商品説明
近代化、国際化、急速な人口流入…。1960年代前半、東京オリンピックに沸き立つ首都は日々、変容を遂げていった。その一方で、いまだ残る戦後の混乱、急激な膨張に耐えられずに生じる歪みも内包していた。開高健は、都内各所を隈無く巡り、素描し、混沌さなかの東京を描き上げる。各章ごとに様々な文体を駆使するなど、実験的手法も取り入れた著者渾身のルポ。
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収録内容
1 | 前白-悪酔の日々 |
2 | 空も水も詩もない日本橋 |
3 | これが深夜喫茶だ |
4 | 深夜の密室は流れる |
5 | 「求人、当方宿舎完備」 |
6 | ポンコツ横丁に哀歓あり |
7 | "戦後"がよどむ上野駅 |
8 | お犬さまの天国 |
9 | 練馬のお百姓大尽 |
10 | 師走の風の中の屋台〔ほか〕 |