そこにあるのは溢れ出す至福のポップシャワー。 ジャケット写真のとびきりの笑顔に象徴されるが如く、まさに高野健一らしさに溢れた作品が出来上がった。 昨年12月5日に前作「Will」でシンガーソングライターとして、待望のメジャーデビューを飾った高野健一。 抜けるような青空に向かってジャンプするような、溌剌とした勢いを感じさせる1曲目「未来へ晴れるや」で幕を開ける今回の作品は、楽曲のスタイルは違えど、全編を通して伝わって来るポジティブなパワーだ。 ミニアルバムと少ない収録数ながらも、粒ぞろいの楽曲達が揃い踏みなのはもちろんだが、pal@pop時代のアルバム「pal@pop」に収録されていた人気曲「まあるいほほ」がセルフカバーとして収められてたりとバラエティに富んだ内容となっており、高野健一の魅力を存分に楽しめるアルバムとなっている。 そして忘れてはならないのは6曲目に収録されているのは「ラムのラブソング」。 彼自身の口から語られる、才能と実力に裏打ちされた自負は決して伊達じゃない。
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やがてギターの弾き語りなどの音楽活動も始め高校卒業後に初めてデモテープを制作。 その後、ストリートミュージシャン、アメリカでの日本語教師、500本ものデモテープを抱えニューヨーク〜ロンドンでメジャーレコード会社各社・ラジオ局に作品を売り込みに歩き回りながらの放浪生活、帰国後は長野の農家で住み込み生活、舞台俳優、六本木でバーテンダー・・・とユニークなキャリアを積み、迎えた25歳のある日いよいよプロの音楽家として活動することを決意し制作した作品「空想X」見事にオーディションを通過。その作品の完成度の高さと斬新さに注目したソニーミュージックが高野に対し異例の新人のレーベルプロデューサーとして契約、「空想X」で1998年3月にpal@pop名義でデビューを果たす。 翌年3月にはアート集団「GROOVISIONS」のキャラクター「chappie」のデビューシングル「Welcoming Morning」をプロデュースし大きな話題を集める。その後もプロデュース活動を続けるが、pal@pop名義の作品やアーティスト活動はデビュー作以来未発表だった。 2000年に入り自らのアーティスト活動をスタートすべくソニーミュージックからイーストウェスト/ドリームマシーンに移籍。 2001年5月21日、再び「chappie」をヴォーカルに迎えたシングル「the never ending rainbow」をpal@pop名義の作品としては3年ぶりに発表、同年4月にはフジテレビ「EZ!TV」のテーマ曲を手掛ける その後初のアルバムリリースに向けレコーディングに入り、ストリングスのレコーディングの為ルーマニアに渡るなど精力的にスタジオワークを行う傍ら、他のアーティストのプロデュースワークも行う。 2002年6月26日、1年ぶりのニューシングルは、pal@popのデビュー曲「空想X」を高野のヴォーカルによるセルフカバーとして発表され、同年8月にはファーストデビューアルバム「pal@pop」をリリース。 2003年に入っても積極的な活動を進め、10月には高野健一として詩集「悲しみの終わりに泣いてもいいよ」を発表。 現在、同詩集の発行部数は約1万部に達する。また第2作目となる詩集「僕は君が好きが続いてゆく」は2005年11月上旬に前作を上回る発行部数をつけて発売された。 また現在、CM業界、グラフィック界等で、最もコラボレイトを望まれるアーティストの1人として注目されている。最近では、トヨタ(プリウス)、カネボウ(リフトゥール)、ミスタードーナッツのCM曲、海外では韓国で発売中のコカ・コーラ社新製品のTVCMソングを担当している。 更にフジテレビ系全国ネット「スタ☆メン」のオープニング・テーマを手掛けている。 |
高野:そうなんですよ、大好評なんですよ。
――やっぱり笑ってる方が高野さんらしいですね。
高野:ハハハ、ようやくそこに気づいて頂いたということで(笑)。
――前作の「will」から約半年振りのリリースとなるわけなんですよね。
高野:前作が12月7日だったので、丁度、半年ですね。
――そうですよね。今回もミニアルバムなんですけど、これはどのような点を重視して作り始めたんですか?
