−大陸的なスケール感を持った歌声−
2004年2月に「New Day」でデビューしたMiz。 一方、カップリングの「What Difference」は失った恋を振り返り、過去を思い返すというシチュエーションを歌い上げたナンバー。 彼女の持ち味であるグローバルなヴォーカルセンスと海外のアーティストにも一歩も引けを取らない歌唱力は、海外での評価が高いことにもうなずける。 爽やかなパワーを与えてくれるMizの歌は、聴き手に対して国籍にとらわれない感動を与えてくれる気がするのだ。 今後もより一層のワールドワイドな活躍が期待される彼女。時代を担う新世代の女性ロック・ヴォーカリスト、Mizの歌声に耳を傾けてみてはいかがだろうか。
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★Miz official website★
http://www.mizrock.com/ ◆Miz プロフィール◆
Born : HOKKAIDO
Birth : March 6th Blood Type : B [ favorite artist ] Blondie / Lauryn Hill / THE CRANBERRIES / Anastacia / Sarah Brightman / The Corrs / Natalie Imbruglia / FAITH HILL / The Cardigans / Annika Sorenstam / 宮崎 駿 / Elliott Erwitt / Angelina Jolie / Filippa Giordano |
Miz:はい、そうですね。
――今回はどんな曲に仕上がりましたか?
Miz:今回のはかなりシンプルで前向きな曲になってるんですけど、ゲームソフトの主題歌になるっていうのも決まっていたので、そのゲームが少年が飛行機に乗って夢を追いかけながら、冒険をして行くっていうテーマだったりして、それに沿った詞というのを作ろうということで、シンプルかつ前向きに子供の気持ちに戻って、夢を追いかけようっていうテーマだったんですね。
――今回ボーカル面で心掛けたこととかはありますか?
Miz:ハジけたってことですかねー(笑)。結構、ハジけて歌ったっていうか、ほんとに広い感じで歌えたらなぁと思って。
――そうなんですね、カップリングの「What Difference」の方はどんな曲になっていますか?
Miz:人って失敗したり何かを失ってから気づくこととか、すごい多いと思うんですけど、「What Difference」は大切な人を失って、そこで自分がその別れから何を得て、これから自分をどう進んで行くのかっていうことをテーマにしているんです。そこに恋愛も入りつつ、弱い自分を見せられなかったことだったりとか、ちょっと切なさが入っているストーリーになってるんですけど。
――今回のレコーディングで思い出深いエピソードがあったら教えて頂けますか?
Miz:実はこの曲って詞は英語の詞だったんですけど、二年前にスウェーデンでデモテープとして、一度、歌ってるんですよ。
――そうなんですか。
Miz:その時のレコーディングっていうのが初のスウェーデンレコーディングというか、Mizとしても初のレコーディングだったりもして、その時の緊張感とか、夢に向かって行く勢いとかが、その時はもちろんすごくありましたね。
今その二年後に同じ曲を日本詞を入れて歌うっていうのは、かなり新鮮味もあり、またリフレッシュして初心に戻って歌えたっていうのもあるし、あと日本でレコーディングをしたっていうのも、すごい大きかったかなと思います。
日本のスタッフとまた盛り上がって(笑)、作れたのは楽しかったですね。
――なるほど、Mizさんは英語でも日本語でも歌われますよね。
Miz:はい。
――そういう時って自分で歌い方とか、心の持ち方って区別はあるんですか?
