三浦大知。
昨年2005年、5年間の沈黙を破り彼が再び音楽シーンへ戻って来た。 そんな三浦大知の待望のファーストアルバム「D-ROCK with U」が遂にリリースされる。 デビューシングル「Keep It Goin' On」で著しい成長振りを見せつけてくれた三浦大知だが、少年時代から活動していて、5年振りと言えども彼はまだ若干18歳である。 しかし90年代のR&B好きにはたまらないニュー・ジャック・スウィング・ナンバー「Open Your Heart」を初めとして、アッシャーの“Yeah!”を手掛けたパトリック“J.キュー”スミス自らが提供したクランク&B、「Word!」と言い、一筋縄では行かないようなクオリティの高い楽曲達を難なく歌いこなす様は実に堂に入っている。 5年間のブランクなど微塵も感じさせないキレの良い歌とダンス、そして群を抜いた表現力が、その間に彼が弛まぬ努力を積み重ねて来たことを如実に物語っている。 彼の見据えているのはたぶん我々が思うよりもずっと先の未来だ。
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★三浦大知 オフィシャルサイト★
http://www.avexnet.or.jp/daichi/ ◆三浦大知 プロフィール ◆ 1987年8月24日生まれ
身長: 175cm 血液型: AB型 好きなアーティスト: Usher, Justin Timberlake '97年 Folderとしてデビュー。'00年から変声期の為一時活動休止。'05年3月30日「keep It Goin' On」で活動を再開する、類い稀なる歌唱力とリズム感を持ち、歌って踊れる次世代のエンターテイナーとして日本のみならず、世界のクリエイター・ダンサー達から注目を浴びている 。 |
三浦:そうですね。何かすごい走った感じはありますね。自分でもやりたいことが絶えずあったし、良い意味で突っ走って来れたんじゃないかなっていうふうには思いますね。
――生活とかは変わりました?
三浦:生活はまぁ、もともと寂しかったんで(笑)、あんまり変わんないですかねー(笑)。
――そうなんですか?
三浦:はい(笑)、もともとね、あんまり友達とかいないんです、僕。
――そうなんですかー(笑)。
三浦:なので、忙しくなって良かったです。ハイ(笑)。
――何て声を掛けて良いのやら・・・(笑)。
三浦:アハハハハ。
――じゃあ、今年は充実した1年になったということですね。
三浦:そうですね。
――今度リリースされるファーストアルバム「D-ROCK with U」はどんな作品になりましたか?
三浦:作り始めた時点ではコンセプトは特に考えてなかったんですよ。
曲自体は1年前くらいからあってライブでもやっていたものだったんですけど、最初はそれぞれの曲をアルバムに一つにまとめた時に、散らばって聴こえないだろうかっていう点が心配だったんです。でも実際に出来上がった時に歌詞の内容がとても前向きな姿勢のものだったり、全体的にポジティブさが貫かれていたので、一つの作品として最終的にすごくまとまったんじゃないかなって思いました。
――初めはバラバラに集まって来て、一つにまとまったらキッチリとテーマが決まっていたという感じですね。
三浦:そうですね。
――アルバムタイトルの「D-ROCK with U」はどんなところから名付けたのですか?
三浦:今回のアルバムで「I-N-G」や「Knock Knock Knock」、「Free Style」、「Word!」はJ・キューの作曲なのですが、この方はアッシャーの「Yeah!」のメロディーラインとかを考えている方で、僕に曲を書いてくれるということで来日してくれたんです。
スタジオに入って曲作りを一緒にした時に、滅多に会えないのでせっかくだから何かメッセージを書いてほしいなと思ってお願いしたんです。
そうしたら“D-ROCK、一緒にビッグヒットを作ろう J・キュー”っていうメッセージを書いてくれたんですね。
その時にJ・キューが僕に“D-ROCK”っていうニックネームを付けてくれたので、“D-ROCK”っていう名前を大事にしたいなって思いライブでどんどん広めたりしてたんです。
そういう意味で自分にとってすごく大事な名前なのでタイトルに使いたいなっていうのと、僕がダンスや音楽を始めたきっかけがマイケル・ジャクソンなので、マイケルの「Rock
With You」と“D-ROCK”っていうのを掛けて「D-ROCK with U」にしました。
あともう一つは、僕、5年くらい休業をしたので5年間待っててくれたファンの方々に感謝の気持ちを込めての“with Uです。
――ダブルミーニングじゃないですけど、いっぱい言葉が掛けてあるんですね。
三浦:そうですね、いろいろ(笑)。
――そうやって聞くと素敵なタイトルですよね。
三浦:はい、自分でも「D-ROCK with U」っていう言葉の流れもすごく綺麗だと思ったんで、決まって良かったなと思ってます。
――今回のアルバムでトータル的に聴きどころはどんなところだと思いますか?