高野:形態は何であれ、とにかく曲をいっぱい作りたいっていうのがあったので、
この半年で本当に結構な数を作ったんです。
その中で5月とか6月に出すミニアルバムに丁度良い曲を選んだら、この6曲になったという感じなんですよ。
――前回もそうでしたけど、たくさん作って行ってセレクトした結果がこういう感じになったということなんですね。
高野:そうですね。
――じゃあ、特にコンセプトとかっていうのはなく・・・。
高野:そうですね、でも全体的に言えるのはいろんな曲を作るにしても、より自分らしい歌っていうものを探求して作ってはいましたね。
――今回、個人的にも「未来へ晴れるや」はとても良い曲だなと思ったんですが。
高野:ありがとうございます。
今までの発表して来た曲ってこういうアッパーな感じのハジけた曲って意外とないんですよね。
高野:ないですね、うん。
――この曲はどんなところから出来たのか教えて頂けますか?
高野:この曲はもともと高校生の時に作った曲なんですけど、今回、自分の歌を作るに当たって、もちろん新しい曲もやりつつなんだけども、昔作った曲とかも録音し直してみた中の1曲ですね。
――どうして今、このタイミングだったんですか?
高野:出す理由としては作ってみたら、みなさんに好評だったっていうことだけなんです(笑)。
作る時としてはとにかくいろんな曲を歌いたかったっていうところですね。
――人柄としてはこっちに近い感じがしますよね。
高野:そうなんですよ、それは作ってみて改めて自分でもそう思っいましたね。
――サウンドも前作ってpal@popファンの趣味とはまたちょっと違う感じだったと思うんですね。
高野:はい。
――でも今回のってイントロとかも、pal@pop的な感じもするというとこで、pal@popから入ったというリスナーにも馴染みやすいんではないかと思うんですよね。
高野:前作は割と僕らしい歌っていうよりは、男性ボーカリストということに重点を置いたテーマであって、そういう枠組みを自分で作ってそこに当てはめようとしてた感じだと思うんですよ。
今回はもっとシンガーソングライターとかボーカリストとかっていうことよりもデカイ枠組みで、もっと自分らしいものって考えた時に、やっぱり詞とか音も含めて僕らしいものだと思うので、しみったれた曲ばっかりじゃなくて、アッパーな曲をやっても良いだろうみたいなところのイメージ作りの差別化は出来たかなと思うんですよね。
自分が歌い手であるっていう認識はさらに強まっているんだけども、誰かに似せるとかこうあるべきだとかっていうところはあまり意識せずに、本当に自分のやりたいことを追求した感じですね。
――今回の曲は本当に良いですよね。
高野:ありがとうございます。自分でも言うのも何ですけど、今回はかなり評判が良いんですよ。
自分の中で掴んだ感じはありますね。
――今までどちらかというとバラードというか静かな曲が続いていたので、似て来ちゃってる部分がちょっとあったなぁとは思うんですよね。
ここでパッとアッパーな曲を出してくれたっていうところは良かったなと思いますね。
高野:そうですね。
――シンガーソングライターの方の作品の詞の世界では俯瞰した風景をの中に置いて感情を描くことを得意としている人が多いと思うんですが、高野さんの歌というのはある強い気持ちの瞬間みたいなものがギュッと濃縮されて歌になってる感じがしたんですよ。
気持ちっていうことがまず前提であるので、そこが特徴的なのかなと思いますね。
それではこのことも聞いておかなくちゃと思うですが、6曲目にあの「うる星やつら」の「ラムのラブソング」をカバーしていますが、どういうところからカバーしてみようと思い立ったのですか?