Miz:そうですね、特に自分の中で決め付けてることもないし、自然な感じでというか、フィーリングを一番大事にして歌ってるんですけど、英語の時は必ずスウェーデンでレコーディングするっていうのが決まってて(笑)。
――そうなんですか(笑)。
Miz:じゃないとやっぱり発音の部分とかで大変な部分もあるし、スウェーデンのその曲を作ったプロデューサーとやるっていうのがすごく重要だなぁと思ってるんです。
その曲のフィーリングとか日本感覚のフィーリングとはちょっとまた違うのかなぁ、切ない歌い方でも日本語で歌う時は、言葉で言うのはむずかしいんですけど、同じ切なさでも英語で歌う時は、もうちょっとこうしてほしい!とか言われたりとかもしてて。
英語は向こうのプロデューサーに任せてやってる部分も大きいし、逆に英語でやっちゃうと、日本語はある意味、母国なんで(笑)、かなり楽に歌えるようになりましたね。日本語は英語よりは力を入れずに歌えるかなと思ってます。
――初めは英語がネイティブの方なのかなと思っていたんですよ。
Miz:いえいえ、全然違います(笑)。ネイティブじゃないんですねー。
――そうなんですか、そんな風には全然聴こえないですよ。
Miz:やっぱりデビューする前に洋楽の曲をコピーしてたりしたのは大きかったのかなと思いますね。でもスウェーデンの人とかからするとMizの英語はMiz英語だとか言われちゃってるくらい。
またちょっと発音が独特らしくって、何でだろうとか考えてたんですけど、洋楽をコピーした時にカントリー出身の音楽の人とかも、カントリーの独特なイントネーションとかプロナウンシエーションとかあるんだろうけど、それを気がつかずにずっとコピーしてたから、それが入っちゃってたりとかもあったみたいですね。
――ビートルズをずっとコピーしてるとリバプール訛りの英語になっちゃったりとかするって聞いたことがありますね。
Miz:(笑)でも絶対そうだと思うんですよ、コピーすると、そのフィーリングとか入っちゃうじゃないですか、言葉遣いとか。そう言われるのは意外でしたけどね。
――Mizさんは歌を歌う上で大切にしていることはどんなことですか?
Miz:なるべく余計なことは考えずに、全て空にするっていうか、詞を忘れちゃったら意味ないんですけど(笑)、頭の中を空にするというか、まず真っ白にするというか、曲をもらって、詞をもらって、レコーディングまでの時間って、細かい部分とかどう歌おうかなとか、ここをどう聴こえたら気持ち良いかなとかっていうのを考えちゃうんですけど、自分はあまり考えすぎると良くないタイプだっていうのに気づいたんです。
スウェーデンでレコーディングする時も頭を空にしてやってくれって言われてて、なのでそのままその日のフィーリングと勢いで歌っちゃうっていうのが、いつもありますね。
――じゃあ、考えすぎない方が良いんですね。
Miz:考えるとダメみたいですね、タイプ的に。
――きっと本能の方が良いのかもしれないですね。
Miz:そうですね、だから一回目の歌が一番良かったりとかして(笑)。どんどんやって行くうちにいろいろ考えちゃうと良くない方に行っちゃうみたいで。プロデューサーの人達からはそういう風に言われることがあるんですけど、そういう時は「一回休憩!」って感じで、またリフレッシュして直感で出来るように、休憩を挟んでレコーディングをやったりするんですよ。
――そう言われると伸び伸びと歌われてるじゃないですか、大らかさとかそういう面では考えすぎない方が良いのかもしれないですね。
Miz:そうですね。
――Mizさんは将来はどんなヴォーカリストになりたいと思いますか?
Miz:うーん、やっぱり型にはまらない音楽で、型にはまらない詞の世界観とか、いろんな国の人達とコラボレートしてやって行くような日本のアーティストになりたいかなと思いますね。
――歌を聴いていて、どんなアーティストに影響を受けてるのかなって思ったんですよ。一番影響を受けたアーティストはどなたですか?
