目次
新「量子」の意味を問う―「けいはんな哲学カフェ ゲーテの会」と大澤真幸
クラウザーはなぜ排除されたのか?―隠れた変数と量子もつれ
存在の「非局所性」と量子情報―「恥じらい」の実在論
思想で乗り切った量子力学誕生劇―コペンハーゲン解釈の思想
量子力学の観測者に見るマッハ残照―アインシュタインとマッハの四つの時期
量子情報の前哨戦―「世紀転換期」のウィーンとプランクのマッハ批判
エントロピーと主体の参加―エディントンの二種類の法則
「真の」理論と「良い」理論―概念の「粒度」と個物
量子力学が哲学だった時代―西田父子と湯川秀樹
シュレーディンガーのラストメッセージ―「ウィグナーの友人」とQBism
因果律のキャリアーとしての実体―ヒューム人間知性論とマッハの力学批判
量子力学に見る科学と鑑賞―ポスト・「サイエンス・ウォー」の風景