目次
序章 消費と労働の文化社会学―「やりがい搾取」以降の労働を捉える新たな視座
第1部 消費社会と労働者社会(消費社会における認識問題―社会変動と“日本共同体”のゆくえ
労働問題の源泉としての「新自由主義」?―労働者/消費者としての私たちをめぐって
なぜ「二次創作」は「消費」と呼ばれたのか―大塚英志の消費社会論を中心に
サラリーマン雑誌の系譜学―戦後日本の「中間文化」
「仕事で自己実現」を語ることはいかに可能になるのか―日経連「能力主義管理」を事例に)
第2部 現代社会における生活とマネジメント(「やりたいこと」と“仕事”の分離・近接・管理―美術作家と音楽家の実践を事例として
夢を追うために正社員になる―文化・芸術活動者の労働を問う
芸能という労働―「アイドル・ワールド」において共有される情熱の価値
メイドカフェにおける店員と客の親密性のマネジメント―「親密性の労働」としての「関係ワーク」の実践
学校における「心のケア」のマネジメント―心の教室相談員による実践の「外部性」と「限定性」に着目して)
第3部 個人化した労働と「批判」(親密性を基盤にしたネットワーク型の職業実践―建築系フリーランサーを事例に
「労働」カテゴリーに抗う音楽家たちによる連帯への模索―芸術性と労働性の間にある「労働的なもの」のジレンマをめぐって
労働者評価がもたらす個人間競争―熊沢誠の「強制された自発性」論とその含意
フランクフルト学派にとっての「文化と労働」とは何か
「消費と労働の文化社会学」の達成と広がり)