高野:これもリリースするしないっていう以前に僕が好きな歌で、ライブとかでも歌いたいなと思ってて、ちょっとアレンジもカッコイイの思いついたんで一応デモとして録ってはいたんですよ。
それをみんなに聴かせたら良いってなったんで、じゃあ、入れますかっていう(笑)。
割と作るのは自発的にガーッといっぱい作ったんだけど、収録されるものに関しては割と僕は良い加減に選んだというか(笑)、みんなが良いって言うんだったら良いですよみたいな(笑)。
――(笑)。でも今回のバージョンは「ウッフン」が入ってないですよ(笑)。
高野:あー、そうですよね(笑)。
――あれ、足りないですよ(笑)。
高野:「ウッフン」はライブの時のお楽しみってことで(笑)。
――あっ、なるほどあの曲はライブで完結するんですね(笑)。
高野:そうそう(笑)。
――今回っていうのは特にテーマは決めてっていうのはなかったということなんですが、歌詞はやはり「愛」をテーマにしたものが多いですよね。
その詞についてどういうところからなのかなぁっていうのをお聞きしようかなと思ったんですよ。
「Yes.」とかも実は壮大なラブソングじゃないですか、そういうのってどういうところか書いたのかなと。
高野:それはあの(笑)、6月だからジューン・ブライドの人にとかがいるから、ウェディングソングっぽいのでも書いたらとか言われて(笑)。
――またそんな身も蓋もない(笑)。
高野:いや、ほんとに(笑)、「Yes.」っていうタイトルもスタッフの方が「アルバムタイトル「Yes.」ってのはどう?」って言ってくれて、「あーじゃあ、そうします」って言って(笑)、「Yes.」って曲も作りますっていう感じで作ったんですよ(笑)。
――いつもこう身も蓋もない感じの・・・(笑)。
高野:いや、でもそれが本当なんですよ(笑)。でも「Yes.」って良い言葉だなと思うんですよね。すごい全肯定じゃないですか、でも僕はもともと全肯定なんで、音にもそういう全肯定な感じが出て僕らしくなれば良いかなと思って。
――ものすごい壮大なラブソングだなと思って聴いてましたね。
高野:壮大ですよね。
――なんだかスケールが地球規模っぽいというか。
高野:最後は死んじゃいますからね(笑)。
――結婚式で歌えないじゃないですか(笑)。
高野:いやいやいや、そこは想像の世界で(笑)。
――今回もまたご自身のセルフカバーを入れているわけなんですが、こちらの点も教えて頂けますか?
高野:セルフカバーしたい曲って、pal@popのアルバムの中でも何曲かあるんですよ。
「その辺に在るだろう」とかは次のアルバムに入れようと思っているんですけれど、「まあるいほほ」はこのアルバムに合うかなということでみんなで決めました(笑)。
――高野さんの場合、曲がいっぱいあって出来てる中からチョイスして感じなんですよね。
高野:まぁ、時期的なものもあると思うんですけど、僕は今、すごい曲がいっぱい出来る時期なんですね。
曲がいっぱい出来る時期でもあるし、いっぱいいろんなタイプの歌を残したいっていう時期でもあるので、そういう意味では新しい曲、古い曲に拘らずとどんどん録音はしてますね。
――次はどんな曲が控えてるのか楽しみですね。
高野:だからもう既に次の秋のミニアルバムなんですけど、その6曲ともう1冊詩集を出せるぐらい、曲は出来てるんですよ(笑)。
タイミングが合えばそれこそ出したいぐらいの勢いで。
――なるほど。
高野:今年は豊作の年という感じです。
――出来ない時というのもやっぱりあるものなんですか?
高野:確かに去年のアルバムを出すまでは模索してた部分もあったので、すごい慎重になってましたよね。
「will」1曲取っても、1年以上ずっと歌い続けたりとかしてたし。
そういう経緯があってようやく到達したところだと思うんですけどね。
――pal@pop時代から見ていてどんどん変わっていく部分があってすごい激しいなーと思いますね。
高野:もうある意味、みなさんを裏切る勢いでというか、裏切るのが楽しみだったりもするんですよ(笑)。
――何をやるんでしょ、コワイですね(笑)。それでは今回のミニアルバムは客観的に見てどんな作品になったと思いますか?
