目次
はじめに―“みる/みられる”からみえるものを考える
第1部 理論的言説から考える“みる/みられる”(“ネットワーク”の感覚配合比率―視覚中心主義の終焉
「見える」/「見えない」の社会理論―まなざしの前提としての社会的承認をめぐって
みる/みられるのポリティクス―視線・監視・ジェンダー
観光は「見る」ことである/ない―「観光のまなざし」をめぐって)
第2部 メディア・テクノロジーから考える“みる/みられる”(人工知能は「見る」ことができるのか―AIにできる/できないことと、人間にしかできないこととは何か
データヴェイランス―観察者不在の監視システム
アイドルコンテンツ視聴をめぐるスコピック・レジーム―マルチアングル機能とVR機能が見せるもの
テレビのなかの身体―リモート元年のワイドショー世界の構造転換を読み解く)
第3部 表象空間から考える“みる/みられる”(デジタルファッションメディア空間における視線と言説―インスタグラム、ファッション、規範的女性像
視線の両義性―一七世紀オランダ風俗画にみる検尿の騙し絵
視覚中心主義としての“私小説”―超越的な「私」の誕生)
第4部 社会関係から考える“みる/みられる”(みる/みられる自由・権利・義務―それらに関わる法と現在
メディアミックス的なネットワークに組み込まれる人びとの身体―サンリオピューロランドにおけるテーマ性/テーマパーク性の流動化
観光の「みる/みられる」が再編するアート―マレーシア・ペナンにおけるストリートアートの増殖と観光の論理
口コミを観る/観られる―爆買いを解き明かす口コミ理論を考える)