メンバーはヴォーカル&ギター担当のJUON、5弦ベースを操るJOE、紅一点ドラマーSATOKOの3ピース・バンド。時代の変化と言うべきか、いやいや、ここまでの才能、センスを持ち得たバンドはそうそう居ない。
ヴォーカル&ギターを担当するJUONは15歳の時に“樹音”の名でソロ・デビューを果たしている。当時からロック・スピリッツに欠ける事無く、ギター・テクニックも大人顔負けの卓越した腕を持って居た。とにかくギターが大好きで、どうにかうまくなろうと10歳の頃から一日8時間以上練習に明け暮れて居たと言う彼。日本人とは思えぬ感性と歌声で、聴く者の心をあっと言う間に惹きつけてしまう。そんな彼も19歳。…え？まだ19歳？？！！彼等の音楽に一度でも触れた事が有る人ならばまだ19歳と言う年齢に驚愕してしまうはずだろう。この声、このギター、とにかくウマイ。そんな彼の感性は衰える事なく、どんどん進化して行った。恐るべし10代に出逢ってしまった、正しくそんな感情を隠さずには居られなかった。

直筆サイン

他のメンバーも負けては居ない。JUONに劣らぬパワフルな5弦ベースを掻き鳴らすJOEもベースとは思えぬ迫力満点のサウンドを醸し出す。そしてこのバンドの基盤ともなっている、しっかりとしたリズムと、女性とは思えぬヘヴィーなドラムを叩くSATOKO。小柄な体格で力強く手数の多いドラム・サウンドを放つ姿はとにかくお見事としか言い様が無い。

彼等はライヴでも臨場感に欠ける事なく器量を存分に発揮する。国内のライヴ活動のみならず、2004年3月17日から20日まで、アメリカのテキサスで行われたサウス・バイ・サウス・ウエスト・フェスティバルにも19日に出演している。
FUZZY CONTROLは確実に進化している。それは過去発売された音源を聴き比べてみればすぐに分かるはずだ。
彼等を知らない人のみならず、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやコーン等、ヘヴィー・ロックが好きな方や、オフスプリング等のメロコア系が好きな方、そんな洋楽ロック・ファンにも自信を持ってお薦めしたいバンドだ。70年代、80年代ロックがお気に入りな方々の心も揺るがしてしまうテイストも散りばめられていて、年代を問わずに気に入って頂けるだろう。
“今日と言う日は二度とやってこないから楽しもうぜ！”と言うJUONの一言通り、FUZZY CONTROLのサウンドを一聴すれば、じっとなんてしていられない。体感してみたいと言う方は勿論、迷いが有る方にも最後に一言。‘迷わず聴けよ、聴けばわかるさ！’