デビュー以来、着実な成長を続け、海外からも高い評価を得ているギルガメッシュのニューアルバム「MUSIC」が11月5日にリリースされた。
前作のアルバム「Girugamesh」以来、約1年ぶりのリリースとなる今作は、ライブで盛り上がれる曲を作りたかったという言葉の指し示すとおり、アグレッシブな楽曲が目白押しというだけでなく、前作に比べデジタル色の強いサウンドの起用や、ヴォーカル面でも左迅がラップに挑戦していたりと、チャレンジ精神に溢れた内容となっており、バンドとしても大きな成長を遂げた1枚となっている。 ギルガメッシュは音楽に嘘をつけないバンドだ。 そんな彼らがまさに直球勝負「MUSIC」という、至極ストレートなタイトルに冠したということは、言わずもがな自他共に認める名盤と言わずして何と呼ぶ? 現在、ニューアルバムを引っ下げて全国47都道府県ツアー真っ最中の彼ら。 近い将来にデカイことをやらかしてくれそうな、そんな頼もしさも感じさせてくれる彼らのサウンドを今すぐチェックすべし! ◆プロフィール◆ Vo:左迅
Birthday:10/13 blood:O height:168cm weight:52kg Gt:弐 Ba:愁 Dr:Яyo ◆Live◆
47都道府県ツアー”CRAZY TOUR 08-09”IN JAPAN
CRAZY TOUR 08-09 IN JAPAN TOUR FINAL“CRAZY CRAZY CRAZY” 2009年3月22日(日) SHIBUYA-AX ※詳細はオフィシャルサイトをご確認下さい。 http://www.girugamesh.com/live.html |
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――まずはお互い自分以外のメンバーの印象を一言で表して頂けますか?
左迅:ギターはバカで。
弐:(笑)
左迅:(笑)、ベースはリーダーなんでお父さん的な存在で、ドラムは・・・イメージですよね?
――すごい左迅さんを見てますよ(笑)。
左迅:ドラムはボス猿ですね。
愁:(笑)
Яyo:良いんじゃないですか。
左迅:はい、そんな感じです。
――すごいですね。お父さんっていうのがちょっと印象的でしたね。
愁:老けてるんでしょうね。ハハハ。
(一同笑)
弐:左迅は友達です。で、愁さんが父ちゃんって感じで、Яyoは弟です。
――家族っぽい・・・。
弐:はい、そんな感じですね。
愁:ハハハ。
Яyo:家族っぽいっすね。
――左迅さんだけお友達なんですけど。(笑)
左迅:、俺だけなんか除外されてるじゃん(笑)。
弐:いやいや、接し方だよ。同じラインっていうか同レベルってことだよ(笑)。
愁:2時間前までおめぇとバンド組みたくねーって聞いたような気がする。
左迅:おめぇとバンド組みたくねぇよ(笑)。
弐:俺もだよ(笑)。
――ヤバイですね、解散の危機ですね(笑)、では次はどなたが。
愁:左迅君は野生的なイメージというか本能で動く人で、ギターは小学校から一緒で部活とかも一緒だったんで仲間って感じで、Яyoは若頭的なポジションというか、裏のボス的な(笑)、そんなイメージがあります。
――裏番なんですかね(笑)。
愁:そうです、そうです(笑)。
Яyo:ボスらしいですね。
――(笑)。
Яyo:俺はまず・・・左迅は印象的にバカですかね、やっぱ。
――えぇぇ・・・(汗)。
左迅:(笑)。
Яyo:バカですね。ギターの弐も・・・バカかな。
(一同笑)
弐:それだけかよ!
