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アシュリー・シンプソン
ライヴレポート
アシュリー・シンプソン写真

恵比寿リキッド・ルームにて2004年8月19日に行われたスペシャル・ライヴは、当選者、関係者を含め、1000人前後が集まった。生でアシュリー・シンプソンの歌声を感じられた人はとにかくラッキー!!

開演時刻を少々過ぎてから、超満員の中、4人のバンドを引き連れライヴは始まった。まず一曲目には「オートバイオグラフィー」を披露。アルバムでも冒頭を飾るこの楽曲、とてもパワーのある一曲なだけに、想像以上に小柄な体格をしているアシュリー・シンプソンが、CDと同様に迫力のある声を放つ事が出来るのか些か気になったりもした。が、色気も迫力も有るハスキー・ヴォイスは会場中に響き渡り、観客を一瞬にして彼女の世界へと引っ張り込んだ。シングル曲となった「ピーシーズ・オブ・ミー」の様なポップ路線の楽曲が多いのかと思いきや、オルタナティヴ・ロックが好きと言う彼女のロック感が全面的に出ているライヴはとにかく男性顔負け、キュートでありながら、女性も惚れ込んでしまう程にカッコイイの一言に尽きた。二曲目に同じくロック全開モードの「ナッシング・ニュー」を披露後、三曲目にはこのアルバムの中でも際立つバラード曲「シャドウ」をしっとりと歌い上げた。リリックは勿論、感情のこもった歌声には思わず涙がこぼれてしまいそうな程、心に沁み渡る。バンドのメンバーもライヴに満足して居たのか、とにかく屈託の無い笑顔で始終演奏して居た姿は印象的だった。

「サレンダー」、「ピーシズ・オブ・ミー」、「ララ」と全部で6曲を披露し、ライヴはあっと言う間に終了。曲間のMCで“東京で沢山お買い物をしたわ。髪もホテルで染めたのよ…”と、くるぶしが見える黒のパンツに赤いベルトが際立つキュートな衣装でそう語った彼女。女性の視線を釘付けにさせるファッション・センスもさすがアシュリーならでは。多くの意味で、女としての生き方を満喫している素敵な女性に出逢えた様な気がした。

もっと曲を聴きたい!!・・・と観客全員がそう思っただろう。短か過ぎる!!と感じてしまう位にエキサイトしたショーケース・ライヴ。恐らく、そう遠からず、単独来日が決定するのではないだろうかと思わせてくれた、とても白熱した一夜だった。

(Text By M.Isoyama)


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