目次
1 阿部次郎の全体像を考える(阿部次郎と人文学の未来
散歩する“三太郎”―阿部次郎の思想と表現
教育者・阿部次郎と門下生)
2 阿部次郎の多面的活動(阿部次郎の「感情移入」説と夏目漱石の文学理論―“投影”“表現”“同情”“没入”による文藝の内在的理解
「文芸批評の標準」の変動を導いたもの―阿部次郎と竹内仁の「人格主義論争」を再考する
『徳川時代の芸術と社会』の執筆背景について―浮世絵の評価からみる阿部次郎の「恋愛」論とその苦悩
帝大総長官選問題に対するマスメディアと知識人の反応の一端―阿部次郎宛津村秀夫書簡を例として
阿部次郎と阿部和子―父と左傾化する長女との確執を中心に
戦時下・晩年の能楽研究)