三浦:いろいろなタイプの曲が揃ってるので、聴きどころはほんとは全曲って言いたいところなんですけど(笑)、今回初めて一番最後の「17
Ways」という曲で作詞をやらせてもらったんです。
それはすごく自分の中で印象深かったし、その部分を聴いてもらいたいなっていうのはありますね。
――今日、この曲についてお聞きしようと思って来たんです。詞にとても素直な気持ちが込められていて、等身大の三浦さんというのがすごく出ているなという気がしたんですね。この曲で歌いたかった気持ちっていうのは、どんな気持ちだったんですか?
三浦:実は最初から僕がちゃんと歌詞を書いたっていう感じではないんです。
僕は初めての挑戦だったので、最初からそんなカッコイイ詞を書けなかったんですよ。
なので「17歳の最後の夏」っていうのをテーマにして、17歳の気持ちを作文にしたんです。その作文を元に、作詞家のJamさんに詞に起こしてもらって、色々と話し合って出来上がった感じなんです。
このアルバムを作るまでに、歌うこととか踊ったりライブすることっていうのが生活の一部というか、当たり前になってた部分っていうのがあったんですね。
人に感謝することや、歌える喜び、「Keep It Goin' On」でデビューした時の気持を、ちょっと忘れかけてたんじゃないかなっていうのを思うと同時に、アルバムを作って行く中でたくさんの人達が関わってくれてる事に対してすごく感謝したんですよ。
そういう感謝の気持ちや初心を忘れずに、どんどんステップアップして行きたいなっていう気持ちを込めて作文を書きましたね。
――今回の歌の中にも「歌いたかった」っていうことが書いてあったんですけど、三浦さんにとって歌うことっていうのはどんなことですか?
三浦:そうですね、歌とかダンスとか音楽はほんとにもう切っても切り離せないし、自分の一部だと思ってます。
それをいつも大切にしていたいなっていう気持ちはありますよね。
――じゃあ、やっぱり大切なものなんですね。
三浦:それが悪い意味で当たり前になって行くのはすごく自分の中でイヤだったので、歌を通じて感謝する心や初心も忘れずに、良い意味で歌や音楽がライフスタイルの一部になって行けると良いんじゃないかなって思いますね。
――なるほど。それでは今回、アルバムを作る上で苦労した点はありますか?
三浦:レコーディング自体は全曲とも結構スムーズに自分らしく歌えたと思うんですけど、4曲目の「Make It Happen」っていう歌は初の裏声チャレンジだったんですよ。
――そうなんですか。
三浦:はい、実はファルセットが大の苦手なんです。
――えー?そうだったんですか?
三浦:全然ダメなんですよ。でも今回、一曲くらい新しい面というか自分でもチャレンジしたいなっていう気持ちがあったので「Make It Happen」は裏声を駆使したんです。それが一番苦労しましたね。
――それではサウンド面でこだわった部分はありますか?
三浦:トラックのことなどに関しては、アレンジャーのK-Mutoさんに、自分のやってみたい音や曲調など、よく意見を聞いてもらっているので、信頼してお任せしています。
――先ほどの歌について少しお聞きしたいんですけれど、いつも歌を歌う上で三浦さんが心掛けていることはありますか?
三浦:そうですね、あんまり考えないことですかね。
――そうなんですか、じゃあ、自然体な感じで。
三浦:考えすぎると硬くなっちゃうというのもあるし、ここはもっとビブラートをこうして・・・とか、ここはもっとちょっと薄い感じで歌おう・・・など、テクニカルな事を考えながら歌うのが出来ないんですよ。
なのでその曲の歌詞や状況など、大きなイメージを自分で作って、そのイメージの中で歌っています。
――じゃあ、頭じゃないんですね、体でというか本能で。
三浦:そうですね。
――それでは将来はどんなアーティストになりたいと思いますか?
三浦:将来は・・・そうですね。踊れる限りは今のスタイルでライブとかガンガンやりたいですし、大きい目標としてはアッシャーを始めとして、憧れのアーティスト達にも“アイツいいよね”って言ってもらえたりするような存在になりたいですね。
あとはまだ誰もやっていないような新しいことをどんどんやって行けるようになりたいなと思います。
――もし共演とか夢が叶うんだったら、どのアーティストの方と一緒にやりたいですか?