Яyo:同じラインって感じですね。でもコイツと結構一緒に居ることが多いんで、何か作ってる時とかも、後ろでちょっと支えてくれるかな。こっちの方がちょっとポイントが上かな。
(一同爆笑)
左迅:何だそれー。
Яyo:いやまぁ、そうそうお前も良いとこあんだよ。
左迅:(笑)、そんな優しさいらねぇよ。
Яyo:(笑)、やっぱ愁さんはまとめてくれるからお父さん的な存在かな、リーダーですね。
――何かお話をお伺いしてるとケンカするほど仲が良いっていう感じがしなくもないんですけど。
愁:ケンカは多いですね、僕ら。
Яyo:しますよー。
左迅:そうですね。
愁:平気で海外でも日本でもスタジオでもどこでもやりますね(笑)。
――そうなんですか、なんかイメージでは半泣きでグーで殴り合いとかしてそうですね(笑)。
愁:ある程度、二十歳超えたんで、もう言葉で対応出来るんですけど(笑)、ま、確かに暴力もたまに・・・、ハハハハ。
――えー、そうなんですか?(笑)
愁:アグレッシブなバンドですね。暴力とかじゃないです、アグレッシブなだけです。アハハハ。
――お話を聞いていると、とても仲良しそうな感じがしますね。
Яyo:基本的に仲が良いですね。みんなで旅行とか行ったりするので。
左迅:レコーディングでずーっと1ヶ月位一緒でもうイヤイヤになってるのに唯一の休みをメンバー全員で旅行に行ったりするぐらいの仲なんで(笑)。
――すごいですね。他のお友達とかとはあまり遊ばないんですか?
左迅:友達あんまりいないんで・・・。
Яyo:いないんだよな・・・(笑)、友達はみんな社会人だったりするんで、俺らが休みの期間の時とかに都合が合わなかったりもするんで、結局この4人で固まってしまうわけですね。
――そう考えると休みも一緒で良いですね(笑)。
Яyo:そうですね。
――便利ですものね。
Яyo:便利っちゃ、便利ですね(笑)。
――すごい珍しいですね。意外とみなさんオフは別々とかだったするんですけどね。
左迅:それはよく言われますね。
――それは貴重ですよ、ぜひぜひそのままで仲良くして下さい(笑)。
愁:(笑)。
左迅:そうですね(笑)。
――ではアルバムのお話をお伺いしようと思うんですけれども、11月5日にフルアルバム「MUSIC」がリリースされるんですけれども、アルバムが出来上がって、今はどんなお気持ちだったりしますか?
Яyo:とりあえずやっとレコーディングが終わったなみたいな感じです(笑)。
――レコーディングは長かったんですか?
Яyo:そんなに長くはなかったかな、1ヶ月位かな。
左迅:濃かったよね。
Яyo:そうだね、1日1日が濃くて、長くて(笑)、ちょっと疲れましたね。
――では今は終わって開放感に浸っている感じ。
Яyo:ようやく休めるかなと、これから僕らの夏休みなんで(笑)。
――そうなんですね(笑)。
左迅:レコーディング中はずっと没頭していたんで、客観的に見れなかったんですけど、完成して家で聴いてみて、今までのギルガメッシュの根源はありつつ、いろんな新しいものに挑戦したアルバムなんで、いろんなものに挑戦できたし、渾身の力を振り絞ったアルバムなんで、自信作だなっていう感じですね。
弐:苦労した甲斐があって、良い作品になったっていうのは一番嬉しいですね。
愁:今回、楽曲の面でギターとドラムを中心に制作をして行ったので、曲毎に客観視して見れたというか。
だから純粋にやべぇ、かっけぇじゃん!って思って、じゃあ、後はこれを上手く演奏して楽しめれば良いかなとは思ったのが率直な意見です。
――今回のアルバムタイトルはまさに直球な“MUSIC”なんですけれども、このタイトルにしたのはどんなところからだったりするんですか?
愁:これは仮タイトルで「MUSIC」っていうアルバムタイトルを付けていて、特に深い意味はないっていうか、率直に俺らの音楽がここに詰まってますよっていうだけで、なんとかMUSICとか、MUSIC
OF なんとかとかわかりにくいのはイヤだったんですよ。
だからЯyoが曲を作る時の貫くところが良い意味でのポップさとか聴きやすさ、わかりやすさっていうのを貫いてるから、タイトルも自然とドカーンって感じでわかりやすくて、僕ららしいタイトルの付け方かなとは思いますね。
――直球であるということは自信があるっていうことなのかなというのはありますよね。
これが自分達なんだから見てねっていうところで捻る必要がないっていうか、自信作っていうとこなのかななんていう印象がありましたね。
左迅:直球勝負でも自信満々に出来るから、こういうタイトルを付けられたんじゃないかなと思いますね。
――3作目にして足場がキッチリした作品が出来ているということですね。では今回おのおの自分の中ではどんなカラーのアルバムになったなという印象がありますか?
