黄×黒のトラック・スーツ(タイガース・ファンではない)に身を包んだ白人女が、 ハットリ・ハンゾウの刀を振り回し、バッタバッタと敵を斬り倒す。それを見おろす は、『修羅雪姫』の主人公そのままの格好をした日本ヤクザ界の女首領。 カンフー、殺陣、マカロニ・ウエスタン、任侠映画、ジャパニメーションなどなど、 あくまでも一部からのアツーい支持を受ける映画たちへの偏愛に満ちた『キル・ビル』をもっとも楽しんだのは、クエンティン・タランティーノに違いありません。前 述のハイライトは文句ナシにかっこいい！　でも、日本刀を手にニヤリとするタランティーノのあの顔も同時に浮かんでくるのです。その場合、その場合、迷わずどっちにも魅了されましょう。オタク万歳！
復しゅうの舞台を西部に移したVol.2(春公開)は、オタク要素にあふれているものの、思い入れ & オマージュがぎゅう詰めのVo.1とはテイストがガラリと変わるのだとか。ヒロインの持つ復しゅうリストに線のひかれていないバド、エル・ドライバー、 そしてビルとの対決。映画そのものも、つい想像してしまうタランティーノの表情も、期待できないわけがありません！