十七才のこの胸に

「君たちがいて僕がいた」「夢のハワイで盆踊り」に続く東映青春路線第三弾。デビューまもなくして一躍トップの座に君臨した、歌謡界のプリンス・西郷輝彦の映画デビュー作。ヒロインに本間千代子を迎え、当時、元祖御三家の一人として絶大な人気を誇っていた西郷輝彦のフレッシュな魅力が数々のヒット曲とともに描き出され、主題歌も大ヒットした青春歌謡映画。――鹿児島で育った南郷時彦と本田喜代子は、大の仲良し。時彦は旧家の一人息子で、喜代子は母と弟二人の四人暮らしの貧しい農家の娘だが、十七才の二人には、そんな身分の違いなど少しも気にならない。しかも時彦と喜代子はなかなかの秀才で、常に一、二番を争うライバル同士。そんな二人が、とある出来事から誤解を呼んで優等生から一転、不良学生の烙印を押されて停学処分となり、喜代子は伯母を頼って東京へ。それを知った時彦もまた、彼女を追って家を飛び出した。いつも一緒だった二人の人生が、今、大きく動きだす・・・。