遂に!遂に出ます!
Voの山下祐樹とGr兼ProduceであるSJR(井上慎二郎)の2人組ユニット、ラムジの1stアルバム「ラムレンジャー」が遂にリリースなのです。 昨年11月に「1ラムジ」でデビュー以来、3枚のシングルをリリースして来た彼らの、第一章の集大成とも言うべき今回のアルバム。 SJR氏の手による高いクオリティを保ちつつもバラエティに富んだ楽曲は、ヴォーカリストであるヤマちゃんの歌声の魅力を存分に引き出していて、まさにさすが!の一言に尽きる感じです。 そして片や良い歌を聴かせてくれるヤマちゃんは今回のアルバムでは作詞にも挑戦しており、新人ながらも大健闘を見せています。 表題曲である「ラムレンジャー」は結成して最初に生まれた曲で、ラムジとしての音楽性と方向性を象徴する、彼らのキラーチューンであること間違いなしの必聴の1曲。 そしてボーナス・トラックに収録されている「Chain」では、なんとあの武部聡志氏がピアノ演奏参加、そして「PIECE」ではヤマちゃんと同郷の仲間である175Rとのコラボバージョンが収録されていたりと、1stアルバムとは思えないほどの豪華な作品になっています。 ちょっぴり気弱で情けないけど彼女のことを真剣に思ってる男の子が、今、まさに本気を出そうとする瞬間を歌わせたら、ヤマちゃんの右に出る者はたぶんいないんじゃないかと思う。 ラムジ第一章は今回のアルバムで締め括りですが、第ニ章の幕開けが早くも楽しみな今後の彼らに期待大です。 いやホント良いアルバムだからさ、そこのあなたもとりあえず一度、聴いてみてちょ!
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★ラムジ
Official Web Site★
http://lambsey.com/ ◆ ラムジ プロフィール ◆ Vocal/山下祐樹(ヤマシタユウキ)
1981年7月15日生
横福岡県北九州市出身 血液型:B型 世田谷区三軒茶屋付近に出没するヒツジ系のしょぼくれ野郎。 脅かされると背筋がピンとしてしまい固まって動けなくなる程警戒心が強く、気が弱い。 その割にガラの悪い連中との親和性は以外に高く、常に何者かによって保護され行動範囲を広げる。つまりM。 また、「メ〜」とは啼かずに美声を発する事で己の存在をアピールし、出来るだけ争いを避け、繁殖の機会をうかがう。紙や葉はそれほど好まず、雑食。 現在、円山町のラブホテルでバイト中。 座右の銘:俺はヤギじゃねぇ。 Produce/SJR(井上慎二郎)
7月14日生
金星人 血液型:A型 六白金星 コアラ 特技:やってるふり <経歴> '96年〜シンガーソングライターとしてメジャーデビュー。 織田祐二・反町隆史・吉田拓郎・PUFFYなどに楽曲を多く提供し、'99年からはCX「LOVE×2愛してる」にLOVE×2 オールスターズとしてレギュラー出演。 また吉田拓郎や大黒麻季などのライブサポートにも参加 |
山下:あんまり変わってないっすけどね(笑)。
――え?変わってないです?(笑)
山下:忙しくはなって来たですけど。
――相変わらずバイトもしてるんですよね?
山下:バイトはやってますし、そんなに変わんないです。
――まだまだな感じですか?
山下:だんだん知られて来たりとか、こなれて来たりとか(笑)、人前に慣れて来たりとか。
――自分の中でアーティストとしての意識が芽生えるとか、そういうのは?
