天賦の才能。
彼女の創り出す作品にはまさこの言葉が似合う。魂に宿る想いは笹川美和という器を通して純化され、歌という名の結晶へと形を変えるのだ。 2月22日に笹川美和の3rdアルバム「夜明け」がリリースされる。 今回のアルバムではMIXをビョーク、ムームのプロデューサー/エンジニアとして知られるヴィルゲル・シガードソン、そして彼女の作品ではおなじみのプロデューサー/エンジニアであるマイク・ニールセンを迎え、ロンドンとアイスランドでの2セッション・ミックスにより、笹川美和ならではのリリシズムに溢れた詞の世界観にピッタリのサウンドに仕上がっている。 民族楽器を多用したその神秘的なサウンドに乗せて語られる彼女の言葉の一つ一つが、美しい自然を感じさせる情景描写と共に、まるで深呼吸をするように心の奥にスッと沁み込んで来るのだ。 知らず知らずのうちに早足で歩くことに慣れてしまった毎日の中で、ふと足を止めて彼女の歌声に耳を傾けてみたら、今まで気づかなかった風景に出会えるかもしれない。 笹川美和の静謐(せいひつ)で深淵なる歌の世界に是非とも触れて頂きたい。
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★笹川美和オフィシャル・ホームページ★
http://www.sasagawamiwa.com/ ★エイベックス・ネットワーク笹川美和ホームページ★ http://www.avexnet.or.jp/sasagawa/ ◆笹川美和 プロフィール ◆ 新潟県生まれ。
血液型O型。 2003年3月に地元短期大学を卒業。 小学校2年生からピアノ教室に通い始め、同6年生の頃からオリジナル曲を創り始める。 入学した高校がプロテスタント系 キリスト教の学校であったことから、賛美歌が生活の中に 自然と入り込む環境下で高校3年間を過ごす。 この時期から賛美歌やゴスペルが持つ歌の力や、深さに惚れこむこととなり、 現在の作品の原点をなすこととなる。 インディーズ時代には、わずか1年半の間にファースト・マキシシングル『向日葵』をはじめとして、ミニ・アルバム『黄国』、セカンド・マキシシングル
『金木犀 / 笑』と立て続けに新作を発表。 2003年9月18日、avexより『笑』で正式メジャーデビュー。 同年10月にはシングル『金木犀』、さらに11月には本人初のフルアルバム『事実』がリリースされる。 2004年10月より2005年3月までニッポン放送「オールナイトニッポン」の1部金曜日パーソナリティーを努める。 2005年1月には、早くも2nd アルバム『数多』を発表。 ローラ・ニーロ、キャロルキングを彷彿とさせる音の響き、旋律。 |
笹川:そうですね。特に今までと作り方は変えずに制作しましたね。
――じゃあ、延長線上な感じなんですね。。
笹川:はい。
――いつも作品を作る上でどんなことを大切にしていますか?
笹川:自分が歌っていて気持ち良い曲であるということと、詩としても読めるような歌詞にするということですね。
――なるほど、確かに詞を見ると、歌詞の詞と詩集の詩っていうどちらも共通するものは感じますね。
笹川:ありがとうございます。
――今回のアルバムの制作の中で印象深いエピソードとか何かありますか?
笹川:あまりこれと言って変わった感じはなかったかもしれないですけど、「緑」という曲で、ダブルという自分の声に同じように被せる手法は初挑戦でしたね。
――そうなんですね。あとレコーディングの時に「いやらしく!!」と言う要求があったということなのですが(笑)。
笹川:あぁー!(笑)、「誘い」という曲を歌う時に回りがオジサンだけなので、そういう注文が出てましたねー(笑)。
半分聞いて、半分聞いてなかったですけど(笑)、とりあえずそんなことがありました。
――なるほど、でもそんなに・・・。
笹川:そうですね、聴く人によってはそんなにという人もいれば、エロいという人もいます。この歌は人によりけりならしいです。
――私は乙女の純情を感じたんですけどね、ここには。
笹川:そうなんですか、それはそれで全然良いんです(笑)。
――サクサクとアルバムの制作って進んだ感じなんですか?
笹川:いえ、曲作りはやっぱり作れない時もあります。
今回よりも前回のアルバムの方が曲を作る時しんどかったような気もするんですけど、今回もそれ相応にしんどかったです。
――結構、作る時に悩んじゃうタイプなんですか?
