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◆アンジェラ・アキ BIOGRAPHY◆ 日本とアメリカ。
ダブルスタンダードを持つ、個性派シンガーソングライター。 卓越した存在感のあるヴォーカル。そしてダイナミックなピアノプレイ。日本人の父とイタリア系アメリカ人の母のもと、1977年9月に生まれる。 3歳からピアノを始め、中学校卒業まで徳島県と岡山県で過ごす。 15歳の時、ハワイに移住し、2003年に日本に帰国するまでワシントンD.C.に在住。 大学では、政治経済学と音楽を専攻。 大学時代より音楽活動を本格化。 地元のクラブやライブハウス等に定期的に出演。 帰国後、2005年3月ピアノ弾き語りのミニ・アルバム『ONE』をインディーズよりリリース。 2005年年間ポップス・インディー・チャートで堂々の1位(外資系CDショップ)を記録。 同年9月に『HOME』でメジャー・デビューし各地で話題となる。 2006年1月18日、2ndシングル『心の戦士』をリリース。 ノンタイアップながら、オリコンシングルチャートの13位を記録し、スマッシュヒットとなる。 そして、いよいよ3月15日に待望の「ファイナルファンタジーXII」挿入歌『Kiss Me Good-Bye』をリリース。 今、最も活躍が期待されるシンガーソングライターである。 |
アンジェラ・アキの指先から繰り出すピアノの調べに耳を傾けながら、そんな言葉を思い浮かべている自分がいた。
2月15日、渋谷DUOにてアンジェラ・アキのライブを見る機会に恵まれた。
先に演奏を終えたアーティストの熱の残るステージの上、気負いのない足取りで彼女はフラリと現れた。
客席にほがらかな挨拶を交わし、彼女はごく自然なしぐさで鍵盤に指を落とした。
その瞬間、空間はアンジェラの指先からこぼれ出す音の世界に色を変えたのだ。鮮やかに。
1曲目はインディーズ時代のアルバム『ONE』に収められている楽曲「Rain」。
イントロの軽やかなピアノのメロディーとは対照的に、サビの切ないリフレインが印象的なナンバーだ。
説得力のあるボーカルがせつせつと心に訴えかけて来る。
中盤は2曲の新曲とジャニス・イアンと会った時のエピソードを語ったM.Cを挟んで、後半戦はセカンド・シングルとなった「心の戦士」だ。
自分自身と向かい合い、己を奮い立たせるような力強さを感じさせるナンバー。
圧倒的な存在感を持って心に迫る歌声とピアノの旋律は、まさに彼女ならではの魅力と言っても過言ではないだろう。
楽曲にジッと聴き入る観客の姿が印象的だった。
後半戦には3月15日にリリース予定のシングル曲「Kiss
Me Good-Bye」、別れが待っていることを知りつつも愛する人を送り出す潔さと、悲しみのその先にある希望を感じさせる感動的な1曲だ。
伸びやかなアンジェラの歌声が何とも美しい。
ファイナルファンタジーXIIの挿入歌でもあるこの曲は、壮大な世界観を持った作品の世界をドラマティックに盛り上げてくれるのではないだろうか。
そして彼女はメジャーデビューシングルとなった「HOME」で、心に染み渡る余韻を残しつつラストを締め括ってくれた。
今回のライブは短い時間ながらもアンジェラの魅力を存分に堪能することの出来た、実に有意義なライブだったと思う。
どんなに深い悲しみや失望を歌ったの曲の中でも、アンジェラの歌声は根底にはいつも希望を見つめている気がする。それ故に彼女の曲はウェットに偏らない力強さを感じさせてくれるのかもしれない。
言葉以上に雄弁に語りかけてくるエモーショナルなピアノプレイ、そしてCDの中だけには納まりきれないスケール感、アンジェラのライブにはそんな魅力があると思う。
もしCDを聴いて彼女のことが気になったなら、迷わずライブを体験することをお薦めする。
彼女の歌声とピアノの旋律はあなたの心をダイレクトに揺さぶってくれることだろう。
直筆サイン
(Text By Takahashi)