山下:それはありますけどね。アーティストの意識はガンガンあるんですが、状況は変わらないみたいな(笑)。
――まだだって半年じゃないですか(笑)、半年で人生が変わったら考えようによっては結構キツイかもしれないですよね、徐々の方が良いかも。
山下:そうですね。徐々にですけどコール&レスポンスは前よりは全然あるので、歌は前よりは良くなってるような気はしますけどね。
――もうすぐ待望の1st アルバム「ラムレンジャー」が出ますが、一足先に聴かせて頂きましたがメチャ良いですよね。
山下:そうですか(笑)、なかなか頑張りましたよ。
――うん、良いアルバムになりましたよね。タイトルがちょっとビックリしたんですが、このタイトルはどういうところから決めたのかなと。
山下:「ラムレンジャー」ですか、2曲目に入っている曲も「ラムレンジャー」っていう曲なんですけど、それが3rdシングルの押し曲にもなってて、その歌はラムジにとって、とっておきの歌というか、シンジローさんとやり始めてレコーディング1曲目の曲なんですよ。
この曲で自信がついたり、これからラムジとしてイケるんじゃないかみたいな曲でもあって、後は回りに聴かせたりとかプレゼンした曲でもあって、今の大事なスタッフや回りの仲間達が動いてくれたりしたきっかけの曲なんですよ。
だからこの曲はすごく思い入れのある曲で、デビュー前からアルバムまでがとりあえずラムジ第一章の区切りにしようと、とりあえずそういうので締めとしてこの曲を出したくて。
――なるほど、「ラムレンジャー」って言葉は歌の中にはあんまり関連性がないんですよね。
山下:(笑)、実は間接的にあるんです。
――そうなんですか。
山下:この曲のイメージっていうのが、追い付けそうで追い付けないみたいな、今の状況だったり恋愛だったり相手に対してラムジが戦うぞっていう(笑)。
――なるほど、それで「ラムレンジャー」なんですね、勇ましい感じに。
山下:勇ましくないんですよ。「ラムファイター」とか何かそういうのなら勇ましいんですけど。
でも何とかレンジャーとか子供のヒーローっぽいじゃないですか、ちょっとこうどっか自信がないんですよね(笑)。
腰が引けつつ行くぞっていう感じなんです、なんかちょっと優しい感じじゃないですか。
――そうですね。
山下:あんまりイケイケにガッツリ行ってはいないみたいな、すっごくほわんとしたイメージなんですけど。
――じゃあ、腰が引けつつ頑張るというところでしょうかね。
山下:(笑)、戦うぞみたいな。
――(笑)なるほど、それでは今回リリースされるということで、やっぱり1stアルバムっていうのは特別じゃないですか。リリースされるという今のお気持ちというのはどんな感じですか?
山下:正直、ホッとはしてますよね。やっと出来たみたいな(笑)。
後、アルバムがラムジの第1章の締め括りみたいにしてたので、デビュー前から今までの曲を余すところなく全部出したんですよ。
だから今、ストック的なものが1曲もないんですよ(笑)。
この先ちょっとバタバタするなとか、不安はありますけど(笑)、でも気持ち良く全部バーッと出せたんで、スッキリはしてますよね。
やっと!やっと!って感じですよ。
――待望な感じですか?
山下:そうですね。シンジローさんと出会ってそして今のavexの人達と出会って、とりあえずアルバムをやってわかってもらおうと思って、アルバムを目標にしてて、そしてそのアルバムの中にDVDも入ってるんですけど、中にはミュージックビデオが収められてるんです。
それもデビュー前から決めてたことで、僕らはインディーズからやっていたわけでもないし下積みがないんで、デビューからが本当のスタートなんですよ。
だから知ってる人によりわかりやすく伝えたかったっていうのがあったんです。
ショートムービーなんかも僕が演じてはいるんですけど、ほぼ山下祐樹っていうキャラクターの生い立ちに沿ってるので、演じているというよりそのままやってる感じなんですよ。
それにストーリーとかいろんな絵だったり、僕の曲だったりを付けて、より僕の歌とかキャラをわかってもらおうと、それでアルバムにDVDとCDみたいな感じで付けたんで、今のところの集大成です(笑)。
――今の山下さんを出し切ってる感じ。
山下:出し切ってますね。だから6月に出るけど、7月位から全く曲がないので不安っちゃ不安(笑)。
――(笑)、これから作って行けば良いんですよ。
山下:そうですね。
――書籍の「ひとりぎみ〜太子堂純物語〜」の方も読まさせて頂いたんですけど、こちらも面白いですよね。
山下:すごいですよね。まさか本屋さんの店頭に自分のものが並ぶとは全く思ってなかったんで、なんかCDとはまた違った意味で新鮮でうれしかったです。
――小説もCDも出てっていう人はあんまりいないですからね。それも小説のモデルというか主役じゃないですか。
山下:そうなんですよ。嬉しい限りですよね。
――今回のアルバムは個人的に見てどのようなカラーの作品に仕上がったと思いますか?