愁:僕はブラックっていう印象がありましたかね。
黒に勝るものはないなって思います。
――例えば前の作品とか他のはどんなカラーだったりっていう印象がありますか?
愁:前のはいろんな色があって、全部混ぜたら結局黒になるじゃんみたいな。
今回もそれに近いっちゃ、近いんですけど(笑)、根源はたぶん全部変わってないと思うんですよ
やっぱりЯyoメインでやってるっていうのもあるし、そういう部分を貫いてるんで、それにちょっと縁取りの黄色とか赤が加わっただけというか、豪華な立体感が出てる感じ(笑)、僕はそんなイメージですかね。
Яyo:今回は色っていうか、もうジャケット写真のイメージそのままですね。
――これが今の作品を表している感じ。
Яyo:そうですね。これが一番強いかなって感じですね。
色というか、この写真が今の俺達みたいな。
左迅:デモの曲を全部聴いて、こんなイメージだろうなっていうところで撮影したんで、そういうところでリンクしてるんじゃないかなっていうのはありますけどね。
弐:うん、そうですね。
――モノトーンともちょっと違うんですよね。
左迅:そうですね、白黒じゃない。
Яyo:黒、緑、わかんないな(笑)。
――何となく言わんとしていることはわかりますね。みなさん同じ感じですか?
左迅:そうですね。
――では今回のアルバムを制作するに当たってチャレンジしたことありましたか?
左迅:ヴォーカルでチャレンジしたところは楽器隊の作っているリズムを生かしつつ、更にリズミカルに聴かせるような歌を歌うっていうのを気に掛けてやってみたり、あと結構ラップが多いアルバムになってるんで、ラップに挑戦してみたりっていう、そういう今まであまりやってなかったことを取り入れたかなっていう感じですね。
――ラップはゲストの方を呼んだりしたのかなって思って聴いていたんですよね。
左迅:6曲目の「evolution」っていう曲だけ、女性ボーカルのコーラスを呼んでるぐらいで、後の曲は全部、自分で歌ってますね。
――じゃあ、ラップも・・・。
左迅:そうですね。
――すごいですね。
左迅:いえいえ(笑)、でももともとバンドやる前からそういうのを聴いてるのが好きだったんで自然と。
――なんかラップが入ってるなぁと思って、これは呼んだのかしら?なんて思って聴いていたんですけど、自分でトライしていたんですね。
左迅:そうですね、自分で全部歌ってますね。
――歌詞は全部、左迅さんが書かれているんですよね?
左迅:そうですね、はい。
――聴いているとふとした時の耳に入ってくる単語がとても印象的というか、ハッとさせられますよね。
左迅:回りくどい言い方より、Яyoが求めてるわかりやすいっていう音楽があって、そこも僕の中でわかりやすいっていうのを突き詰めたら、こういう素直な言葉が出て来るっていうか、やっぱりそっちの方が耳に残ると思うし、伝わりやすいと思うんで、結果的にこういうスタイルになったって感じですかね。
――詞が敢えて捻らないで言っているところが真っ直ぐで良いですよね。メッセーが伝わる感じがしますね。
左迅:それは自分でも意識してやってるところなんで。
――ライブとか楽しみですね。
左迅:ライブ映えがする曲ばっかりなんで、早くライブでやりたいなっていうのはありますね。
――それでは他のみなさんはいかがですか?
