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アベルのところで命を祝う 創世記を味わう第4章(師父たちの食卓で)
ジュセッペ三木一/著 佐藤弥生/訳 松島雄一/監修
目次
さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。
彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。 時を経て(しばらくして)、カインは土の実りを主のもとに献げ物として持って来た。 アベルは羊の群れの中から肥えた初子(とその脂『Vulgata』)を持って来た。主はアベルとその捧げ物に目を留められたが、 カインとその献げ物には目を留められなかった。カインは激しく怒って顔を伏せた。 主はカインに言われた。「どうして怒るのか。どうして顔を伏せるのか。 もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。正しくないなら、罪は戸口で待ち伏せており、お前を求める。お前はそれを支配せねばならない。」 カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。 主はカインに言われた。「お前の弟アベルは、どこにいるのか。」カインは答えた。「知りません。わたしは弟の番人でしょうか。」 主は言われた。「何ということをしたのか。お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。」〔ほか〕

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