山下:カラーは結構デビュー前からのストックの曲が結構多いんですよね。
で、新曲が何曲かだからカラーとかそんな気にしてなくて、ストックを全部出してるから、アルバムを作るっていうコンセプトの元に曲を作ってないし、曲順なんかもすごく困ったんですよ。
だからその点ではカラーっていうのは特にないですね。
でもやっぱりラムジ色っていうのは全部強くて、テンポが速い曲だったり、すごくヘヴィな歪んだ曲だったり、ピアノ調の曲だったりといろんな曲があるんですけど、僕が歌うことで、ロック調だったらそんなに激しく聴こえなかったりとか、速い曲は速く聴こえなかったりとか(笑)。
――いやいやいや(笑)。
山下:そうなんですよ。なんかやっぱりどっかほわーんとしてる感じが、どんな曲をやっても出てて、ま、ショボクレ野郎って言われればそれまでかもしれませんけど、頑張ってる、でもどこかこう頑張ってるように聴こえないみたいな。
それが良いんですけどね、なんか優しく聴こえるという良い意味で。
テンポが200ぐらいのメチャメチャ早い曲を歌っても、僕のメロディーと僕の声だと倍転に聴こえるというか、半分のテンポに聴こえちゃうんですよね。
それはたぶん僕の何か生まれつきのそういう(笑)、性格とかが出てるのかなと。
ロック調の「腕白宣言」とかそういう曲も、詞のモチーフとかプロポーズの曲だったりして、曲調はすごく前向きというか力強いんですよ。
そういうのもまだ経験してないことだったりとかいっぱいあるので、詞はシンジローさんが書くんですよね。
だからそういう経験してない部分を僕はイメージで歌ったりしてるので、良い意味でリアルには聴こえないみたいな(笑)。
シンジローさんがその歌を歌うと、もうブルース過ぎて濃すぎてしまうというか生々しかったりするんですが、僕が歌うことによって良い意味でポップス感が出てるらしく、それはアルバムで気づいたことですね。
なんかいろいろ出来るんだなみたいな。
――楽曲に関しては本当にバラエティに富んでいて、ただ山下さんが歌うことによってそのカラーが統一されてるだなっていうのはありますよね。
山下:そうなれた自信はあるし、やっぱりそう言われると嬉しかったですね。
なんか「ありったけオーラ」とか「CLICK ME!」とかいう曲はすごく速くて、一見、僕もすごくカッコつけて歌ってるんですが。
――(笑)
山下:でもそれは届いてなく(笑)、そのタイトルも「ありったけオーラ」って言って、出来るだけオーラを出したつもりなんですけど。
――あ、なるほど(笑)。
山下:アハハハ。
――そういう意味なんですね。
山下:そういう意味なんですよ。なんかやっぱりラムジ色っていうのがだんだん出来つつあるんだなっていう。
――シンジローさんが作る曲というのは山下さんの声がどの時点で一番良く響くかとか、すごく考えてる感じがしますよね。
山下:そうですね。もうわかってるんでしょうね。
後、仮歌をシンジローさんが録って僕に渡されて、僕が歌うっていう段階の時にそのイメージを覆してやりたいんですよ。
何て言うかそれ以上に「うぉ!すげぇ」って思わせたいし、それがリスナーの人に良い意味で伝わるじゃないですか。
それが二人の駆け引きというか、せめぎ合いというか。
ヤマはこのぐらいな感じで歌うんだろうなというのを想像してると思うんですけど、それ以上を歌ってやるみたいな(笑)。
やっぱりそういう良い結果が出ると二人ともすっごく機嫌が良いし、シンジローさんの期待以下だったり、僕のイメージ以下だとあぁーってなるんですけど、それがだんだん最近は前者の方が多く行って来たんですよ。
それがアルバムにドンと全部入ってる感じですね。。
――聴き応えがありますね。
山下:僕も歌い応えのあった曲達でしたね。
――私は個人的に「シンプル」という曲が好きなんですよ。
山下:マジっすか?あれはデビュー前からある曲で、僕が作詞をラムジとして初挑戦した曲です。
――なんか曲調もポップであるというのもあるんですけど、詞の内容が頑張るという行動に移す寸前っぽいじゃないですか。
山下:そうっすね(笑)。
――まさに「今!」っていうあの勢いを溜めてるところが良いんですよ。
山下:でもその「今!」っていう状況が変に好きなんですよ、行ってしまうと怖いので行けないし。
――(笑)
山下:その「今!」っていう状況の余韻を味わってたいみたいな詞なんですよ(笑)。
結局はビビってるんですけど。
――いやーでもきっとこの主人公の子はこの後、行くのかなって思う気はしましたけどね(笑)。
山下:(笑)行ってないんです。アハハハ。
――ありゃ!?(笑)
山下:行ってないっすね、この頃は確か。
――あー、じゃあ、今歌ったらまたちょっと違うかもしれないですね。
山下:そう・・・かなぁ(笑)。
――まだ自信が・・・。
山下:自信がない(笑)。
――では自分自身でこのアルバムの聴きどころっていうのはどんなところだと思いますか?
