目次
第1部 ミステリという「近代」―二〇世紀ミステリに「現在」を読む(「青春」の変遷とノンヒューマン時代の思弁小説―二一世紀の埴谷雄高
探偵小説と二〇世紀精神のゆくえ―“矢吹駆”シリーズのふたつの顔)
第2部 ゼロ年代ミステリを読み直す―ウェブ・キャラクター・社会(自生する知、自壊する謎―森博嗣の可塑的知性
メフィスト系の考古学―高里椎奈に見るミステリの近代
精神分析と地図―ゼロ年代の米澤穂信をフロイトで読む
現代ミステリーと公共性―辻村深月と「リベラル」な希望
環境からプレイヤーへ?―『ファウスト』とゼロ年代の文学的想像力)
第3部 ポストヒューマン化する現代ミステリ―謎解きは誰のものか(検索型ミステリの誕生―テクノロジーと推理の変容
オブジェクト指向化するミステリ―現代ミステリの「奇跡」
情報化するミステリと映像―『SHERLOCK』に見るメディア表象の現在
ミステリとしての考察系ドラマ―『あなたの番です』『真犯人フラグ』に見る映像メディア環境と謎解き)