三浦:アッシャーとか今やっても絶対負けるんでやりたくないんですよ(笑)。そんなこと言ったら誰とも出来ないなぁ。
でも夢はやっぱりアッシャーともやってみたいし、アリシア・キースもすごい好きなのでやってみたいし、あと日本ではAIさんがすごい好きなんで一緒にやってみたいです。やりたい人はいっぱいいますね。
――ここで言っておくと将来、叶うかもしれないですからね(笑)。
三浦:そうですね、お願いします!なんて(笑)。
――夢は大きく。
三浦:はい、日々、グラミー取りたいってずっと言ってるんですけど(笑)。
――言ったもの勝ちなので(笑)。
三浦:言うのはタダなんで(笑)。
――まだ若いですからね、夢は大きく。
三浦:そうですね。
――少しプライベート的なお話を伺いますが、自分自身を客観的に見たらどんなタイプの人って言われますか?お友達とか。
三浦:えっとねー、何ですかねー。あ、大人っぽいって言われます。
――あぁー、しっかりしてる。
三浦:そう、しっかりしてるとか、落ち着いているとか(笑)、結局、老けてんじゃないかっていう・・・。
――いや、そんなことないですよ、大丈夫ですよ(笑)。たぶん普通の高校生の方よりも早くからお仕事してたからなのかもしれませんね。
三浦:うーん、そうかもしれませんね。最初にデビューしたのが9歳だったんで・・・。さっき考えたら、あと1年程でもう10周年目なんだっていうことに気づき(笑)、やっぱりそういうのもあるんですかね?!
――見てましたよテレビで、お子さんな感じでしたよね(笑)。
三浦:お子さんでしたね。感じっていうか、もうーお子さんでしたよね(笑)。自分でももう違う人みたいな感じなんですけど(笑)。
――ちっちゃい子が歌ってるなと思ったら、こんなに大きくなるだなっていう(笑)。
三浦:そうですね(笑)、大きくなりました(笑)。
――(笑)、では今、音楽以外のことで興味を持ってることとかってありますか?
三浦:車ですね。今、教習所に通ってる最中なのですが、全然行けていなくて、早く取りたいです。
――じゃあ、夢は早く自分の車に乗ることですね。
三浦:はい。
――それでは自分の作品以外でお薦めのアルバムを1枚紹介して頂けますか?
三浦:今、好きなのはラウル・ミドンっていうアーティストです。
ギターバージョンのスティーヴィー・ワンダーといった感じなんですが、最新作の「ステイト・オブ・マインド」というアルバムは、最近ヘビーローテーションです。
――お薦めな感じ。
三浦:そうですね。すごいカッコイイですね。
――それでは今後の目標とかはありますか?
三浦:武道館でライブをやりたいですね。来年中に出来たら良いなって勝手に思い描いてますが。
――すごいせっかちさんですね(笑)。
三浦:せっかちっていうか、もうー、やりたいことがたくさんありすぎて!(笑)
――夢は大きくって感じですね。
三浦:はい。
――2月からツアーが決定しているんですよね。ツアーの意気込みを聞かせて頂けますか?
三浦:アルバムを聴いてオープニングはこういうのが良いなとか、もういろいろ考え初めてるんです。
前のライブとかもそうだったんですけど、僕はダンスや歌を抜きにしても、みんなが共通して笑えたり、驚いたりする部分を作りたいなって思ってるんですよ。
そういう部分をたくさん作って、みんなが笑顔になるようなライブにしたいなっていうのはありますね。
――以前にライブを拝見させて頂いたんですけど、「みんなやめなよ!」っていう寸劇みたいなところがあったじゃないですか(笑)、あれはものすごく面白かったですよね。
三浦:ありがとうございます(笑)。もうね、実はあれに一番時間がかかってるんですよ(笑)。
――えー、そうだったんですか!
三浦:もう大変ですよね、あのオチにたどり着くまでに何個ボツになったネタがあるかっていう(笑)。
――じゃあ、また今回のツアーでも何か仕込まれているかも・・(笑)。
三浦:はい、今、仕込み中です(笑)。
――なるほど(笑)、それでは最後にみなさんに向けてメッセージをお願いします。
三浦:はい、僕もすごく楽しみにしていたファーストアルバムです。
1年前から1曲1曲丁寧に作り上げて、ライブで育てて行った自分の子供のような(笑)13曲が詰まっていて、三浦大知の17歳〜18歳の等身大が感じられると思いますし、ポジティブな楽曲が多いので元気になれると思います。
それから今回のアルバムのDVDでは、PV4曲とライブのダイジェストの映像が入ってるんですよ。
まだ僕のダンスとか見たことない人もたくさんいると思うんですけど、やっぱり僕は<歌とダンスが一体になったパフォーマンス>をとても大事にしているので、そういうところを含めて是非、映像付きの方を見てほしいですね。
――ありがとうございました。
(Text By Takahashi)