山下:やっぱりまずは「ラムレンジャー」ですよね。
やっぱりあの曲を聴いてもらって、他のを聴いてもらいたいみたいな、とりあえず「ラムレンジャー」を聴いて欲しいんですよ。
聴きどころっていうのもラムジの曲は全般的に生活の一部になってほしいというか、環境だったり情景だったり、気分だったりっていう変化の中にどの曲も当てはまると思うんですよ。
だからそれを聴いて、雨が降ってたりとか、映画を観た後とか、気分が悪い時とか、ドライブしてる時とか、そういう情景に当てはまるランキングに入れたらなっていうのはあるので、やっぱり聴きどころっていうのは、すんなり聴けるというところですかね。
変に生活の中に浮いてもいないというか、だから爆音で聴くより、普通に生活の一部として当たり前の様に聴いたら良いんじゃないかなと。
その反面、ドラマティックな展開の曲もたくさんあるので、すごく気分が盛り上がりたい時とかも合うと思うし、ただ落ちてる時とかも合うと思うし、入り込めるんではないかと思います。
映画を観た後みたいな気分になってくれたら嬉しいですね。
――そうですね。今回って「Chain」で武部聡志さんがピアノを弾いてるんですよね。
山下:はい、そうなんですよ。
――すごいビックリしましたねー。
山下:感動でしたね。シンジローさんの前の事務所の社長で師匠みたいな方で、その繋がりで頼んだらOKしてくれたんです。
もう単純に良い経験出来たなっていう感じですよね、あんな大御所の方と1st アルバムで共演出来るなんて。
――だってユーミンとかのピアノを弾いている方ですよね。
山下:そうですよ。一青窈さんとか。
――ですよね、だから新人でデビューのアルバムで一緒ってすごいですよね。
山下:良い経験ですよね。シンジローさんにとっても師匠じゃないですか、そのシンジローさんが腰が低くなってるのも面白かったし、僕にとっての師匠がシンジローさんだから、「ハイッ!ハイッ!」って言ってるような、そんな光景を見たことがないというか。
――ちょっとニヤッみたいな(笑)。
山下:なんか新鮮だな、俺とシンジローさんみたいな関係なんだなみたいな。
――今回のアルバムの制作の中で個人的にとっても頑張ったよ俺!っていうところを教えて頂けると。
山下:頑張ったところは作詞ですね。僕は実は作詞が苦手なんですよ。
デビュー前から課題を出されて提出したりとか、練習をしたりしてたんですよ。
その曲が出来る度に僕は僕で書いてたんですけど、最初ってなかなかラムジという自分のキャラも客観的に見れてなかったりとか、そういうのがあって、無難に怒られないようにだったり、当たり障りのないようにだったりすごく普通の詞を書いてたんです。
それを抜けるのにまず時間が掛かって、ある日シンジローさんに怒られるつもりで右脳で書いちゃえと、俺もそう書くんだけど曲というオケに、パッとそういう詞が浮かんで来るような詞を書いてくれと。
メロディーとその後ろにあるオケにはこの言葉しか当てはまらないみたいなのが、絶対出て来るから、朝4時位に飲みながらでも良いからみたいな。
それをやったら何となくふっ切れて来て、でもなんか北京語とか出て来ちゃったんですよね。
でもそのメロディーに頭にパッと浮かんで来たのが北京語という言葉だったので、それでもう怒られる覚悟で出したら、こういうことなんだよみたいな(笑)。
変に無難に書こうとするんではなくて感じたこと書けと、その後、自然につじつまも詞の内容も合って来るからと言われたんです。
あぁ、なるほどなって掴み出して、アルバムで何曲か書いたんですよ。
だからも慣れてないっていうのもあるし詞は大変でしたね。
後、頑張ったっていうより、ヤッベー!面白かったっていうのが175Rとの共演。
