目次
発見される「古代」―古典主義の誕生(ヴィンケルマンと古代の「理想的身体」)
イメージはどう伝播するのか?(「本物らしい」版画の流布―アルブレヒト・デューラーの木版画“犀”
手本としての複製写真―ヴィルヘルム・ハマスホイ“陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ三〇番地”
複製写真が放つ「アウラ」―ヘレン・シャルフベック“鎧を着た少年”)
西洋美術の革新と退廃(近代芸術はディレッタントによって作られた―ザクセン選帝侯アウグストによる象牙彫り作品
科学的態度に反発した「自然を装った自然」―カスパー・ダーヴィト・フリードリヒによる月の表現
中世による近代美術の革新―ペーター・コルネリウスの『ファウスト』挿絵連作
サイレント・パートナー―オスカー・ココシュカと世紀末ウィーンの異常な愛)
日本と西洋はどう関わってきたのか?(商業デザインに埋め込まれた「日本」―アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデのジャポニスム
フィンランドの女性画家、「大首絵」の美人画を描く―ヘレン・シャルフベックと北欧のジャポニズム
複製版画から学び取った「瞳に映る窓」―岸田劉生はどうやってデューラーを受け容れたか?)
新しい美術史の可能性とは?(アビ・ヴァールブルクと「世界美術史」の誕生)