Яyo:打ち込みの数を前回よりも増やそうかっていうところと、後は敢えて聴き入っちゃうようなメロを使うのはやめようかなと思って、前回のが結構メロディアスだったりするんで、今回はリフから何から攻撃的に行きたいなと思ってて、ライブ映えするような曲ばっかりなんで、そこを挑戦したかなっていう感じですかね。
――「evolution」とかライブでみんな掛け合いみたいになりそうですよね。
Яyo:そうですね、あれはたぶん楽しいと思うんですよ。
ライブのことをまず第一に考えて作った感じですね、今回は。
弐:そうですね、ギターに関しては前作と比べると、そこまで今回フィーチャーはさせないっていうか、別に良いかなみたいな感じがあって、曲も打ち込みとかシンセサイザーの音をもっと入れたい作品だったので、やっぱりそっちの方ですかね。
ガーッと集中したのは打ち込み、シンセサイザーの音の方ですね。
――今回、確かにデジタル色が強いですよね。
Яyo:そうですね。
弐:そういう音源にしたいってЯyoから聴いてたんで、バキバキな打ち込みとかも入れた方が面白いんじゃないかなみたいなのがありましたね。
愁:ベース的には今までデモを貰って、曲をイメージせずにベースラインを作ってた。
全部作ってたって言ったら、たぶん嘘になるぐらい、自分のエゴも入ったりしてたんですけど、今回は作曲者とか、仮メロとかも入ってるんで、ほんと邪魔しないようにっていうのと、どういうふうなニュアンスでこの曲は伝えたいんだろうなっていうのをすごく考えるようにしたのと、あとはレコーディングしながらいろいろ試しましたかね。
Яyoとか、ブースにいる僕とエンジニアさんとかもみんなで話して、ここにこんなの入れたら面白いかもねっていうのでどんどんやってみたりとか、挑戦って言ったらそんなぐらいですね。
――それは、俺が俺がっていうのからベーシストとしての自分っていうのを見れるようになったっていうことですよね。
愁:言われてみたら、そうかもしれないですね。
――では全曲そうだとは思いますが、アルバムの中で敢えてこだわった面というのはありましたか?
愁:Яyoがよくメンバーに言ってたのは、激しい曲でもポップさってあると思うっていう点を貫くっていうのと、歌をフィーチャーさせたいってこと。
左迅はメシで俺ら楽器陣はたくあんになるぞって言われたのと、あとはデジタル要素も足してみて、前回やりきれなかったとこもやってみたいっていうのもあったんで、その辺じゃないですかね。
Яyo:ポップさですかね。俺達の言うポップっていうのはわかりやすいっていうか、J-POPがポップっていうか、聴きやすい歌がポップなんじゃなくて、やりたいことがパッとわかるのがポップだと思ってるんで、そのポップさが伝われば良いかなと。
そこをこだわったかなっていうか、回りくどくいろいろやるんじゃなくて、これをやるんだったらこれ!みたいな、ガツンと行くんだったらガツンと行くみたいな、わかりやすいっていうところかな。
――お話を伺っているとみなさん足場がしっかりしていらっしゃるんですね。あぁしてみようか、こうしてみようかっていうよりも、ちゃんと到達点が見えていてそこに向かってキッチリ走ってますよね。
Яyo:そうかもしれないですね。
――言っていることがすごくしっかりしているんですよ。ちゃんとわかって言っていらっしゃるので、あぁ、なるほどなと思いましたね。
愁:ガキンチョっすけどね(笑)。
――お若いのにって感じですかね(笑)。
(一同笑)
――今回って新たにチャレンジしたこともあって苦労したこととかはあったりしましたか?
Яyo:苦労したこと・・・まぁ、家に帰れなかったことかな。
――それはお可哀想に・・・(笑)。
Яyo:まぁ、自ら帰らなかったんですけど。
――そうなんですか。
Яyo:都内のスタジオからレコーディングが終わって、朝、家に帰るのに往復で2、3時間とか掛かっちゃうんですよ。
その3時間が勿体ないなーと思って、自分の機材とかコンピューターを全部スタジオに持ち込んで、ずーっと泊り込んで作業をしてんたんですよ。
それで4日間連続とかで泊まってて、お風呂に入れなかったのが辛かったですね。
――それは本当に辛かったですね・・・。
Яyo:(笑)。
――すごい感じですね。
Яyo:そうですね、泊り込んでやってて陽の光を浴びれなかったかな。
ずっと籠ってタバコ吸って、コーヒー飲んでっていうのを毎日繰り返しだったから、体に悪かったかなと(笑)。
――次回は銭湯が近いところとか・・・。
Яyo:近くにあったんですよ、銭湯が。
最終日までそれに気づかなくて(笑)、で、最終的に入ったんですけど(笑)。
――じゃあ、次回は大丈夫ですね。
Яyo:そうですね、大丈夫ですね。
――他のみなさんはいかがですか?
左迅:俺はこの「Break Down」っていう曲のレコーディングが12時間掛かったことが・・・。
――えー!
