ギター・レスで迫力の有るサウンドを醸し出す3ピースバンド、Keane( キーン)。美しい旋律をたどるピアノ音が中心となり、シンプル且つダイナミックな楽曲の数々を生み出している。

日本デビューが決定する前に、既に輸入盤のシングルが国内でも出回り、シンプルなジャケットは特に人目を惹く物と言うわけでもなかった。が、実際 に試聴してみるとそのジャケットが示す様に、シンプルで非常に聴き易いサウンドが心を打った。
ピアノ音が主体となったその美旋律は、聴いた者だけが実感出来る、ある種神秘的な空間を繰り広げており、その世界観に惹き込まれてしまう人々 も少なくはないだろう。
ドラムとピアノのみと言う今時珍しい楽器編成も注目を浴び、言葉だけで受け止めてしまうと、とても軟弱な仕上がりを想像してしまうかもしれないが 、優しく、そしてダイナミックに響く楽曲の数々を一聴すれば、想像を覆されてしまうはずだ。

かつてトラヴィスの前座もこなした事が有ると言えば、Keane(キーン)がどんなサウンドを奏でるアーティストか想像出来る だろうか？あの、心を擽る様な切な気なメロディーで多くのリスナーの心を魅了する彼等と同様に、Keane(キーン)もまたそんなサウンドが満載である。
世界的にも人気を帯びたコールドプレイのサウンドにも実に近い 部分に位置しており、ピアノとドラム、ヴォーカルのみの編成と言うシンプル過ぎる位のバンドが注目される事は、ここ最近はなかっただろう。

BBCが選ぶベスト・ニュー・カマーにも選ばれ、UKアルバム・チャートでも初登場第一位にランクする等、UKでブレイク中の、日本でも今、最も注目 度の高いニュー・カマー、Keane(キーン)。そよそよと癒しの風を 受け止めたい方も、ガレージ旋風に些か疲れてしまった方も、一度彼等の音楽に触れてみては如何だろうか。 　　　　　　　　　　　　　

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