笹川:イメージが浮かんでしまえば1曲出来るのが早いですけど、ネタ切れみたいな感じになるとピアノも触らなかったりするんです。
でも作らないといけないから、触らなきゃいけないっていう状況の時はありますね。
――あぁー、ちょっとわかりますねそれ。
笹川:まだそういう気分ではないんだけど締め切りもあるので、そうも言えずみたいな感じですが、でも頑張りました。
――歌を作る時って詩と曲とどっちが先に出来るんですか?
笹川:同時ですね。
――じゃあ、メロディーが流れると同時に言葉も・・・。
笹川:そうですね、はい。
――そういう方も結構いらっしゃいますけど、詞が先なのかなというイメージがあったんですよね
笹川:実は一緒なんですよ(笑)。
――じゃあ、降りてくる感じなんですね。
笹川:なのかしら。カッコよく言えば(笑)。
――今回のアルバムの中で一番、込めたかった想いはどんな想いですか?
笹川:いつもアルバムはこういうテーマで行こうと思って作るというよりは、出来た曲の中から選んで1枚のアルバムに入れるという形なので、そのアルバムの言いたいことというか世界観みたいなのものは、出来てから自分が感じる方なんですよ。
――じゃあ、まず曲ありきで自分の中からどんどん出して行って、その結果がアルバムという感じなんですね。
笹川:そうなんですよ。
――それでは今回のアルバムはどんな作品に仕上がったと思いますか?
笹川:私は中では好きなアルバムですね、何でかは分からないですけど(笑)。
今までよりは静かなというか暴れてないアルバムかなとは思うですけど、なんだか好きですね(笑)。
――アルバム単位で曲を聴かせて頂くのは今回が初めてだったんですけれど、すごくビックリしたのが曲だけをまず聴いている印象っていうのと、歌詞を見て何を歌っているだろうっていうのをきちんと把握してみてっていうのとでは、印象が結構違ったんですよね。
まず音だけを聴いているとちょっとシャーマニズムを感じさせるなと思ったんですけど、歌詞を見ると22歳の女の子の率直な意見がシンプルに吐き出されているような気がしたんです。
笹川:そうですね。歌詞は割と普通のことというか、自分の等身大じゃないですけどそういう感じのことを歌ってるんですが、曲から聴いた人はそういうふうに思うかもしれないですよね。
アレンジは割と神秘的というか、そういう感じがあるので、そう思われることもあるかもしれないですね。
――考え方によっては、一粒で二度おいしいって感じなんじゃないかなと思ったんですよね。この人すごいピュアな人なんだなっていうのが感想だったんですよ。
笹川:そうですか?ありがとうございます(笑)。
――今回、新潟でしか買えなかったシングルの「紫雲寺」が今回アルバムに収録されるんですよね?結構喜んでらっしゃる方も多いみたいですよね。
笹川:そうですね。そういう方がいてくれたらうれしいかなと思います。
――住んでいた町の名前なんですよね?
笹川:そうですね、合併で無くなったので。
――じゃあ、思い入れのある楽曲ですよね。
笹川:そうですね、シングルになった時はビックリしたんですけどでも、今回のアルバムに収められて、割とこういう位置的な曲にしてほしかったので丁度良かったです。
――歌う時に苦労することってあまりないですか?
笹川:ないですねー、レコーディングは好きなように歌えぐらいしか言われないんです。
――そうなんですか?(笑)
笹川:うん、そうですね。あまりこんなふうに歌えとかないですし、あまり意識はしてないですけどアレンジによって歌い方を自然に変えているようなので、そういう点では言われないですね。
――じゃあ、歌う時にこう歌おうとかあまり考えずに自然に。
笹川:そうですね。アレンジに1回歌ってみて、こんな感じかなと思って2回目ちょっとこなれて、なので3、4回ぐらいのテイクが一番使われますね。
それ以上、歌うと飽きるんですよ(笑)、だから最多6回とかそのぐらいですね(笑)。
――じゃあ、結構サクサクっと出来ちゃうほうなんですね。
笹川:そうですね。だからレコーディングでピリピリしたりとかはないと思います。
――歌によってヴォーカルとかの雰囲気が違ったりしますよね、声の出し方とか。
笹川:出来てから聴くとそうなんですよね。たぶん意識しないところで自動的に歌い方を変えているのかなぁとも思いますね。
――それって天才肌って言うんじゃ・・・。
笹川:え、いや、そ、そんな、こと、ないっす(笑)。考えると超ダメなんだと思います(笑)。
――それではちょっとプライベート的なことをお伺いします。笹川さんはおやつが主食とのことなんですけれども、今、一番好きなおやつを教えて頂けますか?
