目次
1 哲学の「世界概念」にしたがった形而上学の体系化―カントによるバウムガルテンの形而上学定義との対峙
2 『人倫の形而上学の基礎づけ』のカントはガルヴェ批判を放棄したのか―『キケロ論』との対峙
3 自分と他人の非対称性―完全性をめぐるヴォルフ学派からカントへの転換
4 カント人間学講義における「生理学的人間知」の役割―カントのプラトナー批判を手引きにして
5 「カントの師」クヌッツェンをめぐる対立―B・エルトマン『マルティン・クヌッツェンとその時代』とM・キューン『カント伝』のあいだで
書評
研究動向
カント生誕三〇〇年記念企画