目次
第1章 一般観念説という袋小路(どうして言葉は新たな意味を無限に作り出せるのか
「猫」の意味は何か
個別の猫と猫一般
心の中に猫の一般概念を形成する)
第2章 文の意味の優位性(私たちはただ対象に出会うのではなく、事実に出会う
語は文との関係においてのみ意味をもつ
文と事実の関係
述語を関数として捉える
固有名の意味と文脈原理
新たな意味の産出可能性の問題に答える
合成原理)
第3章 「意味」の二つの側面(文の「意味」
指示対象と意義
固有名の意義)
第4章 指示だけで突き進む(日本の初代大統領は存在する?
記述理論
本当の固有名
文の意味と命題)
第5章 『論理哲学論考』の言語論(『論理哲学論考』の構図
言語が可能性を拓く
論理空間と文の意味
フレーゲ、ラッセルとの対比
フレーゲからの挑戦に答える
『論理哲学論考』から『哲学探究』へ)