左迅:今回のアルバムの中でこの曲を一番最初にレコーディングしたんですけど、この時にアルバムの歌の全体的なイメージをここで作った感じだったんで、Яyoが俺に歌ってほしい歌のニュアンスを飲み込むのが結構時間が掛かったんで、ここに大分苦悩しましたね。
――それは歌うと「違う!違う!」って言われちゃうんですか?
左迅:そうそうそう(笑)。
――厳しいですね(笑)。
左迅:それでその繰り返しをやっていたら時計が一周していたっていう感じでしたね。
Яyo:うん。
――それはとても大変でしたねー。
左迅:(笑)、うん、でもこの12時間掛かったお陰であとの曲はそんなに掛からず、結構サクサクと行った感じだったんで。
この日が一番大変でしたね。
――ちょっと泣きたくなっちゃいますよね。
左迅:うん、半泣きでした(笑)。
Яyo:(笑)
――涙を溜め・・・(笑)。
左迅:(笑)。
Яyo:違う、違う、違う、違う。
左迅:はい、はい、はい。
Яyo:ダメ、違う、違う、違う、わからない、わからない、ダメ(笑)。
(一同笑)
――涙無くして聴けなくなりますね(笑)。
左迅:そうですね(笑)。
Яyo:でもちゃんと予言してたもんね、お前ね、ニュアンスで結構モメるかもしれないけど覚悟しといてねって。
左迅:まぁ、言われてたんで覚悟してたんですけど、まさか12時間掛かると思ってなくて(笑)。
Яyo:(笑)。
――鬼コーチみたいですね(笑)。
左迅:(笑)、まぁ、でもその甲斐あって良い歌が録れたんじゃないかなと思ってるんで。
――録れたと思いますよ、大丈夫です。
左迅:はい(笑)。
――お二人はいかがですか?
弐:そうですね、曲を作るところから演じるまでは全部苦労したなっていう気はしましたね。
曲もやってて気に食わなかったりすると、すぐダメにするんで、だからそこで作って消して、作って消してのずっと繰り返し、原型が出来るまで辛かったなみたいな感じがありましたね。
Яyo:ガーッて1曲作って、出来たー、ちょっと客観的に聴いてみようかって別なスピーカーで聴くじゃないですか、やっぱりないなって、1日掛けて作ったものをそのままバツ!って(笑)。
――あっ!(笑)
Яyo:(笑)、その繰り返しだったんで。
弐:その繰り返しがあって、出来るじゃないですか、出来て、ちょっと1、2時間休憩しようかって言って、休憩した後で、バーッって聴いてみると、ダメだなーっつって、また消しての繰り返しだったから、そこですね。
アレンジ面に関してはやりたいことが結構あったので、そこはまだちょっと楽だったかなみたいな感じはありましたね。
生み出すことに疲れましたね(笑)。
――大変だったんですね。でもその苦労あって。
弐:そうですね、カッコイイ作品になったんで。
――なるほどでは愁さんはいかがですか?
愁:ベースもヴォーカルと一緒で最初の全体的なものが見えたら速かったですかね。
やっぱりシングルとはまた違う難しさっていうか、全部同じようなアプローチのベースの仕方してもつまらないし、自分自身がつまらないのが一番イヤだと思うし、それが見えてこんな感じかなってわかってからは普通にレコーディングが出来ました。
――でもそうやってみなさんにお話をお伺いするとすごい苦労して作られてますね。いつもそんなふうに苦労されて作られるんですか?
