目次
第1部 動物のまなざしのもとにおける文学(動物から世界へ―津島佑子「真昼へ」におけるアイヌの自然観との共鳴
小説という名の箱舟のなかで―『ロビンソン・クルーソー』と『フォー』における動物たち
はざまからまなざす―金石範「鴉の死」における主体・状況・言葉そして動物)
第2部 動物たちと文化の境界を通過する(イスタンブルの野良犬たち―都市での人間/動物共生の物語
“動物‐寓話”の生成変化)
第3部 軍事的暴力と動物たち(比較から近接地帯へ―専有された労働と非/人間動物の逃亡
性‐種‐資本‐軍事主義の共謀と動物の場所―クィア的観点から奪還可能な未来を問う
媒介される身体たち―沖縄文学のなかの蟹をめぐって
「アジア的身体」と動物たち―種と文化の境界に「隠された伝統」を探る)
第4部 鳥として住まう(わたしたちのナラティヴをテリトリーから放つ、鳥たちとともに
ヴァンシアーヌ・デプレとの対話)