もう感動でしたね、友達っていうのもあるけど、もともと地元から追いかけてたメンツで、マチュアの頃に一緒に対バンしたりとかもしてたんですが、彼らがグーッ!と行って東京に行って、僕はそれを追いかけて、東京に遊びに行ってりしたら仲の良いミュージシャンや地元からのミュージシャンとか一緒にCDを出したりとか、ライブやったりとかしてて、すっごい楽しそうで。
その楽しそうっていうのは出すけど、悔しさは出せなかったんですよね。
彼らの前でなんか失礼な気もするし、負けな気もすると。
でも今回デビュー出来てそして遂に一緒に出来て、感動はもう最高潮でしたね。
そういうのもあるし、彼らの気持ちもすごく嬉しくて、彼らはもうなんて言うか売れてるわけじゃないですか、忙しいし。
その中で、今、僕らとやるっていうのは、セールス的だったり、会社的だったりっていうのプラスは絶対ないのに、ただ友達だからとか、楽しいからとかいう理由だけで、社会の垣根を越えてくれたり、なんかいろんなものをどうでも良いよって言ってくれる気持ちに感動して、なんかカッコ良いなと思ったんです。
俺もそんな奴になりたいなって思いながら歌ってたんですよ。
「PIECE」って曲も友情の歌なんですよ、だから敢えてチョイスしたりして、すっごく楽しかったしありがたかったし、もうずっとやってたかった。
レコーディングもすぐ終わっちゃったんですけど、あの日は一日中歌ってたかった方ですね。
――あの曲はやっぱり勢いがちょっと違いますよね。彼らもすごい頑張ってくれている感じがしますね。
山下:そうなんですよ。なんか楽しそうに地元のスタジオでリハしてる感覚でやってくれてて嬉しかったですね。
――山下さんもこれから、今度は反対の意味でとか一緒にやってあげられると良いですよね。
山下:そうですね。恩返ししたいなと思いますね。
――それではアルバムのお話とはまた少し方向を変えて、山下さんにとって歌うことというのはどういうことですか?
山下:おぉぉぉ(笑)、もうアレですよね、永遠のテーマですよね(笑)。
――結構、みなさんこの質問は答えに苦しむんですよね。
山下:いやー、でもそれは僕、結構、明確で僕にとって歌っていうのは話す延長なんですよね。
話すことって難しい気がするんですよ。
最近の新聞のCMとかであるけど、いろんな言葉には意味があったり、勘違いが生まれたりとか、伝わりづらかったりとか、結構人見知りになる原因っていうのは、いろいろ考えすぎちゃうんからなんですけど、歌うっていうのは、メロディーがあって、もう事前にモチーフがあって、僕の感情があって、すごく一方的ではあるんですが、でもそれが伝わってくれるというか、お客さんの顔だったりとか、そういうのがやっぱり気持ち良いので歌ってるというか、喋る延長線に歌ってるというか、伝えたいことの延長線というか、そういうのがたぶん歌を歌ってる理由だと思うし。
この間思ったのが喜んで貰いたいって思う感情がすごくあって、それにはやっぱり僕にとっての歌なんだなと。
何ていうのかな僕は人がやっぱり好きなんで、人に好かれたいし、喜んで貰いたい。
喜んで貰いたいっていうのは好かれたいからであって、それはやっぱり人間と人間ってコミュニケーションというのがすごく好きなんですけど、それが何人にも伝わるように歌ってるんだと思うんですよ。
喋ったり会話っていうのはちょっと苦手だから、その分歌でみたいな。
だから多くの人に好かれたいからじゃないですかね。
――なるほど、正直で良いですね。
山下:たぶんそうだと思うんですよね。
――山下さんにとってその方が、きっと一番ダイレクトに出来るんでしょうね。
山下:そうですね。喋るより歌ってる方が漠然とはしてるけどリアルに言いたいことが伝わるし、それを感じてる表情やレスの良さ悪さっていうのもわかるし、だからハッキリはしてるんですよね、会話だとオブラートで包めたりするし。
人と人っていうのには、やっぱり僕は歌が一番コミュニケーションが取れるんではないかと。
――なるほど、それでは客観的に見て山下祐樹という人はどんな人物だと思いますか?