Яyo:今回は特別苦労しましたね。
前作のアルバムを出して、すぐまた次のアルバムだったんで、まずその方向性でやっぱりいろいろモメて、全く同じことやってもつまんねーなーってなるし。
じゃあ、どういうふうにアプローチしようかなと思って、そこで結構考え込んじゃいましたね。
いろいろ考えて、ちょこちょこライブもやってて思いついたのが、もうちょっとライブ映えするようなのをガッツリ作ってみようかなと思って、だからなんか聴き入っちゃうメロディの曲とかないし。この曲が全部ライブで出来るようになったらたぶん強いですね。
――すごい映える曲になるんじゃないかなっていう気はしますね。
Яyo:ありがとうございます。
――ではみなさんそれぞれ自分の中で特にお薦めという1曲を教えて下さい。
左迅:「Asking why」のAメロのラップですかね。
今までにないような歌い方でやってるんで、そこが自分的に要チェックっていう感じですね。
特に2Aのですね、♪自分変わった?♪というところで曲がバーッと止まって、ヴォーカルがピンになるところがあるんですけど、あそこが鳥肌もんなんで、あの・・・(笑)。
――ここ聴いてちょうだい!みたいな(笑)。
左迅:そうですね(笑)、ここ聴きどころですね。
――赤線チェックですね。
左迅:赤線チェックですね(笑)。
愁:俺は「イシュタル」、バラードかな。
今までにないバラードだったし、なんかやべぇ、これライブで完璧に歌い上げて・・・、ベースは別にあれなんですけど、完璧に歌い上げて。
左迅:アハハハ。
愁:個人的に好きな曲ですもんね?ってなると、これは完璧に歌い上げて完璧に演奏出来たら、すげー、かっけえんじぇねーかな、差を付けられんじゃないかなと思って。
――じゃあ、ライブ中に見惚れている愁さんを見れてしまうかもしれないですね。
愁:たぶん横目で左迅君を見惚れてるかもしれないですけと(笑)。
左迅:(笑)。
――そこも楽しみですね。
Яyo:全部お薦めなんですけど、特に「ULTIMATE 4」で塊で飛んで来るリフを体で感じてほしいかなって感じですね。
ライブでこれをきっちり演奏出来たら、気持ち良いんだろうなと。
外で聴いている人はたぶん鳥肌もんになるんじゃないかなと思います。
弐:俺はインストから「puzzle」に入るっていう感じが一番好きですね。
インストっていうのを結構やってみたくて、そこから「puzzle」に繋がる雰囲気が俺はすごく好きかな。
――なるほど、では今回のアルバムを通して一番伝えたかったメッセージというのはどんなことだったりますか?
左迅:結構、曲毎に言ってることが違うんですけど、今のよくわかんねー世の中でも、俺らの曲を聴いてちょっとでも元気づけられたり、勇気づけられたら良いんじゃないかなっていうのが、全体的な言いたいことですかね。
――詞を見ていると性格が真っ直ぐそうな感じがしますよね。
左迅:ホントっすか(笑)。単純なんっすよね、回りくどいことが出来ないんで、思ったことをそのまま書いてるだけなんで、メチャメチャ素直な気持ちが詰まったアルバムですね。
――みなさんはいかがですか?
Яyo:うーん、ポップ、わかりやすさかな。
わかりやすいものを作るからっていうのをみんなに言ってあったんで、わかりやすいものにしたかったから、歌詞もわかりやすくなったんじゃないかなと思いますけどね。
弐:俺はいつも言ってるんですけど、作品を作る時はいつもカッコイイものを作るってことしか頭にないんで、曲が良かったり、とにかくカッコイイものですね。
愁:メッセージはヴォーカルの歌詞が届けることなんで、全体としてのメッセージは悪い言い方じゃなくて、ない感じがするっていうか、ツアーが終わった時にいつも毎回、あぁ、こんなんだったなぁって思う感じがするっていうか。
だから今はとりあえず良い曲が出来た、あとはツアーに向けてやりましょうって感じぐらいですかね。
大まかなメッセージは左迅さんに・・・。
――委ねてる。
愁:そうですね。
――今回のアルバムはみんなに聴いてほしいのは前提なんですけれども、どんな人達に聴いてもらいたいなぁというのがありますか?
左迅:とにかくいろんな他の国とかも限定せずに一人でも多くの人に聴いてもらいたいっていうのが一番強いですかね。
――本当に楽しみですよね、たくさんの人に聴いてもらえたら良いですよね。では少しプライベートなお話を聞かせて頂こうかなと思います。音楽以外で今、ハマっているものとかはあったりしますか?
Яyo:音楽以外はハマってないですね(笑)。
――ハッ!なんてピュアな。
Яyo:最近もちょっと大きな買い物をして、音楽以外はハマってないですね、普通にDJのなんかを買ったりとか、そういうものにばっかりお金を使っちゃいますね。
――根っからの音楽好きな感じなんですね。
Яyo:そっすね、音楽大好きです(笑)。
まぁ、バンドが趣味の延長線上みたいなもんなんです。
――他の方はいかがですか?