笹川:あははは、今は「ハバネロ」?結構「ハバネロ」はずっと来てるんですよ。あと新潟は米どころなのでせんべいは常に食べます。
――そういえばこの間、日記に「マヨネーズおかき」のことが書いてありましたよね?
笹川:うん、あれおいしいですよ(笑)。家がすごいお菓子好きな家で、常に新商品が買ってあって(笑)、お母さんと試食会をするんです。
――あー、でもわかりますねー。新しいのが出たら買わないと。
笹川:買わないとって思って、でも「キットカット」は絶対普通のチョコ味しか食べません!
――そこはこだわりなんですね。あとは音楽以外で読書に時間を費やしているということなんですけれども、最近読んだ本でお薦めはありますか?
笹川:最近はダン・ブラウンの「デセプション・ポイント」です。「ダ・ヴィンチ・コード」の前々くらいの作だと思いますけど、それがやっと日本で出たので。
――面白かったですか?
笹川:「ダ・ヴィンチ・コード」の方が面白かったかなとは思ったんですけど、普通に面白かったです(笑)。私、活字を読んでいれば良いんですよね、たぶん。
――いつも本は読んでらっしゃるんですか?
笹川:出不精で家から出ないので、本を読むか寝るか、ピアノを弾くか、テレビを見るかですね(笑)。
――そうなんですね、音楽はあまり聴かないんですか?
笹川:うーん、車の中ぐらいですね。
――じゃあ、進んでは聴かない方なんですね。
笹川:一応、ミュージックチャンネルは入れてみたんですけど、勉強するというよりは普通に見てる感じですね。
――それでは笹川さんにとっての宝物を一つ教えて頂けますか?
笹川:ピアノかな。
――それはなくてはならないという感じですか?
笹川:そうですね。本とかいろいろあるんですけども、でもやっぱりピアノなのかなと思いますね。
――納得ですね、ピアノがあれば曲とか作れますしね。
笹川:割と落ち込んでる時でもピアノを弾いて自分を慰めたりとかして来たので、ピアノは友達じゃないですけど、そんなポジションにあると思います。
他のピアノを弾く方に比べたら、ピアノに対する愛情が薄いかなとは思うんですけれど。
――(笑)
笹川:でも割とフランクな感じで仲良いと思います(笑)。
(一同笑)
――気軽なお付き合い(笑)。
笹川:(笑)そう、気軽なお付き合いしてますね。ゾッコンじゃないんですけど。
――でもあまり執着しすぎると、またそれはそれでこう・・・。
笹川:そうですね。だからクラシックの方とか、ピアニストの方にしたら怒られてしまうかもしれないです。
――しつこくしすぎない方が良い時もあるじゃないですか、いろいろと(笑)。
笹川:そうですね(笑)。気軽なお付き合いをさせて頂いてます、はい(笑)。
――5月に横浜でライブがあるんですよね、ライブの意気込みを聞かせて頂けますか?
笹川:まだ結構先なんですが、「夜明け」というタイトルなので、私の中での夜明けの世界観が出せるライブになったら良いなと思います。
――ライブって、緊張するタイプなんですか?
笹川:しますよぉー(笑)、緊張しなさそうなんですけど、します(笑)。
――ワナワナしちゃう感じ。
笹川:逃げ出そうとする(笑)。その場に居れなくなるんですけど、でも歌い終わってからの方が緊張します。
――あとからドッと。
笹川:短いライブだと歌い終わってからの方が胃がすごく痛くて、長めのライブだったりすると途中くらいで足が震えています。
――アベレージがガーッと上がると、あんまり気にならなくて、落ち着いて来ると・・・。
笹川:落ち着いて来ると、どうやら緊張していると思って、そしてそのうち無くなってるっていう感じなんです。
――ライブって、非日常なんでやっぱり緊張しますよね。
――今後はどんな作品を作って行きたいと思いますか?
笹川:基本的には歌っていて気持ち良い歌が作れたら良いなと思うんですけど、今年は自分が歌っていて気持ち良い歌が歌えれば良いかなと思いますね。
――将来的な夢とかってありますか?
笹川:将来の夢ですか?好きな仕事をしてごはんを食べれるって幸せだなと思えるような感じになれたら良いなと思います。
でももっと近くで言ったらライブパフォーマンスが見て損しないよねって言われるようなアーティストなりたいかな思います。
――では最後にみなさんに向けてメッセージをお願いします
笹川:割と前半に今年はセコセコしてると思うので、ずっと気にして頂けたら良いかなと思います。
――ありがとうございました。
(Text By Takahashi)