高野:全肯定のアルバムですね。
――「Yes.」だから(笑)。
高野:うん(笑)、ポジティブなアルバムですね。
――でもこれは高野さんらしいですよね、ジャケットもそうだし「未来へ晴れるや」もそうだし。リスナーっていうのは歌の中にポジティブさを見出してたじゃないですか、それが前面に出て知らない人にもわかりやすりですよね。こっちの方が名刺っぽいかもしれないですね。
高野:そうですね。僕的には3部作じゃなくて(笑)、2部作の第1弾としたいぐらいの勢いなんですよ。
これを持って高野健一デビューというぐらいの(笑)、それぐらい変わりましたね、僕の中では。
――昔からのリスナーにしてみたら高野さんって本来はこんな感じだよねって思いますよね。
高野:そうですね、うん。
――ちょっと前は気取りすぎてた感じですね。
高野:僕のことを以前から知ってくれているファンとか、ライブを見に来てくれた人とかはたぶんそうやって言ってくれると思うんですよ。
でも僕のことをまだ知らないpal@popファンはたぶん、良くも悪くもその違いの差に戸惑うと思うんですよね。
そしてこれから僕のことを知る人には、もう絶対こっちの方が良いと思うんですよ。
やっぱり前作とかまでだと、今振り返るとやっぱり正直ちょっと迷いがあったんですよね。
これで良いのかなみたいな、これが高野健一なのかなっていう。
そういうところはもう払拭されて、100%揺るぎないところまで来たんで、そういう意味で本当にこれからだと思ってますよね。
――そうですね、ここからズンズン歩いて行くのかなっていう。
高野:そうですね。僕の中で1番大きな懸念というかずっと考え続けて来たことが、作り手としての自分と歌い手としての自分で、作り手としては今までpal@popとしてやって来ちゃって、「空想X」とか「welcoming
morning」とかが、あまりにも評価されたことがやっぱり僕の中でデカかったんですよ。
そのクオリティーなりその方向性を保ちつつ自分は歌わなきゃいけないんだみたいなのが、割とその十字架のように背負ってたんだと思うんですよね。
それが解き放たれた開放感みたいなものはすごいありますね。
――たぶん作れるし歌えるって器用な分だけ迷いはあるんだろうなと思いますね。
高野:そうなんですよね。
――例えば何かでしなきゃいけないっていったら、大抵のタイプのものは作れるし歌えるんだと思うんですよね。そこから自分らしさですよね。
高野:はい。
――これからまた次作とかもどうなるか楽しみですし、今回の作品は高野さんのことを知らない人に是非聴いてほしいですね。
高野:そうですね。今、アルバム単位で音楽を聴いたりとかっていう人もだんだん減って来てて、iPodでもそうだけどshuffleで聴くじゃないですか、是非shuffleして聴いて頂きたい。
どの曲にも負けないです、どのアーティストにも。
まず歌がデカイですしね(笑)、ちゃんと聴こえますから歌が(笑)。
――実は男性シンガーソングライターで明るいポップな曲を歌う人って新人の方では意外と少ないんですよね。そこでカラっとした感じは新しいと思いますよ。数年後にはデカくなってほしいなという気はしますね。
高野:なりますよ、時間の問題ですからね。
――そんな強気な(笑)。
高野:もうだって特等席が空いてますからね、そこに座るだけなんですよ。
――またそんなナマイキちゃんな発言を・・・(笑)。
高野:ワハハハハ、もう34ですから良いんですよ、何言ったって!(笑)
もう若気の至りじゃないからね、何言っても間違いない(笑)。
――いやいや、困りましたね(笑)、これがないともっと良いですよ(笑)。
高野:アハハハ、そうですか?(笑)
――思ってても、僕なんていやそんな・・・って言う方が美徳ですよ(笑)。