愁:俺は釣りです。
(一同笑)
愁:音楽が趣味の延長線上っていうのは前提ですけど、俺はたぶんオンオフ切り替えられないとダメな人だと思ってるんで、釣りの時はもう楽しくてしょうがないですね。
Яyo:俺も釣り好きですけど。
愁:みんなやるな、左迅君以外。
左迅:俺はキライですよ。
愁:アハハハ。
左迅:釣りの意味がわからない。
愁:(笑)
左迅:売ってんじゃんっていう。
Яyo:魚が。
愁:そんなこと言ってたら、釣り好きの人が聴かなくなるかもしれないだろ。
Яyo:あぁー。
愁:あぁー。
左迅:別な話を・・・。
――みんな食べるために釣るんですかね。
左迅:まぁまぁ、違うと思うんですけどね。
愁:調理係だよね、どっちかと言うと。
左迅:食べるのが好きなんで。
――早く釣って来てーみたいな。
左迅:そうです、釣るヒマあったら買って帰ろう、ねっ。
愁:自給自足だよ。
Яyo:自分で釣ることに意味があるんだよ、お前。
愁:そうだよ、釣れた時のあのブルーブル感はマジやべぇよ。
Яyo:俺はカワハギ獲って来た時のお前感動したべ?
左迅:(笑)。
――せっかちさんなんですよね?(笑)
左迅:せ、せっかちです、せっかちです、メッチャせっかちです。
――釣りってね。
左迅:そうですね。あれの時間の意味がわからない。
(一同笑)
――せっかちさんだからしょうがないですね。
左迅:そしたらみんなで鬼ごっこしてた方がまだ良いですね。
愁:それはそれで楽しそうだよね。
左迅:常に動いてたいですね、俺は。何かをしてたり。
Яyo:動きたいとか言ってる割に泳げないですよ。
――(笑)。
左迅:やっ、それは良いじゃないですか(笑)、うるせーよ。
(一同笑)
――(笑)、音楽以外にハマってるものは特になく・・・?
左迅:映画とかが好きなんです。
Яyo:カラオケじゃないの?
左迅:カラオケ・・・かな・・・(笑)。
(一同笑)
――ライブで歌ってるのに(笑)。
左迅:ライブで歌って、あとはライブがない期間とかはずーっと一人でカラオケ行って歌ってるんです(笑)。
――自分の曲とかも歌うんですか?
左迅:もちろん歌いますね、それは。
(一同笑)
――自主練ですね。
左迅:そうですね。で、友達とかとカラオケに行って、これ俺の曲なんだよって言って歌ったり。
(一同笑)
愁、Яyo、弐:ダッセェー!!(爆笑)
弐:自慢してんじゃねぇよ!(笑)
左迅:それは結構ちっちゃい頃からの夢だったんです。
自分の曲を、俺の曲入ってんだよって言って歌うっていうのが夢だったんで。
愁:それはわかるな。
左迅:実現した時は正直感動しましたね。
――それはお友達に歌ってるんですよね?誰も絶対勝てないじゃないですか、オリジナルなんだから(笑)。
(一同笑)
左迅:良いんですよ、勝てなくて良いんですよ。
愁:優越感だよ。
左迅:優越感(笑)。
(一同爆笑)
――ちょっと今までのイメージと変わりました(笑)。
左迅:(笑)、イメージはたぶんこれからどんどん変わって行くと思います(笑)。
――楽しみにしています(笑)。
左迅:(笑)。
――では弐さんはいかがですか?
弐:無趣味なような気もするんですよね。
まぁ、もっぱらパソコンでyoutube見ながら、いろんなバンドのライブ映像を見るぐらいしかやってないかなー。
愁:酒じゃない?
左迅:趣味、酒だよ。
愁:うん、趣味、酒。
弐:趣味、酒!・・・って良いのかな?
左迅:良いんだよ、良いんだよ。
愁:昨日、誰か忘れましたけどね、ボソっと言ってましたよ。
「酒は全てを忘れられる」って。
左迅:アハハハハ、名言だ!名言だ!
弐:酒です!(笑)
――じゃあ、お酒で(笑)。ではもし明日から1週間お休みがあったら何をしたいですか?
愁:丁度、1週間休みがあるんですよ。
Яyo:俺、部屋をちゃんと掃除したいな。
左迅:綺麗じゃねーかよ(笑)。
――お掃除以外は何かしないんですか?
