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放哉の本を読まずに孤独
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せきしろ/著
目次
はじめに 咳をしても一人
雨の傘たてかけておみくぢをひく たつた一人になり切つて夕空 昼寝起きればつかれた物のかげばかり 氷店がひよいと出来て白波 ほのかなる草花の香ひを嗅ぎ出さうとする 小さい時の自分が居つた写真を突き出される 人をそしる心をすて豆の皮むく 寒さころがる落葉が水ぎわでとまつた 今朝の夢を忘れて草むしりをして居た〔ほか〕
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