高野:アハハハ、全肯定ですから、それがあっていやいやって言うのは全肯定にならないですから(笑)。
――じゃあ、この強気な面も書いておきますね(笑)。
高野:もう是非是非(笑)。
――前回は歌ってどういうもの?っていうのをお聞きしてて、今回そこでお聞きしたかったのは、どうして歌を作るってことを選んだのかなっていうことなんですよ。サッカーとかもやってたし、演劇も確かやってましたよね?いろんなことが出来た訳じゃないですか。
高野:でも一貫して言えることは、やっぱり音楽やってる自分がいるからこそ、ちょっと他のこともやろうかなっていう感じではあったんで、並列で選択肢の一つではなかったのは確かですね。
それはもう物心ついた時から頭の中でずっとメロディーが回ってたし、音楽が自分のコアにあるっていうのは相当幼い時から自覚はあったんで。
――そうなんですか。
高野:そうですね。だから後付けで選んだっていうよりは、自分は音楽が真ん中にあって、じゃあ他に何しようっていう。
――それは必然と言うかマストでそれがあって、尚且つという話だったんですね。
高野:そうですね。
――じゃあ、もう作らずにはいられなかったということなんですね。
高野:その表現もまたちょっと違うというか、もう作ってるっていう(笑)、別に何も考えなくても作ってるんですよね。
喜怒哀楽とかの感情抜きにもう作っちゃってるという感じなんですよ。
――なるほど、でも一見すると高野さんってあまりミュージシャンっぽくない雰囲気ですよね。
高野:ミュージシャン然とするのは、苦手というかあまり好きじゃないですね。
――そうなんですね。見るとバンドやってそうだなってわかる人も多いじゃないですか、あんまりそういう感じじゃないところですごく不思議ではあったんですよね。誰々の曲の影響が色濃く出てるとかもないし。
高野:自分の中にやっぱり音楽がメインであるんだけれども、でも自分は自分っていう気持ちもすごい強いので、やっぱり他のミュージシャンとかアーティストとかのように、そういう空気を醸したくないみたいなのはすごいありますね。
――そこは高野さんの個性なんですかね。
高野:悪く言えば自意識が強すぎするというか自己中心的というか(笑)。
――大丈夫ですよ、獅子座はそういうものなんです(笑)、私も獅子座なんで(笑)。
高野:(笑)
――それでは高野さんをよく知らない人のために少しプライベート的なことをお聞きします。
高野:はい。
――今、音楽以外で興味を持ってるものを教えて頂けると。
高野:うーん、今は音楽しかないかなぁ・・・。
人に言えないような趣味はいっぱいあるんですけど(笑)。
――な、なんでしょ?人に言えない趣味・・・(笑)。
高野:たぶんそこを話してったらキリがないというか、多重人格っぷりが炸裂してしまうので。
――怖い(笑)。
高野:うーん、どうしようかなぁ。でもblog作るとかmixiとかGIFアニメとか、写真アップして日記書くのはすごい楽しいですね。
――じゃあ、どちらかと言うとネットワーク関連ですかね。
高野:そうですね。
――温泉で自分の写真を撮るって言うのかなと思って、私は期待してたんですけどね(笑)。
高野:それも含めてなんですけど(笑)、そういう意味ではGIFアニメ、今、一番ハマってるかもしれないですね。
――作ってるんですか?
高野:僕、blogに動画を載せてるじゃないですか、あれは携帯で撮った動画をパソコンでコマ割りして、アニメ風にして上げてるんですけど。
――(笑)。
高野:それの作業が結構楽しくて。
――そんな手の込んだ作り方で上げてるとは思いませんでした(笑)。
高野:あれは結構面白いですよね。
――あれ、すごいですよねー。
高野:面白く動きを見せるのがポイントなんですけど。
――なるほど(笑)、それでは客観的に見て高野健一という人はどんな人物だと思いますか?