Miz:一番影響を受けたのは、一番最初に好きになったローリン・ヒルかなと思うんですけど。ジャンルも全然違うんですけど、彼女の歌に対する情熱だったり、生き方だったり、彼女の声の低音の部分とかすごい好きだったんで、そういう部分をコピーしたりもしたし、その時は一番大きかったのかなと思って。あとはそれからすごいいろんな人を聴いて、コピーしてなんとなく自分のものにしてったのかなと思いますね。
――じゃあ、ローリン・ヒルが一番影響を受けた最初のアーティストなんですね。
Miz:そうですね、すごい影響を受けたと思いますね。
――ローリン・ヒルは「天使にラブソングを2」の時からすごかったですよね。
Miz:すごかったですよね、カッコ良くて、あの放課後ピアノを弾くシーンがあるじゃないですか、あれは今見てもすごい鳥肌が立ちますよね。
――あの映画の中で彼女はピカッと光ってましたね。
Miz:すごいオーラですよね。あと歌った時のオーラとかもすごいなと思ったし。こんなアーティストになりたいな、パワフルに歌って引き寄せるような。
――確かに一番最初にMizさんの歌を聴いたのはCMなんですけど、スケール感が日本人離れしてる感じがしたんですね。洋楽の歌を聴いてコピーをして来たっていうところでにも影響があるのかなと思いましたね。
Miz:音楽的な部分とかですね。
――歌い方とかも力いっぱい歌ってるのが、最近の日本のアーティストにはいない感じがしたんですよね。
Miz:やっぱりいつも大事にしてるのが広がり感とか、サウンドもそうなんですけど、歌い方も気持ち良く聴こえるような感じで。
――そうなんですね。それでは少しプライベート的な質問をお聞きするんですが、Mizさんは今、コレクションしているものはありますか?
Miz:コレクションはキャンドルはずっと昔から集めているというかキャンドル好きで、かなりいろんなキャンドルが家にあったりするんですけど、あと燭台っていうキャンドルの台とかも集めてたこともあって。今はなんだろう、外国に行ったら必ず買って来るのがハミガキ粉(笑)。
――(笑)
Miz:なぜか(笑)。必ず買って来て。きっかけはその国の物を集めて行きたいなと思ったんですよ、雑貨でも何でも良いからと思ってて、でも時間がなくってスーパーとかお店にしか入れなかったんで。スウェーデンって雑貨とかポップなんですよ。それでハミガキ粉もすごい可愛い入れ物に入ってたから、それを買おうと思ったのがきっかけで、他の国に行っても必ず買って来るんですよ。
――それは使わないで取っておくんですか?
Miz:取っておきますね。あと最近わたしが蝶々が好きだと友達が知って、友達からオオルリアゲハっていうすごい綺麗な青いアゲハチョウの標本をもらったんです。それがきっかけで蝶々ものに興味をもつようになりました。それからブローチとか蝶々型のものをいろいろ集めてますね。
――なるほど、それでは今、自分の中で一番大切なものはなんですか?
Miz:ファンのみんな、家族、友達と今一緒に仕事してる人達ですかね。日本のスタッフもそうだし、スウェーデンの人達もそうだし、今回アメリカに行ってまた新しい出会いもたくさんあって、そういう人達が一番大切ですね。みんなわたしを支えてくれて、愛してくれてる人達です。
――それではお薦めのアルバムを一枚紹介して頂けますか?
Miz:私がよく聴くのはナタリー・インブルーリアとか、ナタリーも新しいアルバムが出てるんですけど、それは結構サウンドとかもカッコイイ感じになってるので、じゃあ、ナタリー・インブルーリアの「カウンティング・ダウン・ザ・デイズ」を。
――今後、挑戦してみたいことはありますか?
Miz:これからはまたいろんな国の人と一緒にコラボレートして行くことですね。
――どんな感じになるか楽しみですね。
Miz:そうですね、自分でもどうなって行くのかなーっていう。
――ライブはいかがですか?
Miz:ライブもやりたいですね!
――今はロックっぽい感じの曲が多いじゃないですか、今後、挑戦してみたいジャンルとかはありますか?
Miz:やっぱり爽やかなポップロックだったり、ちょっとハードめなロックテイストなものをベースに置きつつも、もうちょっとハードな感じのロックをやりたいなと思いますね。
――それでは最後にみなさんに向けてメッセージをお願いします。
Miz:今回もまたカッコイイ感じのシングルが出来上がり、すごい純粋に前向きでシンプルなすごく聴きやすい曲だと思うので、是非一度聴いて下さい。
――ありがとうございました。
(Text By Takahashi)