね。
「どんなときも。」って最初は何年に出たんだろうって思ったら1990年なんですよね。
槇原:そうですね。
――22年前なんですよね。
槇原:そんな前なんですね。
――今回のバージョンを聴いて、また最初のバージョンを聴いてみたりとかして。
槇原:嬉しいです。ありがとうございます!
――声が少年っぽいですよね。
槇原:いやー、もう陰鬱として明日どうなるかわからない浪人生の暗さがそのまま声に出てるのが、あれがまた良かったんでしょうね(笑)。あの当時、風潮としてサウンドを派手にするっていうのが流行っていたんですよ。
だから僕が作っても、スネアの音が差し替えられていたりとかしたこともあって。あの頃は作った人の意向は結構無視されたんです(笑)。
でもそうやって派手になったお陰で、あの曲はたくさんの人に愛されることになったんですよね。だから必ずしも自分が良いと思うものが良い訳じゃないんですよ。そこが悔しいですよね(笑)。
今回の「どんなときも。 キャラメルVer.」は、僕が担当する前に「森永ミルクキャラメル」のCMソングで杏ちゃんが歌っている歌が耳に飛び込んで来て、何て素敵な「どんなときも。」なんだと思ったんですよ。
もちろん今まで素晴らしいカバーがたくさんあるんですけど、それを聞いた時「これ!これ!」って思ったんです。それが最初に作った時の、ギターポップみたいなサウンドにすごい近かったんですよ。
それからたまたま杏ちゃんの後継として、僕にお話を頂いて。ハッキリ言いますけれども、今回の「どんなときも。 キャラメルVer.」は杏ちゃんの流れを汲んで作らせてもらったという感じです(笑)。
――「どんなときも。」は本当にいろいろなバージョンがありますけど、シンプルなんだけど歌の当時の想いは損なわれていないなと思ったんですよね。あんまりにも変わっちゃうとちょっと寂しかったりしますからね。
槇原:そこはイヤじゃないですか、変えるなら僕は思いっきり変えますね。クシャミとか入ってる「どんなときも。」とか作っちゃったこともあるんで(笑)。
だけど今回に関しては杏ちゃんに感謝というか、本当に彼女のお陰でこのバージョンが作れたなって思います。このバージョンすごく好きです!
――これもすごく素敵ですよね。
槇原:ありがとうございます。
――1曲目と2曲目のバランスが丁度良いんですよね。
槇原:1曲目はちょっと陰鬱としてますから、2曲目で救われるんですよね(笑)。
僕もそう思うんですよ、アハハハ。
車で聴いてて、「恋する心達のために」は暗いけど好きだなって思うんですけど、「どんなときも。 キャラメルVer.」が始まると、でも頑張ってみようかなってなるんですよね。別に恋愛もしていないのに(笑)。
――今回、改めて「どんなときも。」の歌詞を読んでみて、歌が最初にリリースされた頃の想いが22年経っても風化していないっていうのはすごいなと思いました。
槇原:ありがとうございます。
でも風化させずにいてくれたのはたぶん聴いて下さったみなさんだと思いますね。
歌っていうのは作った本人では名曲にも出来ないし、駄作にも出来ない。だけどそれを名曲にしてくれるのはリスナーの人で、その詞をずっとその人の心の中に生き続けさせてくれてるからこそ、カバーしたものがただのカバーにならないというか。
本当にツアーでもそうだし、いろいろな所を回っても、「どんなときも。」が好きですって言って下さる方がたくさんいて、その気持ちこそがこの詞の世界観を風化させずに活きが良い感じでずっとキープさせてくれたんだろうなってすごく思います。本当に感謝しています。
――これからもずっとずっとこんなふうにいてほしい曲ですね。
槇原:本当にそうですね。
だからみんなにもまた聴いてほしいと思います。
――今回このシングルでもしかしたらこれを初めて買う子とかもいるかもしれないですからね。
槇原:そうですね、これがマイファースト「どんなときも。」の子もいるかもしれませんもんね。
――シングルとしても2曲なのに実りの多い作品になっているんじゃないかと思います。
槇原:そう言ってもらえると作った甲斐があります。
これからもバリバリ作って行こうと思います。
――今回のシングルはどのような人達に聴いてほしいなという展望がありますか?
槇原:敢えて言うならば、春ですし新しい生活を始めた人達とか、丁度4月、5月に差し掛かる頃に「俺って本当はどうだったんだろう?」とか「私って本当に何をやりたかったんだろう?」とかそんなふうに思ういわゆる五月病ってやつですよね、そういう人達に聴いてほしいなと思います。
あとは志をずっと胸に秘めてやって来た人が、振り返る時に聴いてもらいたいなと思いますね。
まさに僕がそうだったので。やっぱり好きなものは好きだって思います。
それを言うか言わないかで人生は全然違うものになるような気がしますね。
誰かに言われたから「好きなものを好きと言えなかった」なんて人生はみなさんには歩まないでほしい。自分がそう思うのと同じぐらい誰かに好きなものがあって、そのためにそれを押し隠し我慢して人に合わせてたら、人の痛みまで感じられなくなってしまうんだろうなって。
多少我がままになる位の方が、相手に自分の似たところを見つけられるのかなって最近は思うので、ぜひ新入学、新社会人、「新なんとかだ!」と思ってる方に(笑)、そして振り返っている方々に聴いてもらえると嬉しいです。
――大切な1曲になってほしいですね。
槇原:そうですね、そうなれば良いと思っています。
――では4月ということで今年もまだ後半戦が残されていますが、2012年の後半戦に向けて新しくやってみたいなと思うことがあったら教えて頂けますか?
槇原:断捨離!
(一同笑)
――えー(笑)。
槇原:Tシャツが好きなんですけど、汚いTシャツを着てたりすると本当に汚く見えちゃう年になっちゃったので(笑)、いい加減ちょっと汚いのは捨てて、こざっぱりしようかなっていうのが僕の4月後半の目標ですかね(笑)。捨てることが一概に良いこととも悪いこととも言えないですけども、自分の中にも何か一新したい気持ちがあるのかもしれませんね。
――では春から断捨離ということですね。
断捨離の結果もファンクラブとかでも報告してほしいですね。
槇原:はい、ぜひ。
「ウソだろ?」ってぐらい綺麗な「僕の部屋です」って写真が出た時は、「断捨離は成功だったんだ・・・」て思って下さい(笑)。
――私もその断捨離具合をチェックして行こうと思います(笑)。
槇原:はい、ぜひお願いします!(笑)
――それでは最後にリスナーのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
槇原:今日もこの取材を受けながらついさっきまで花粉で本当に目が痒くて、痒くて目を出して洗いたくなるぐらい花粉症なんですけれども、みなさん大丈夫ですか?(笑)
とは言いつつ桜も満開になり、花が散ってこれから青い緑が綺麗な季節になりますね。そんな季節、むくむくと恋をしたくなったり、新しいことをやりたくなったりすると思います。その気持ちを大切に、そんな時はぜひこのシングルを聴いて頂けると嬉しいです。
違ったテイストの2曲が揃っておりますので(笑)、楽しんで頂けると思うのでぜひ聴いて下さい!
――ありがとうございました。
槇原:ありがとうございました。
text by Takahashi