山下:ハハハハ、わかんないっす(笑)。
――友達からは「山下君って○○だよね」とか言われたりするじゃないですか、そういう時って何て言われます?
山下:山下君って・・・・「見栄っ張り」です。
――えっ!?
山下:ハハハハ。
――そうなんですか?意外ですね。
山下:実は。でもその見栄っ張りを隠し切れてないので、ラムジみたいな詞になるんだと思うんですけどね。
――あぁーなるほど。
山下:だからたぶん僕を客観的に見てるのがシンジローさんなんですよ。
だからそういう詞になって、僕も気づいてはいるけど隠しているつもりで、でも隠しきれてないからなんか憎めない曲にのなるんではないかと(笑)。
――なんか意外でした(笑)。
山下:結構、見栄っ張りですよ。
――どういうところがですか?
山下:素直じゃないです。
――ホントはこう思ってるのに平気だよとか言っちゃう感じ。
山下:でも顔はこんなになってたり(笑)。
――じゃあ、意地っ張りなところもある・・・。
山下:ですね。人間っぽいと思いますよ。わかりやすい。
――意外な気がします。
山下:マジですか、どんな風に見えます?
――謙虚な感じ。
山下:謙虚な部分はあるんですけど、対象の人を信用するというか、あ、もうこの人は嫌われないなって思うと、ウワァーってなっちゃう(笑)、親なり例えば恋人なり、たぶん近い人にはなんかすっごくウワァーってなっちゃうんですけど、それを、あ、ヤバイって強がってるみたいな。
――なるほどー新たな一面を感じましたね。
山下:(笑)
――では一方、シンジローさんはどんな人物だと思いますか?
山下:えー、普段はクール、酔うとエロオヤジですね(笑)。
――良いんですか?(笑)
山下:わかんないっす(笑)。酔うとすっごく人とコミュニケーションを取りたがるというか、甘えたりとか、すっごい人間っぽいんですよ。
でも結構普段はクールですよ。
――そうなんですか。いつもblogとかに写ってる写真は・・・(笑)。
山下:ハハハ。はい、あれは酔ってる写真ですよ(笑)。
――変化後な感じで(笑)。
山下:はい、変化後です。
――良かった、ケンカにならなさそうですね。
山下:シンジローさんはクールな時に、僕にいろいろ言いたいことがあっても敢えて言わない人なんですよ。
怒んないです、あんまり、俺が気づくまで言わなかったりとか、で、酔ったら言ったりとか(笑)。
――そう思ってたんだーみたいな(笑)。
山下:あぁー、スンマセンみたいな。
僕のことをたぶん逆にこういろいろ考え過ぎてくれてるんですよ。
これで俺が言うことによって山の個性が無くなっちゃうんじゃないかとか、すごく慎重な人でもあるし。
――ものすごい愛情を持って育てられてる感じですね。
山下:パパみたいな感じですね。
――パパとか言って大丈夫ですか?
山下:大丈夫です(笑)。
――後でゲンコ張られるんじゃないでしょうか(笑)。
山下:アハハハハ。
――ではお話が変わりますが、山下さんが歌を歌う上で心掛けていることはありますか?
