倖田來未、初のベストアルバム「BEST〜first things〜」がリリースされた。
彼女の約5年間の軌跡が凝縮されたアルバムだ。デビューしてから短期間の間にベストアルバムをリリースするアーティストも珍しくない昨今、まさに待望のという言葉が相応しいベストアルバムだろう。

1曲目に収録されている「NO TRICKS」を除いて、2000年12月のデビュー曲である「TAKE BACK」から、ほぼ時系列的に収録されている楽曲を通して聴いて行くと、デビュー曲の時点で既に発揮されている高い歌唱力と、新人らしからぬ堂に入った歌いっぷりには驚きだが、曲を重ねる毎に急速に洗練されて行く様にもまた目を見張るものがある。
彼女がいかに高いポテンシャルを秘めたアーティストであったかは、並べられた楽曲のタイトルを見るだけでも一目瞭然なのではないだろうか。

女性シンガーは数あれど、視覚からも聴覚からも刺激を感じさせてくれる歌い手はそういない。
セクシーであるということのカッコよさを自覚した上で、果敢に自分自身への挑戦を続けて行く彼女の姿はある意味とてもストイックだと思う。そしてシンガーとしての実力も兼ね備えているからこそ、倖田來未はプロフェッショナルを感じさせるアーティストなのだ。

今回のベストアルバム「BEST〜first things〜」、くぅちゃんのファンには必携のアルバムであることはもちろんだが、彼女のことをまだよく知らないというリスナーには入門編にピッタリの一枚だ。
このベストアルバムでまずは一区切りという感じだが、今後の彼女からもますます目が離せなくなりそうだ。
女性のみなさんは彼女の凛としたスタイルを見習うも良し、男性諸君は彼女の魅力に一撃必殺ノックアウトされるも良し。まずは手にとってもらいたい。

倖田來未の快進撃はまだまだ続く。
よそ見してたら置いてかれちゃうかもよ。

直筆サイン