目次
第1章 『雪国』の謎を解く―前衛藝術か、藝者遊び小説か
第2章 『伊豆の踊子』と二度現れる少年―惹かれてしまうものの深層
第3章 『父母への手紙』と川端の姉―親族の女性たちへの視線
第4章 『掌の小説』と川端ロリコン説―なぜ変態的と見られるのか
第5章 サイデンステッカーの直さない誤訳
第6章 『山の音』と『千羽鶴』―娘への愛と退廃夫人
第7章 『眠れる美女』と『片腕』―幻想エロティシズムの限界
第8章 『古都』と新聞小説―清純路線は踏み外さず
第9章 『天授の子』と政子もの―ちりばめられた慕情
第10章 徳田秋聲と横光利一、今東光