目次
1 江戸のメディア王・蔦重いったい何者か?―生い立ちの謎から登場の時代背景まで(吉原生まれの吉原育ち、蔦屋重三郎の誕生
最初の刊行となった遊郭ガイドブック『吉原細見』 ほか)
2 蔦重がヒットメーカーになれた理由とは―彼に見出され、育てられた才人たち(生涯の相棒となったヒットメーカー山東京伝
大田南畝と狂歌師ネットワークの交流 ほか)
3 写楽を世に出した驚異のプロデュース―斬新な発想、驚きの商才、人脈のすべて(初出版を成功させた“販売しない”戦略
ライバルのミスに乗じた版権獲得 ほか)
4 蔦重を生み、知識人が集った「吉原」という別世界―江戸文化の発信地となった特異な事情(吉原はどのようにして生まれたか?
一流の文化人だった「花魁」の実態 ほか)
5 蔦重が現代の私たちに残した宝とは―大衆に開かれたエンタメとしての芸術(江戸絵画をリードした浮世絵の興隆
江戸・上方の独占から全国へ...図書流通の拡大 ほか)