高野:えー、自分で?(笑)
――スーパー・ベリー・スペシャルとか言われたらどうしよう・・・。(ボソッ)
高野:え?スーパー・ベリー・スペシャルではあるけど、でもそんなダサイ言い方はしないなぁ。
――あぁっ(笑)。
高野:まぁでも 「Yes」ですよ、全肯定ですよ、やっぱりすごいポジティブだと思いますよ。
ってかバカですね。
――えっ!?(笑)
高野:人が思うほど頭良くないと思うんですよね。
っていうか例えばこうやって言葉系の人と話すと楽しいんですけど、でもそれってやっぱり僕のある限られた一面でしかなくて、トータルで考えるとそんな頭使ってないんですよ、僕。
だから 「Yes」だとか全肯定っていう、語感が持つポジティブさよりも、もっと真っ白な光みたいな感じで頭の中は割と真っ白だったりするんですよね。
そのなんか光る感じを音にしたいとか、歌にしたいとか作品にしたいっていう。
だから雑念のないものを作りたいですね。
――高野さんって第一印象と実は結構違ったりするんですよね。だから頭脳派とか知性的な感じと思いきや天才肌だったりとか。
高野:まぁ、だからポンと出来るところと、出来ないところっていうのをすごい自分では明確にわかってるんで、出来るところはやりつつ、出来ないところはやっぱ努力して行かないといけないし。
バランス的にどっちが多く見えてるかだと思うんですよね。
やっぱりいろいろ喋ったりするっていう方向で人と接してる時はそれなりに喋るし、喋らなくて良い時は喋らないし。
例えばクラブとかで踊ってる時とかは全然喋らないし、そういう所で友達とかと遊んでる時はホント高野ってバカだなってみんな思ってると思うんですよ。
――(笑)
高野:で、こんなこと喋ってたら「お前、何カッコつけてんの」ってことになるわけですよ(笑)。そういう側面もあったりするので、トータル的には自分が多重人格だとは思いたくないので、なるべく言葉とか理論とかそういうところを抜きに全て一緒になった真っ白い光であれるようにいたいなと思いますよね、イメージ的な話ですけどね。
――すごいですね、なんか、今まで答えた人とは違う感じですね(笑)。
高野:(笑)、でも例えば誰に対してもそうやって接するべきだと思うんですよ。
やっぱり疑いなく真っ直ぐその人の目を見て、ちゃんと信頼関係とかリスペクトとかっていうのはまず言葉よりもエネルギーだと思うんですよね。
こっちが100%純粋なポジティブさを常に相手に対して与えられるようにいたいなと思いますよね。
それは30歳過ぎた辺りからすごい強く思うんですけど、接する人が年下の子が多くなって来るわけじゃないですか。
そうなって来ると、今まで目上の人とかに遠慮してたりしてた部分が減って来るんで、伝えなきゃとか教えなきゃっていうところはもうちょっと遠慮してられないので、それはその彼ら、彼女達のためにやっぱり僕が思ったことは真っ直ぐ伝えたいと思いますよね。
それが楽しいことバカなこと、ちゃんとしたこといろいろあって良いと思うんですけど。
――人というのは深いですね。それではもし明日から1週間お休みをもらえるとしたら何をしたいですか?
高野:旅行でしょう、海外旅行(笑)。
――普通過ぎますよ(笑)。
高野:アフリカとか行きたいです。
――えー、何かルックス変わって帰って来そうでイヤですね。
高野:えー?(笑)、1週間じゃ変わんないと思いますけど(笑)。
――変わんないですかねぇ(笑)、すごい密着して暮らしたりしそうで(笑)。
――じゃあ、旅行ということで。では自分の作品以外でお薦めのアルバムを1枚紹介して下さい。
高野:曲だとダニエル・パウターの「バッド・デイ」ですね。
――この曲がお薦めということで。それでは今後、音楽の上で挑戦してみたいことはありますか?
高野:こないだ下北でパーカッションとキーボードと一緒にやったんですけど、バンドが楽しいなと思ったんですよ。
ちょっとバンドやりたいですね。
――では最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
高野:お願いだから買って下さい(笑)。
――ありがとうございました(笑)。
高野:ありがとうございました。
(Text By Takahashi)