目次
1 マキァヴェッリ思想における公民的心性の宗教的起源―15世紀フィレンツェの政治文化を背景に
2 統治体・腐敗・回復―人間本性に関するマキァヴェッリの想定
3 マキァヴェッリと原始主義―マキァヴェッリにおける「始まり」の問題
4 『ディスコルシ』の農地法と紛争論―貴族‐平民間の抗争の位置づけを巡る考察
5 ミクロストリアという方法論は思想史研究に応用できるのか―ギンズブルグのマキァヴェッリ研究に対する批判的検討
6 マキァヴェッリからボテーロへ―『国家理性論』と16世紀後半イタリア政治思想の特質
付録 ジョバンニ・ジョバンノ・ポンターノ『君主についてDe Principe』(1490)