Яyo:うーん、何をしようかな・・・、地元の友達と久々にワー!キャー!騒ぎながら遊びたいかな。
――良いですねぇ、左迅さんはいかがですか?
左迅:カラオケ・・・。
――カラオケですか?(笑)
左迅:カラオケ行きたいですね。
――カラオケ三昧な感じで。
左迅:メンバー誘っても来ないですもん。
愁:わしゃー、行ったぞ。
左迅:愁さんは優しいんで来てくれた。
愁:意外と楽しかった(笑)。
(一同笑)
愁:すっげー、イヤだったのにさ。
左迅:俺が最高級のもてなしをしたんです。
(一同笑)
愁:最高のセットリストだったな(笑)。
左迅:腹抱えて笑ってたからな、俺と行ったら楽しいぞ。
愁:楽しい。
左迅:一緒に行こ。
愁:募集すれば。
左迅:挑戦者求む。
弐:挑戦者か!
愁:自分の曲で(笑)。
――すごいですね、じゃあ、カラオケで。
左迅:はい、行きたいですね、フリータイムで。
――行ったら日記書いてほしいですね、セットリストも。
(一同笑)
愁:俺は遠くに行ければ良いですかね。でもギターのヤツとも意味もなく温泉旅行行きたいって話はしてたし。
弐:あ、それっすね、旅行っすね。
Яyo:あ、俺も旅行行きてーな。
弐:温泉行きてーなー。
左迅:温泉はイヤだ。
――あっ!(笑)
弐:じゃあ、来んなよ、お前!
(一同笑)
Яyo:お前、誘ってねーし、まだ。
弐:誘ってねーよ!まず。
左迅:じゃあ、温泉は・・・。
――温泉でカラオケですよ!
左迅:あぁ、温泉でカラオケ!カラオケがあるんだったら行くよ。
弐:行こうよ、温泉入りにカラオケ行くべ。
――まとまったようですね。
愁:アハハハ。
――みなさん、温泉でカラオケで!
左迅:はい。
――それではみなさんお薦めのアルバムを1枚紹介して頂けますか?
弐:エイフェックス・ツインという人がいるんですけど、「drukqs」っていうアルバムがあるんです。その人はインストの人なんですけど、打ち込みをドラムン・ベースみたいにしちゃうんですよ。そういうのを聴いてて、すげーなーって最近思いましたね。
お薦めの1枚ですね。
Яyo:俺もそれがお薦めですかね。
――お二人とも。
Яyo:はい。エイフェックス・ツインの「drukqs」のCDの2枚目でしょ?
弐:2枚目。
――(笑)、ではお二人ともエイフェックス・ツインの「drukqs」で。
左迅:「ジャンパー」っていう映画があるんですけど、あれは男共は絶対一度は夢見たような、テレポーテーションが出来るんですよ。銀行からお金を持って来たり、いろいろな欲を満たす映画なんですけど、それがお薦めです。
――面白そうですね。
左迅:ぜひ見て下さい。
愁:「LIFE IS BEAUTIFUL」っていうドイツの戦争の映画なんですけど、ちょうど確かドイツ公演が決まった前に見たんですよ、ドイツのナチス辺りの話の。あれはもう感動しましたね。
――では今後、バンドとしてどんな活動を行って行きたいなと思いますか?
愁:バンドとしては前提に面白いライブ、良いライブ、楽しいライブ、良い作品、カッコイイ作品をもちろんの上で、あとは何か突拍子もないことをやって行きたいですかね。
たぶんこの47都道府県ツアーもそうだし、いきなりAXでライブやったりとか、サプライズをどんどん自分自身も楽しんで行けたら良いなと思いますね。
ギルガメッシュ自身も先にあんなことがあるから、楽しんでやんなきゃみたいな。
ぼくら視野が結構広めなバンドだと思うんで、海外でもせっかくリリースされるんで、もっとライブの本数を増やしたいです。
Яyo:もっとワールドワイドにね。
愁:うん、いろんな国でライブをやって、CDを出して、いずれは無国籍バンドになれれば良いかなと思います(笑)。
――では最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。
左迅:めちゃめちゃカッコイイアルバムが出来たんで、擦り切れるぐらい何回もリピートして「MUSIC」を楽しんで下さい。
――ありがとうございました。
ギルガメッシュ:ありがとうございました。
(text by takahashi)