山下:やっぱりレコーディングとかって人が前にいないじゃないですか、さっき会話みたいな感じって言ったけど、前に人がいないとコミュニケーションって成り立たないじゃないですか。
でもレコーディングとかっていうのは、そういう時にいかにイメージするかっていう、ライブだったり人に向けて歌うっていうことだったり、そういうのを常に意識していて、やっぱりそういう意味で対象ってなると、僕が知ってる人やイメージが沸く範囲っていうのは、僕がわかる範囲のものなんですよ。
例えばライブのお客さんであったり、知り合いだったり、大事な人だったり、それをいかにイメージするかっていう。
だからライブとかはやりやすいですけどね、すぐ目の前にいる人達に向けて歌いたいっていうのがあるし、だからそういうイメージを常に持ってますね。
だからこのフレーズはライブだったらこうかなみたいなのが、常に何か伝わるかっていうのを考えたりしてます。
――いつも一人で歌っている時でもまだ見ぬ人に向かって歌っているっていうことですね。
山下:そうですね。だからそれが増えて行けば行くほど、僕の歌は良くなる気がするんですよね。
――変わって行きそうですね。ではもし明日からお休みが1週間貰えたら、何をしますか?
山下:実家に帰ります。アハハハハ。
――(笑)すっごい、大学生の男の子みたいな(笑)。
山下:寝て、起きて、メシ食ってを実家で繰り返したいですね。
――あぁ・・・お母さんとかに作ってもらって。
山下:作ってもらって。もう大好きなんですよ、地元が。福岡の小倉、北九州市なんですけど、帰りたいって毎日思ってます(笑)。
――ホームシックな子になってるんですね(笑)。
山下:ホームシックっていうかですね、もうヤバイですよ、うちの実家、チョー田舎なんですよ。空気とかチョー美味いし、部屋にヘビとか入って来るぐらい田舎なんですよ。
――ひょぇぇー、ヘビ。(汗)
山下:(笑)、もうホッとするんですよね。でも住めって言われたら刺激も少ないし、いろんな意味での感性なんかはそこじゃ養われないっていうのはあるんですけど、一週間ぐらいなら丁度良いなっていうのはあるんですよ。
ずーっと寝てたいですもん。
で、山とか昔、よくドライブして一人でボーっとしてて、そんなのをまたやりたいなという。
――それはでも故郷があって、東京があってというのがあるからですよね。
山下:そうです。帰りたいっす・・・。もうー帰りたくなって来た、今ので(笑)。
――突然、明日帰ったらちょっとビックリですね。
山下:この時期に(笑)。
――それでは自分の作品以外でお薦めのアルバムを1枚紹介して下さい。
山下:レッチリのアルバムですね。
――あー、出ましたもんね。
山下:それとダニエル・パウター、最近、鍵盤ロックみたいなのがすごく好きで、最近なんかすごく人気あるじゃないですか。
――ベン・フォールズの流れを汲む感じなんですかね。
山下:ベン・フォールズがメチャクチャ好きなんですよ。
――あぁー、なるほど。
山下:一番好きぐらいな。それでダニエルさんのを聴いて、おぉっと思って、結構あぁいう声に憧れてるんです。
なんかミックスヴォイス的なそういうのを歌いたいなって最近思ってたんで、あのアルバムは良いなと思いますね。
――それでは今後はどんなアーティストを目指して行きたいですか?
山下:さっきの話に通じますけど、単純に今よりもっと知ってもらって自分のイメージ力を上げたいし、歌うことによって多くの人が気持ち良くなり、それがお客さんに伝わって感動されればなっていうのもあります。
ラムジ第一章に引き続き、生活の一部というか、すごく身近なアーティストでありたいし、曲でありたいっていうのはありますね。
そしてアルバムという区切りが付いたので、第二章というのは新しいこともやりたいし、ライブもアコースティック・ライブからバンド・ライブになったりとか、詞を書いたりだとか、今、新しいことをいろいろやってるので、そういう意味でいろんな刺激を貰いつつ、ライブをやったから気づくこともあったり、何かやるから気づくことを曲に反映したりとか、ラムジに反映したりしたいなって。
大事な部分を残しつつ、新しいことはどんどんやって行きたいなっていうのはありますね。
――すごい成長が楽しみですね。
山下:はい。
――最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
山下:アルバムが出るので是非聴いて下さい。決して悪い(笑)音楽じゃないと思うので(笑)。
――謙虚ですね(笑)。
山下:えぇ、良ければ、試聴機でも良いので聴いて下さい。遠回しに買って下さいっていう(笑)、感じですね。
――ありがとうございました。
山下:ありがとうございました。
(Text By Takahashi)