目次
1 蘇州版画の前史と展開(北宋時代の一枚摺と版画による複製のはじまり
十八世紀蘇州版画にみる国際性
蘇州と杭州、都市図の展開から見た蘇州版画
中国版画の末裔としての民国期ポスターー伝統の継承と変化を中心として
蘇州版画の素材に関する科学的調査報告)
2 物語と蘇州版画(物語と蘇州版画
将軍から聖帝へ―関羽像の変遷と三尊形式版画の成立
人中の呂布と錦の馬超―『三国志演義』のイケメン枠
蘇州版画と楊家将―物語の祈りの絵図)
3 ヨーロッパに収蔵される蘇州版画(文化の一形態としての技法―蘇州版画に「西洋」を創る
十八世紀一枚摺版画の図像(花器、書斎道具、花果)の展開と、その起源となる絵画
西洋宮殿と蘇州版画
レイカム(Leykam Zimmer)の間の中国版画
十八世紀欧州にわたった「泰西の筆法に倣った」蘇州版画について)