目次
序章 “憧れ”が動かす近代―新しい女性現象をめぐる感情のダイナミズム
第1部 「新しい女性」の誕生(アジアに見せたい、アジアを魅せたい―「新しい女性」とイギリス国教会の宣教戦略
ヴェールを外すこと―“憧れ”にうつるエジプトの近代
“憧れ”を喚起し醸成する装置―オランダ領東インド初の現地語女性誌『プトリ・ヒンディア』
ビルマの「新しい女性」とコロニアルな視覚文化―破壊的近代性とエキゾチックな原始性の魅惑と動揺)
第2部 「新しい女性」の戸惑い(在日本朝鮮人女子留学生たちの秘められた“憧れ”―雑誌『女子界』と金瑪利亞の個人史を中心に
「満洲」というファンタジーの創出と空転―宝塚少女歌劇『満洲より北支へ』(一九三八年)
「国父」家族のスキャンダル―アタテュルクの養女ウルキュにみる“憧れ”とその反転
戦後日本の“スチュワーデス”―アメリカ人に習ったモダンと着物で背負ったジャパン)
第3部 「新しい女性」の問いかけるもの(ショップガール―イギリスと諸外国におけるモダニティと「新しい女性」)