目次
序 データベースとしての歴史―柳田國男の方法のメディア論的検証
第1部 『明治大正史 世相篇』から考える(『明治大正史 世相篇』「労力の配賦」について
「孤立貧」をどうするか―柳田國男が解きたかった世相史的課題
構成論の観点から検討した『明治大正史 世相篇』)
第2部 柳田國男とジェンダー・女性(「児やらい」から社会を問い直す―柳田國男の産育研究を読み直す
柳田國男をファッションから考える
柳田國男をクィアに読む
能田多代子―地域民俗学と“世中婆”
三枝子抄―フェミニスト・エスノグラファー江馬三枝子の軌跡)
第3部 メディア論・情報論的更新の目論み(柳田國男と「ルーペ論争」―三木茂と重出立証法をめぐって
メディア社会の民俗学を求めて―柳田國男と佐藤忠男
柳田國男のラジオ観
デジタルアーカイヴィング構想かた重出立証法を学んでみる
自然という法の組み換えと共有―吉本隆明に多発する“既視”および柳田國男と宮沢賢治の“実験”について)
第4部 隣接領域からの読み直し(柳田國男の「都鄙雅俗」論―近年の日本中世史研究の立場から
一九二六年前後の柳田國男の物語・語り物研究とその反響―「東北文学の研究」をめぐって
柳田國男の地理学的手法―千葉徳爾の諸論考からの考察
柳田國男と「会談の研究」の時代―青頭巾を中心の
柳田國男の近代化論から見た同年代のメキシコ大衆教育と人類学―バスコンセロスとガミオの視座
参沢年譜稿―柳田学の国学的一起源)