☆GOING UNDER GROUND特集☆
真摯(しんし)という言葉がある、意味は「真面目でひたむきなこと」。 吐く息が白くなるような寒い夜に、歌の中の主人公達は夢だけをトランクに詰めて、今まさに旅立とうとしている。そんな映画のワンシーンを思わせるような冒頭から、この曲「同じ月を見てた」は始まる。未来への希望よりも、心の中の大部分を占めている不安や心細さという心の機微が聴き手にリアルに伝わって来る、シリアスで切ないラブソングだ。この曲の中では甘い愛の言葉などは登場して来ないのだけれども小さな手を握り締める「僕」の手に、寄せ合っている二人のお互いの肩に、冬空の下での微かだけれど確かなぬくもりを感じさせるのだ。 サビにかけての松本素生の迫力のボーカルが、歌の世界をドラマティックに盛り上げて行く。 Drの河野丈洋の作詞・作曲によるカップリング曲「サムネイル」もまた、成長して行く上で捨て去って行かなくてはならないものを乗り越えてそれでも前に進んで行くという、前向きな気持ちにさせられる1曲。「歌がそっと流れたら それをつかんで」のくだりが、控えめだけれども何とも心を捉える一節だ。 彼らの作品の中に登場する登場人物達の心情は、どんな曲でも聴き手の心に自分自身の気持ちとして投影させることが出来る。松本素生が歌いかける「君」は今まさにゴーイングの音楽を聴いている「君自身」を思わせるのだ。だからこそ彼らの歌の中での「君」に対する言葉の数々は、泣きたくなる程の切なさを持って聴く者の心に響いて来るのではないだろうか。 来年初頭にはニューアルバムリリースも予定されているという。3rdアルバム「ハートビート」で胸キュンロックとして確立されたスタンスを踏まえた上で、これからのゴーイングの方向性を占う意味でも、今回のシングルは重要な位置を占めていると思う。 松本素生の暖かみを持ったボーカルは冬が似合うような気がする。 本格的な冬を迎えるこの季節、GOING UNDER GROUNDの曲を聴きつつ心を奥をほんのりと暖めてほしい。
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Vo. 松本素生 メールインタビュー
――今回の新曲「同じ月を見てた / サムネイル」は前作「サンキュー」に続いてのセルフプロデュース作品ですが、どのようなサウンドに仕上がりましたか?
寒い冬の感じの音に仕上がりました。
――今回の作品のテーマがあったら教えて下さい。
特にテーマは無いんですが、「今のゴーイングの音」だと思います。
――今回、新しくチャレンジしたことはありますか?
コーラスを結構入れてみました。
――この作品で一番伝えたかった想いはどんなことですか?
「同じ月を見てた」という事です。
――GOING UNDER GROUNDだからこそ持てる強みは何だと思いますか?
メンバー全員、自分達の音を愛している事です。
――作品を作る時にいつも心掛けていることはありますか?
正直で素直な心です。
――GOING UNDER GROUNDが作り出す作品として、これからも大切にして行きたいことはどんなことですか?
歌心(うたごころ)ですね。
――自分達の音楽はどんな人達に聴いてもらいたいですか?
「今を生きている人達」に聴いてほしいです。
――メンバーのみなさんにとってGOING UNDER GROUNDとは?
生活そのもの。
――ライブツアー中で一番楽しみな事は何ですか?
ライヴそれ自体が楽しみです。
――ツアー中の楽しいエピソードがあったら教えて下さい。
今まわっているツアーで新しいエピソードが生まれると思います。
――音楽以外で最近ハマっている趣味はありますか?
タップダンス
――もし明日から突然、1週間のお休みがもらえたら何をしたいですか?
旅行に行きます。
――コレクションしているものがあったら教えて下さい。
アナログ・レコードです。
――メンバーのみなさんにとって一番、大切なものは何ですか?
「日常」を大事にしています。
――最近、読んだ本をあったら教えて下さい。
「流星ワゴン / 重松 清」
――今、一番食べたいものは?
米!
――好きな映画を1本紹介して下さい。
「スケアクロウ」です。
――GOING UNDER GROUNDのファンのみなさんにお薦めアルバムを紹介するとしたら何のアルバム?
GOING UNDER GROUNDの2ndアルバム「ホーム」です。
――最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
音楽は素晴らしい!
松本素生(Vo&Gt):日本一のおせんち野郎。感激屋
中澤寛規(Gt&Vo):浦和レッズをこよなく愛す童顔青年
石原聡(Bass):イケ面担当、サッカーが得意なアクティブ派
伊藤洋一(Key&Per):礼節&仁義を重んじるニクイ奴、典型的な優男
河野丈洋(Dr&Cho):群を抜く書斎派。知的&寡黙。SサイズのTシャツを愛用中