目次
第1部 「愚か」な生を肯定する―家族論再考(「不幸」の再生産―世代間連鎖という思想の闇
「カサンドラ現象」論―それぞれに「異質」な私たちの間に橋を架けること
ケア倫理における家族に関するスケッチ―「つながっていない者」へのケアに向けて ほか)
第2部 「不可解」な生を肯定する―周縁からのまなざし(狂気、あるいはマゾヒストの愛について―一九五〇年代『奇譚クラブ』における「女性のマゾヒズム」論を読む
戦後釜ケ崎の周縁的セクシュアリティ
ひきこもりから無縁の倫理、あるいは野生の倫理へ ほか)
第3部 「無価値」な生を肯定する―障害と優生思想(看護再考―“大人”たちへのアンチテーゼ
パラリンピック選手の抵抗の可能性と「別の生」
脳・身体・言語―「正常/異常」の区別を越えて ほか)