目次
総説 戦争を記憶し、戦争死者を追悼する社会とそのゆくえ
第1部 記憶する人々(シドニー湾特殊潜航艇攻撃をめぐる日豪の記憶とその変遷
憲兵と暴力―マニラBC級裁判の記録を中心に
死者と生者を結びつける人々―パプアニューギニアにおける戦地慰霊と旅行業者)
第2部 記憶の支点―想起をもたらす場所とモノ(「原爆の絵」が拓く証言の場
空襲の死者を想起する場所―遺骨・モニュメント・写真
アジア系アメリカと「慰安婦」碑―国境を超える共感と批判)
第3部 記憶・記念の実践と冷戦後の社会(戦争記憶の世代間継承と社会―「選択されたトラウマ」と山西省盂県の記憶
「沖縄の精神衛生実態調査」にみる戦争と軍事占領の痕跡
なぜ私たちは黙祷するのか?―近代日本における黙祷儀礼の成立と変容)